【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年10月〜12月期のJR総武線快速 (市川駅~千葉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -8.5%( -3.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 186 件(1年前(2021年)に比べて -15.8%( -35件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 24.8年から +13.9 %増)。平均専有面積は 71.4 ㎡ (昨年 67.8 ㎡から +5.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。津田沼駅、稲毛駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは津田沼駅で昨年に比べ +8.0 %、単価は 61.3 万円/㎡となった。
上位 1 駅(津田沼駅)は +8.0 %(単価 +4.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(千葉駅)は -22.2 %(単価 -9.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.8 % → 2022年 33.2 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.3 % → 2022年 2.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.8 年 → 2022年 28.3 年、+13.9 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 11.3 分 → 2022年 14.8 分、+31.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.9 % → 2022年 29.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 18.5 % → 2022年 8.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった市川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -15.3%( -11.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 20 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稲毛駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +7.5%( +1.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 65 件(1年前(2021年)に比べて -3.0%( -2件/㎡)と僅かに減少しています。)。
JR総武線快速 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
市川駅 | 62.0万/㎡ (27.9年/66.8㎡) | 73.1万/㎡ (24.1年/69.2㎡) | 44.4万/㎡ (36.3年/58.1㎡) |
船橋駅 | 33.4万/㎡ (34.6年/62.4㎡) | 40.7万/㎡ (27.3年/63.7㎡) | 43.9万/㎡ (21.2年/64.0㎡) |
津田沼駅 | 61.3万/㎡ (17.3年/87.7㎡) | 56.8万/㎡ (16.1年/72.3㎡) | 64.5万/㎡ (15.6年/66.5㎡) |
稲毛駅 | 27.1万/㎡ (30.2年/71.2㎡) | 25.2万/㎡ (31.0年/70.1㎡) | 35.9万/㎡ (22.8年/71.2㎡) |
千葉駅 | 32.9万/㎡ (25.6年/71.9㎡) | 42.4万/㎡ (17.9年/65.0㎡) | 42.5万/㎡ (16.9年/65.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
津田沼駅 61.3 万/㎡(昨年同期比 +8.0 %)
津田沼駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +8.0%( +4.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 31 件(1年前(2021年)に比べて -11.4%( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 16.1年から +7.5 %増)。平均専有面積は 87.7 ㎡ (昨年 72.3 ㎡から +21.4 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 34.3 % → 2022年 25.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.9 % → 2022年 3.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.9 % → 2022年 12.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 12.9 %)
千葉駅 32.9 万/㎡(昨年同期比 -22.2 %)
千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -22.2%( -9.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 24 件(1年前(2021年)に比べて -29.4%( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 17.9年から +42.7 %増)。平均専有面積は 71.9 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +10.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.8 % → 2022年 12.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.9 年 → 2022年 25.6 年、+42.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 11.3 分 → 2022年 13.6 分、+20.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.9 % → 2022年 12.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示