【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期のJR総武線 (市川駅~千葉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +12.9%( +5.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 401 件(1年前(2021年)に比べて +6.9%( +26件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 24.8年から +2.6 %増)。平均専有面積は 69.5 ㎡ (昨年 71.4 ㎡から -2.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。市川駅、下総中山駅、西船橋駅、東船橋駅、幕張本郷駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東船橋駅で昨年に比べ +86.2 %、単価は 38.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東船橋駅、幕張本郷駅)は +66.6 %(単価 +16.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西千葉駅、本八幡駅)は -11.8 %(単価 -3.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 12.5 分 → 2022年 11.2 分、-10.6 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.8 % → 2022年 16.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.6 % → 2022年 2.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.1 % → 2022年 23.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 4.1 % → 2022年 2.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった市川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +20.5%( +11.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 32 件(1年前(2021年)に比べて +10.3%( +3件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -20.4%( -5.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(前年比変わらず)。
JR総武線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
市川駅 | 70.0万/㎡ (21.5年/69.7㎡) | 58.1万/㎡ (24.9年/67.9㎡) | 51.5万/㎡ (25.0年/62.1㎡) |
本八幡駅 | 58.5万/㎡ (21.3年/65.4㎡) | 60.5万/㎡ (21.0年/70.9㎡) | 55.2万/㎡ (22.3年/63.3㎡) |
下総中山駅 | 50.3万/㎡ (24.6年/69.4㎡) | 37.6万/㎡ (26.5年/69.5㎡) | 43.7万/㎡ (26.9年/65.7㎡) |
西船橋駅 | 48.4万/㎡ (24.4年/69.0㎡) | 37.3万/㎡ (26.9年/67.7㎡) | 28.7万/㎡ (30.3年/58.9㎡) |
船橋駅 | 40.8万/㎡ (29.5年/70.5㎡) | 40.3万/㎡ (24.4年/70.0㎡) | 34.6万/㎡ (28.9年/59.7㎡) |
東船橋駅 | 38.3万/㎡ (28.4年/66.7㎡) | 20.6万/㎡ (34.2年/83.0㎡) | 35.7万/㎡ (0年/70.0㎡) |
津田沼駅 | 59.6万/㎡ (18.6年/70.8㎡) | 56.4万/㎡ (17.7年/71.8㎡) | 43.7万/㎡ (24.9年/71.5㎡) |
幕張本郷駅 | 44.6万/㎡ (25.9年/63.5㎡) | 30.3万/㎡ (23.2年/74.3㎡) | 35.3万/㎡ (18.9年/75.7㎡) |
幕張駅 | 37.1万/㎡ (22.0年/80.5㎡) | 35.9万/㎡ (18.5年/76.1㎡) | 31.1万/㎡ (19.8年/75.0㎡) |
新検見川駅 | 21.9万/㎡ (32.3年/66.5㎡) | 19.7万/㎡ (32.4年/70.6㎡) | 21.0万/㎡ (29.2年/57.0㎡) |
稲毛駅 | 29.2万/㎡ (30.0年/70.5㎡) | 27.8万/㎡ (28.3年/72.5㎡) | 27.4万/㎡ (29.1年/66.9㎡) |
西千葉駅 | 21.8万/㎡ (36.9年/63.5㎡) | 27.4万/㎡ (30.5年/86.5㎡) | 16.2万/㎡ (38.8年/62.5㎡) |
千葉駅 | 44.7万/㎡ (18.0年/72.2㎡) | 39.6万/㎡ (19.1年/67.3㎡) | 38.0万/㎡ (20.3年/60.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東船橋駅 38.3 万/㎡(昨年同期比 +86.2 %)
東船橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +86.2%( +17.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -40.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 34.2年から -17.2 %減)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 83.0 ㎡から -19.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 34.2 年 → 2022年 28.4 年、-17.2 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 11.8 分 → 2022年 13.3 分、+13.0 %と増加)
幕張本郷駅 44.6 万/㎡(昨年同期比 +47.0 %)
幕張本郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +47.0%( +14.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(1年前(2021年)に比べて +42.9%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 23.2年から +11.5 %増)。平均専有面積は 63.5 ㎡ (昨年 74.3 ㎡から -14.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.7 分 → 2022年 11.4 分、-27.5 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.1 % → 2022年 11.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 23.2 年 → 2022年 25.9 年、+11.5 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 % → 2022年 35.3 %)
西千葉駅 21.8 万/㎡(昨年同期比 -20.4 %)
西千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -20.4%( -5.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.9年(昨年 30.5年から +21.2 %増)。平均専有面積は 63.5 ㎡ (昨年 86.5 ㎡から -26.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 53.8 % → 2022年 15.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 30.5 年 → 2022年 36.9 年、+21.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.3 分 → 2022年 13.9 分、+49.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.1 % → 2022年 61.5 %)
本八幡駅 58.5 万/㎡(昨年同期比 -3.3 %)
本八幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -3.3%( -2.0万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 36 件(1年前(2021年)に比べて +33.3%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 21.0年から +1.2 %増)。平均専有面積は 65.4 ㎡ (昨年 70.9 ㎡から -7.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.5 % → 2022年 2.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.1 % → 2022年 23.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 19.2 % → 2022年 8.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 46.2 % → 2022年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示