【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜12月期のJR総武線快速 (市川駅～千葉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +6.2％( +2.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 792 件(１年前(2022年)に比べて -8.8％( -76件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 26.1年から +2.8 ％増)。平均専有面積は 69.8 ㎡ (昨年 69.6 ㎡から +0.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全ての駅で値上がりした。市川駅、千葉駅は、昨年から 5 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは千葉駅で昨年に比べ +8.3 ％、単価は 42.0 万円/㎡となった。
上位 1 駅(千葉駅)は +8.3 ％(単価 +3.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(稲毛駅)は +0.8 ％(単価 +0.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.7 ％ → 2023年 4.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 26.4 ％ → 2023年 26.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.9 ％ → 2023年 35.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 4.8 ％ → 2023年 3.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった市川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +8.3％( +5.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 109 件(１年前(2022年)に比べて -0.9％( -1件/㎡)と僅かに減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稲毛駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +0.8％( +0.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 255 件(１年前(2022年)に比べて -10.8％( -31件/㎡)と不調に推移しています。)。
| JR総武線快速 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 市川駅 | 69.8万/㎡ (25.0年/68.5㎡) | 64.4万/㎡ (24.7年/67.8㎡) | 66.4万/㎡ (22.9年/68.9㎡) |
| 船橋駅 | 40.6万/㎡ (30.1年/66.2㎡) | 39.0万/㎡ (31.3年/65.0㎡) | 39.8万/㎡ (26.2年/65.6㎡) |
| 津田沼駅 | 62.1万/㎡ (20.1年/72.6㎡) | 59.7万/㎡ (17.7年/74.2㎡) | 54.3万/㎡ (18.2年/71.4㎡) |
| 稲毛駅 | 29.2万/㎡ (30.7年/72.2㎡) | 28.9万/㎡ (28.9年/71.1㎡) | 26.6万/㎡ (30.5年/70.7㎡) |
| 千葉駅 | 42.0万/㎡ (20.9年/68.4㎡) | 38.8万/㎡ (22.2年/70.2㎡) | 40.8万/㎡ (19.1年/69.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
千葉駅 42.0 万/㎡(昨年同期比 +8.3 ％)
千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +8.3％( +3.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 77 件(１年前(2022年)に比べて -30.6％( -34件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 22.2年から -5.6 ％減)。平均専有面積は 68.4 ㎡ (昨年 70.2 ㎡から -2.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 12.7 分 → 2023年 11.2 分、-11.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.9 ％ → 2023年 6.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 48.6 ％ → 2023年 40.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.9 ％ → 2023年 13.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 7.2 ％ → 2023年 4.0 ％)
稲毛駅 29.2 万/㎡(昨年同期比 +0.8 ％)
稲毛駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +0.8％( +0.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 255 件(１年前(2022年)に比べて -10.8％( -31件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 30.7年(昨年 28.9年から +6.1 ％増)。平均専有面積は 72.2 ㎡ (昨年 71.1 ㎡から +1.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.9 ％ → 2023年 3.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 17.7 分 → 2023年 19.6 分、+10.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.8 ％ → 2023年 38.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 13.0 ％ → 2023年 2.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示