【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期の東武東上本線 (和光市駅~小川町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -0.6%( -0.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 298 件(1年前(2020年)に比べて +142.3%( +175件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 25.3年から +6.8 %増)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から +7.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。志木駅、柳瀬川駅、上福岡駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは高坂駅で昨年に比べ +200.0 %、単価は 36.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(高坂駅、上福岡駅)は +106.4 %(単価 +13.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東松山駅、若葉駅)は -34.5 %(単価 -6.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.3 分 → 2021年 11.7 分、-12.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.9 % → 2021年 16.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.8 % → 2021年 1.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 55.4 % → 2021年 60.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.6 % → 2021年 13.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった和光市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -9.2%( -4.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 25 件(1年前(2020年)に比べて +733.3%( +22件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東松山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -40.5%( -7.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
東武東上本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
和光市駅 | 42.2万/㎡ (24.4年/66.8㎡) | 46.5万/㎡ (26.4年/75.0㎡) | 43.4万/㎡ (26.8年/65.4㎡) |
朝霞駅 | 41.2万/㎡ (22.9年/66.0㎡) | 39.4万/㎡ (23.7年/64.4㎡) | 36.0万/㎡ (22.9年/66.2㎡) |
朝霞台駅 | 35.4万/㎡ (22.8年/66.5㎡) | 33.5万/㎡ (20.2年/62.9㎡) | 30.3万/㎡ (24.2年/66.4㎡) |
志木駅 | 40.7万/㎡ (23.9年/69.4㎡) | 36.1万/㎡ (22.4年/64.4㎡) | 43.8万/㎡ (15.6年/61.5㎡) |
柳瀬川駅 | 22.2万/㎡ (38.5年/75.3㎡) | 19.8万/㎡ (39.6年/79.0㎡) | 21.7万/㎡ (37.3年/67.0㎡) |
みずほ台駅 | 19.8万/㎡ (30.8年/74.0㎡) | 24.0万/㎡ (35.7年/60.6㎡) | 22.1万/㎡ (30.0年/71.1㎡) |
鶴瀬駅 | 28.7万/㎡ (29.0年/61.7㎡) | 32.7万/㎡ (21.4年/60.7㎡) | 28.4万/㎡ (25.2年/66.0㎡) |
ふじみ野駅 | 36.1万/㎡ (23.0年/92.6㎡) | 36.3万/㎡ (19.6年/72.7㎡) | 39.2万/㎡ (18.5年/75.5㎡) |
上福岡駅 | 32.7万/㎡ (17.5年/72.5㎡) | 29.0万/㎡ (17.0年/66.0㎡) | 20.6万/㎡ (31.0年/46.7㎡) |
新河岸駅 | - | - | - |
川越駅 | 26.3万/㎡ (28.8年/58.4㎡) | 33.0万/㎡ (22.2年/52.5㎡) | 26.5万/㎡ (26.6年/62.0㎡) |
川越市駅 | 30.3万/㎡ (28.2年/47.0㎡) | - | 38.0万/㎡ (25.0年/50.0㎡) |
霞ケ関駅 | 9.7万/㎡ (40.0年/70.0㎡) | - | - |
鶴ケ島駅 | 11.9万/㎡ (34.6年/71.9㎡) | 15.2万/㎡ (32.0年/51.7㎡) | 21.0万/㎡ (24.7年/65.0㎡) |
若葉駅 | 13.5万/㎡ (31.2年/63.8㎡) | 18.9万/㎡ (30.9年/62.9㎡) | 26.6万/㎡ (23.8年/61.5㎡) |
坂戸駅 | 21.4万/㎡ (25.4年/59.3㎡) | 21.0万/㎡ (27.0年/56.7㎡) | 26.7万/㎡ (31.0年/15.0㎡) |
北坂戸駅 | - | - | - |
高坂駅 | 36.0万/㎡ (18.0年/50.0㎡) | 12.0万/㎡ (30.0年/100㎡) | - |
東松山駅 | 10.2万/㎡ (26.0年/77.5㎡) | 17.2万/㎡ (26.3年/55.0㎡) | - |
小川町駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
高坂駅 36.0 万/㎡(昨年同期比 +200.0 %)
高坂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +200.0%( +24.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 18.0年(昨年 30.0年から -40.0 %減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 100.0 ㎡から -50.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 30.0 年 → 2021年 18.0 年、-40.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 28.0 分 → 2021年 1.0 分、-96.4 %と大きく減少)
上福岡駅 32.7 万/㎡(昨年同期比 +12.8 %)
上福岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +12.8%( +3.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +60.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 17.0年から +2.9 %増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 66.0 ㎡から +9.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 37.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.2 分 → 2021年 16.0 分、+73.9 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 16.7 %)
東松山駅 10.2 万/㎡(昨年同期比 -40.5 %)
東松山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -40.5%( -7.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 26.3年から -1.0 %減)。平均専有面積は 77.5 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +40.9 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 75.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 17.0 分 → 2021年 20.3 分、+19.6 %と増加)
若葉駅 13.5 万/㎡(昨年同期比 -28.5 %)
若葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -28.5%( -5.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +14件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 30.9年から +1.1 %増)。平均専有面積は 63.8 ㎡ (昨年 62.9 ㎡から +1.5 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 71.4 % → 2021年 66.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 23.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示