【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期のJR総武線快速 (市川駅~千葉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +6.6%( +2.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 227 件(1年前(2020年)に比べて +284.7%( +168件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 24.6年から +2.7 %増)。平均専有面積は 69.7 ㎡ (昨年 66.0 ㎡から +5.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。千葉駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは千葉駅で昨年に比べ +45.5 %、単価は 36.7 万円/㎡となった。
上位 1 駅(千葉駅)は +45.5 %(単価 +11.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(稲毛駅)は -15.4 %(単価 -4.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.0 分 → 2021年 11.5 分、-22.9 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 36.8 % → 2021年 26.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.5 % → 2021年 6.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.1 % → 2021年 27.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 3.5 % → 2021年 1.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった市川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は71.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +7.6%( +5.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 23 件(1年前(2020年)に比べて +475.0%( +19件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稲毛駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -15.4%( -4.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 76 件(1年前(2020年)に比べて +230.4%( +53件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR総武線快速 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
市川駅 | 71.2万/㎡ (16.3年/73.5㎡) | 66.2万/㎡ (20.3年/63.8㎡) | 66.5万/㎡ (20.3年/64.5㎡) |
船橋駅 | 42.4万/㎡ (23.7年/65.0㎡) | 41.6万/㎡ (24.1年/61.8㎡) | 40.0万/㎡ (31.9年/55.0㎡) |
津田沼駅 | 52.5万/㎡ (20.5年/74.4㎡) | 50.8万/㎡ (21.3年/65.0㎡) | 47.0万/㎡ (21.4年/69.2㎡) |
稲毛駅 | 24.6万/㎡ (32.9年/68.4㎡) | 29.1万/㎡ (26.2年/69.3㎡) | 24.6万/㎡ (30.6年/67.9㎡) |
千葉駅 | 36.7万/㎡ (22.3年/72.1㎡) | 25.2万/㎡ (28.1年/68.3㎡) | 37.6万/㎡ (21.7年/63.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
千葉駅 36.7 万/㎡(昨年同期比 +45.5 %)
千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +45.5%( +11.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 28 件(1年前(2020年)に比べて +366.7%( +22件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 28.1年から -20.6 %減)。平均専有面積は 72.1 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から +5.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 28.1 年 → 2021年 22.3 年、-20.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 20.3 分 → 2021年 9.5 分、-53.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 26.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 53.6 %)
稲毛駅 24.6 万/㎡(昨年同期比 -15.4 %)
稲毛駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -15.4%( -4.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 76 件(1年前(2020年)に比べて +230.4%( +53件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.9年(昨年 26.2年から +25.4 %増)。平均専有面積は 68.4 ㎡ (昨年 69.3 ㎡から -1.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 18.8 分 → 2021年 16.3 分、-13.5 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 % → 2021年 17.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.3 % → 2021年 7.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 26.2 年 → 2021年 32.9 年、+25.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 % → 2021年 50.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 4.5 % → 2021年 1.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示