【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年7月〜9月期のJR内房線 (千葉駅～安房鴨川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +2.5％( +0.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 72 件(１年前(2021年)に比べて -12.2％( -10件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 22.2年から +9.2 ％増)。平均専有面積は 66.0 ㎡ (昨年 66.4 ㎡から -0.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。本千葉駅、蘇我駅、長浦駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長浦駅で昨年に比べ +55.3 ％、単価は 26.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(長浦駅、本千葉駅)は +54.6 ％(単価 +12.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(木更津駅、千葉駅)は -32.6 ％(単価 -13.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 8.9 ％ → 2022年 5.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.8 ％ → 2022年 9.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 45.6 ％ → 2022年 57.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 7.6 ％ → 2022年 5.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +54.0％( +16.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -58.3％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった江見駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -12.0％( -1.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR内房線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千葉駅 | 38.7万/㎡ (25.2年/66.8㎡) | 45.6万/㎡ (16.7年/74.7㎡) | 57.4万/㎡ (18.9年/64.4㎡) |
| 本千葉駅 | 47.0万/㎡ (13.9年/64.0㎡) | 30.5万/㎡ (23.3年/61.7㎡) | 20.2万/㎡ (28.0年/40.0㎡) |
| 蘇我駅 | 35.0万/㎡ (21.1年/77.5㎡) | 29.0万/㎡ (21.3年/78.6㎡) | 34.1万/㎡ (23.5年/71.7㎡) |
| 浜野駅 | 29.4万/㎡ (24.5年/70.0㎡) | 28.3万/㎡ (15.2年/63.3㎡) | 1.5万/㎡ (0年/65.0㎡) |
| 八幡宿駅 | 22.1万/㎡ (22.0年/68.3㎡) | 18.5万/㎡ (26.6年/47.5㎡) | 8.1万/㎡ (32.2年/40.0㎡) |
| 五井駅 | 27.1万/㎡ (22.5年/58.6㎡) | 22.6万/㎡ (18.9年/76.0㎡) | 16.9万/㎡ (30.2年/38.3㎡) |
| 姉ケ崎駅 | 12.5万/㎡ (31.9年/64.1㎡) | 13.7万/㎡ (30.2年/59.5㎡) | 10.9万/㎡ (13.5年/55.0㎡) |
| 長浦駅 | 26.3万/㎡ (21.9年/63.3㎡) | 16.9万/㎡ (29.5年/65.0㎡) | 31.4万/㎡ (15.5年/70.0㎡) |
| 袖ケ浦駅 | 35.0万/㎡ (3.5年/60.0㎡) | 40.4万/㎡ (15.0年/65.0㎡) | 8.2万/㎡ (45.5年/40.0㎡) |
| 巌根駅 | 21.7万/㎡ (29.5年/30.0㎡) | - | 11.0万/㎡ (27.5年/50.0㎡) |
| 木更津駅 | 20.0万/㎡ (30.5年/65.0㎡) | 40.0万/㎡ (1.5年/65.0㎡) | 26.2万/㎡ (18.5年/65.0㎡) |
| 君津駅 | 24.7万/㎡ (19.5年/85.0㎡) | 25.3万/㎡ (18.5年/75.0㎡) | - |
| 青堀駅 | - | - | - |
| 浜金谷駅 | - | - | - |
| 安房勝山駅 | - | - | - |
| 館山駅 | 11.4万/㎡ (37.5年/50.0㎡) | 10.2万/㎡ (31.5年/55.0㎡) | - |
| 千倉駅 | - | - | - |
| 和田浦駅 | - | - | - |
| 江見駅 | 7.2万/㎡ (38.5年/25.0㎡) | 8.2万/㎡ (46.5年/55.0㎡) | - |
| 太海駅 | - | - | - |
| 安房鴨川駅 | - | 22.8万/㎡ (29.5年/50.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
長浦駅 26.3 万/㎡(昨年同期比 +55.3 ％)
長浦駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +55.3％( +9.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 29.5年から -26.0 ％減)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -2.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 29.5 年 → 2022年 21.9 年、-26.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 12.0 分 → 2022年 5.7 分、-52.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
本千葉駅 47.0 万/㎡(昨年同期比 +54.0 ％)
本千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +54.0％( +16.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -58.3％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.9年(昨年 23.3年から -40.2 ％減)。平均専有面積は 64.0 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から +3.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 23.3 年 → 2022年 13.9 年、-40.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.2 分 → 2022年 3.8 分、-47.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 58.3 ％ → 2022年 20.0 ％)
木更津駅 20.0 万/㎡(昨年同期比 -50.0 ％)
木更津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -50.0％( -20.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.5年(昨年 1.5年から +1929.3 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.0 分 → 2022年 6.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 1.5 年 → 2022年 30.5 年、+1929.3 ％と大きく増加)
千葉駅 38.7 万/㎡(昨年同期比 -15.1 ％)
千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -15.1％( -6.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2021年)に比べて +5.3％( +1件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 16.7年から +51.0 ％増)。平均専有面積は 66.8 ㎡ (昨年 74.7 ㎡から -10.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.7 年 → 2022年 25.2 年、+51.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.6 分 → 2022年 12.6 分、+30.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.6 ％ → 2022年 70.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示