【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期のJR総武線 (市川駅~千葉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +4.4%( +2.0万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 359 件(1年前(2022年)に比べて -10.5%( -42件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 25.4年から +2.3 %増)。平均専有面積は 69.7 ㎡ (昨年 69.5 ㎡から +0.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。本八幡駅、津田沼駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは津田沼駅で昨年に比べ +19.2 %、単価は 71.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(津田沼駅、本八幡駅)は +15.4 %(単価 +9.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西千葉駅、幕張本郷駅)は -13.5 %(単価 -4.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.8 % → 2023年 6.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.1 % → 2023年 26.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 % → 2023年 13.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった市川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は74.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +5.6%( +3.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 28 件(1年前(2022年)に比べて -12.5%( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -13.5%( -3.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて -61.5%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR総武線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
市川駅 | 74.0万/㎡ (22.3年/71.4㎡) | 70.0万/㎡ (21.5年/69.7㎡) | 58.1万/㎡ (24.9年/67.9㎡) |
本八幡駅 | 65.2万/㎡ (25.9年/67.7㎡) | 58.5万/㎡ (21.3年/65.4㎡) | 60.5万/㎡ (21.0年/70.9㎡) |
下総中山駅 | 47.7万/㎡ (29.4年/68.5㎡) | 50.3万/㎡ (24.6年/69.4㎡) | 37.6万/㎡ (26.5年/69.5㎡) |
西船橋駅 | 48.3万/㎡ (26.6年/64.1㎡) | 48.4万/㎡ (24.4年/69.0㎡) | 37.3万/㎡ (26.9年/67.7㎡) |
船橋駅 | 38.1万/㎡ (31.1年/67.3㎡) | 40.8万/㎡ (29.5年/70.5㎡) | 40.3万/㎡ (24.4年/70.0㎡) |
東船橋駅 | 34.7万/㎡ (25.4年/78.6㎡) | 38.3万/㎡ (28.4年/66.7㎡) | 20.6万/㎡ (34.2年/83.0㎡) |
津田沼駅 | 71.1万/㎡ (17.0年/71.1㎡) | 59.6万/㎡ (18.6年/70.8㎡) | 56.4万/㎡ (17.7年/71.8㎡) |
幕張本郷駅 | 38.6万/㎡ (21.0年/70.9㎡) | 44.6万/㎡ (25.9年/63.5㎡) | 30.3万/㎡ (23.2年/74.3㎡) |
幕張駅 | 39.3万/㎡ (25.2年/79.0㎡) | 37.1万/㎡ (22.0年/80.5㎡) | 35.9万/㎡ (18.5年/76.1㎡) |
新検見川駅 | 20.9万/㎡ (34.9年/65.0㎡) | 21.9万/㎡ (32.3年/66.5㎡) | 19.7万/㎡ (32.4年/70.6㎡) |
稲毛駅 | 31.4万/㎡ (27.0年/72.9㎡) | 29.2万/㎡ (30.0年/70.5㎡) | 27.8万/㎡ (28.3年/72.5㎡) |
西千葉駅 | 18.9万/㎡ (51.4年/61.0㎡) | 21.8万/㎡ (36.9年/63.5㎡) | 27.4万/㎡ (30.5年/86.5㎡) |
千葉駅 | 47.8万/㎡ (15.6年/71.0㎡) | 44.7万/㎡ (18.0年/72.2㎡) | 39.6万/㎡ (19.1年/67.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
津田沼駅 71.1 万/㎡(昨年同期比 +19.2 %)
津田沼駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は71.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +19.2%( +11.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 36 件(1年前(2022年)に比べて -16.3%( -7件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 18.6年から -8.9 %減)。平均専有面積は 71.1 ㎡ (昨年 70.8 ㎡から +0.4 %増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.4 % → 2023年 11.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 % → 2023年 11.8 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.9 % → 2023年 5.9 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 4.8 % → 2023年 2.9 %)
本八幡駅 65.2 万/㎡(昨年同期比 +11.5 %)
本八幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +11.5%( +6.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 35 件(1年前(2022年)に比べて -2.8%( -1件/㎡)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 21.3年から +21.7 %増)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 65.4 ㎡から +3.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.9 分 → 2023年 7.5 分、-30.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.5 % → 2023年 29.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 42.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 21.3 年 → 2023年 25.9 年、+21.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.8 % → 2023年 20.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.6 % → 2023年 2.9 %)
西千葉駅 18.9 万/㎡(昨年同期比 -13.5 %)
西千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -13.5%( -3.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて -61.5%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.4年(昨年 36.9年から +39.2 %増)。平均専有面積は 61.0 ㎡ (昨年 63.5 ㎡から -3.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 36.9 年 → 2023年 51.4 年、+39.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 13.9 分 → 2023年 16.6 分、+19.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 61.5 % → 2023年 100.0 %)
幕張本郷駅 38.6 万/㎡(昨年同期比 -13.4 %)
幕張本郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -13.4%( -6.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2022年)に比べて -15.0%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 25.9年から -19.1 %減)。平均専有面積は 70.9 ㎡ (昨年 63.5 ㎡から +11.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 25.9 年 → 2023年 21.0 年、-19.1 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 23.5 % → 2023年 11.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 11.4 分 → 2023年 15.5 分、+35.7 %と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.8 % → 2023年 5.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示