【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期のJR外房線 (千葉駅～安房鴨川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +9.9％( +2.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 87 件(１年前(2021年)に比べて +38.1％( +24件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.1年(昨年 22.4年から -1.4 ％減)。平均専有面積は 73.3 ㎡ (昨年 70.5 ㎡から +4.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。蘇我駅、鎌取駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは茂原駅で昨年に比べ +459.6 ％、単価は 24.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(茂原駅、鎌取駅)は +249.2 ％(単価 +13.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(誉田駅、大網駅)は -31.5 ％(単価 -6.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 59.0 ％ → 2022年 58.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 4.9 ％ → 2022年 4.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 24.6 ％ → 2022年 19.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +12.8％( +5.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 36 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった誉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -35.1％( -6.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR外房線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千葉駅 | 44.7万/㎡ (18.0年/72.2㎡) | 39.6万/㎡ (19.1年/67.3㎡) | 38.0万/㎡ (20.3年/60.6㎡) |
| 本千葉駅 | 31.2万/㎡ (25.0年/68.1㎡) | 30.3万/㎡ (22.4年/66.8㎡) | 34.5万/㎡ (17.3年/51.2㎡) |
| 蘇我駅 | 31.0万/㎡ (23.7年/73.3㎡) | 23.9万/㎡ (25.0年/69.4㎡) | 30.1万/㎡ (16.4年/70.7㎡) |
| 鎌取駅 | 20.8万/㎡ (26.7年/85.0㎡) | 15.0万/㎡ (25.8年/86.7㎡) | - |
| 誉田駅 | 12.4万/㎡ (27.0年/70.0㎡) | 19.1万/㎡ (26.5年/70.0㎡) | 11.7万/㎡ (27.0年/65.0㎡) |
| 土気駅 | 17.2万/㎡ (24.4年/70.9㎡) | 19.1万/㎡ (25.0年/78.6㎡) | 20.0万/㎡ (13.0年/85.0㎡) |
| 大網駅 | 15.5万/㎡ (31.5年/65.0㎡) | 21.4万/㎡ (15.0年/70.0㎡) | - |
| 本納駅 | - | - | - |
| 新茂原駅 | 8.8万/㎡ (29.0年/75.0㎡) | - | - |
| 茂原駅 | 24.7万/㎡ (14.0年/80.0㎡) | 4.4万/㎡ (29.0年/95.0㎡) | - |
| 上総一ノ宮駅 | - | - | - |
| 太東駅 | - | - | - |
| 大原駅 | - | - | - |
| 御宿駅 | - | - | - |
| 勝浦駅 | 14.5万/㎡ (25.5年/65.0㎡) | 13.8万/㎡ (32.0年/40.0㎡) | - |
| 安房鴨川駅 | 22.0万/㎡ (33.0年/50.0㎡) | 19.6万/㎡ (32.0年/50.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
茂原駅 24.7 万/㎡(昨年同期比 +459.6 ％)
茂原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +459.6％( +20.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 29.0年から -51.7 ％減)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 95.0 ㎡から -15.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 29.0 年 → 2022年 14.0 年、-51.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 28.0 分 → 2022年 6.0 分、-78.6 ％と大きく減少)
鎌取駅 20.8 万/㎡(昨年同期比 +38.7 ％)
鎌取駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +38.7％( +5.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.7年(昨年 25.8年から +3.4 ％増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 86.7 ㎡から -1.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 6.5 分 → 2022年 11.0 分、+69.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 30.0 ％)
誉田駅 12.4 万/㎡(昨年同期比 -35.1 ％)
誉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -35.1％( -6.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 26.5年から +1.9 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.0 分 → 2022年 5.0 分、-28.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
大網駅 15.5 万/㎡(昨年同期比 -27.9 ％)
大網駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -27.9％( -6.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 15.0年から +110.0 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -7.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 9.0 分 → 2022年 5.0 分、-44.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.0 年 → 2022年 31.5 年、+110.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示