【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR外房線 (千葉駅~安房鴨川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -7.9%( -2.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 57 件(1年前(2023年)に比べて -86.3%( -359件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 24.7年から +11.5 %増)。平均専有面積は 66.0 ㎡ (昨年 71.6 ㎡から -7.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。太東駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは太東駅で昨年に比べ +95.0 %、単価は 13.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(太東駅、大網駅)は +54.4 %(単価 +4.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(本千葉駅、新茂原駅)は -21.7 %(単価 -5.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 % → 2024年 3.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.7 % → 2024年 3.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.7 年 → 2024年 27.5 年、+11.5 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.4 % → 2024年 10.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 68.4 % → 2024年 69.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -13.5%( -5.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2023年)に比べて -82.8%( -106件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新茂原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -20.6%( -2.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR外房線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
千葉駅 | 36.6万/㎡ (27.4年/60.0㎡) | 42.3万/㎡ (20.5年/70.5㎡) | 38.7万/㎡ (22.1年/71.1㎡) |
本千葉駅 | 27.7万/㎡ (25.8年/61.0㎡) | 35.8万/㎡ (23.2年/60.4㎡) | 32.2万/㎡ (22.4年/68.6㎡) |
蘇我駅 | 35.1万/㎡ (21.0年/67.9㎡) | 37.9万/㎡ (21.9年/69.1㎡) | 33.1万/㎡ (22.3年/75.8㎡) |
鎌取駅 | 26.1万/㎡ (25.5年/80.7㎡) | 23.0万/㎡ (26.1年/82.1㎡) | 22.5万/㎡ (26.4年/83.2㎡) |
誉田駅 | 15.5万/㎡ (31.5年/62.5㎡) | 15.0万/㎡ (30.6年/73.3㎡) | 13.1万/㎡ (29.8年/79.4㎡) |
土気駅 | 16.3万/㎡ (27.5年/70.0㎡) | 18.7万/㎡ (26.9年/75.9㎡) | 17.8万/㎡ (25.9年/71.7㎡) |
大網駅 | 16.1万/㎡ (36.6年/72.0㎡) | 14.2万/㎡ (34.1年/71.7㎡) | 17.0万/㎡ (28.6年/66.2㎡) |
本納駅 | - | - | - |
新茂原駅 | 10.8万/㎡ (31.0年/65.0㎡) | 13.6万/㎡ (30.0年/70.0㎡) | 7.6万/㎡ (29.5年/70.0㎡) |
茂原駅 | 12.6万/㎡ (31.0年/65.0㎡) | 12.1万/㎡ (29.7年/53.3㎡) | 20.2万/㎡ (21.4年/63.3㎡) |
上総一ノ宮駅 | - | - | 17.2万/㎡ (31.5年/50.0㎡) |
太東駅 | 13.0万/㎡ (30.0年/60.0㎡) | 6.7万/㎡ (29.3年/60.0㎡) | - |
大原駅 | - | 7.0万/㎡ (40.3年/40.0㎡) | - |
御宿駅 | - | 12.2万/㎡ (36.0年/58.0㎡) | 9.7万/㎡ (35.0年/37.5㎡) |
勝浦駅 | - | 13.2万/㎡ (33.5年/71.2㎡) | 11.7万/㎡ (25.9年/75.0㎡) |
安房鴨川駅 | - | 31.2万/㎡ (31.7年/97.5㎡) | 20.2万/㎡ (33.3年/77.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
太東駅 13.0 万/㎡(昨年同期比 +95.0 %)
太東駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +95.0%( +6.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 29.3年から +2.6 %増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
大網駅 16.1 万/㎡(昨年同期比 +13.8 %)
大網駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +13.8%( +2.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -58.3%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.6年(昨年 34.1年から +7.4 %増)。平均専有面積は 72.0 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から +0.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.2 分 → 2024年 6.5 分、-42.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 20.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 60.0 %)
本千葉駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 -22.8 %)
本千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -22.8%( -8.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -86.1%( -31件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 23.2年から +11.4 %増)。平均専有面積は 61.0 ㎡ (昨年 60.4 ㎡から +1.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 40.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 23.2 年 → 2024年 25.8 年、+11.4 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.6 分 → 2024年 7.4 分、+12.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 69.4 % → 2024年 80.0 %)
新茂原駅 10.8 万/㎡(昨年同期比 -20.6 %)
新茂原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -20.6%( -2.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 30.0年から +3.3 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -7.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示