【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年7月〜9月期のJR内房線 (千葉駅~安房鴨川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +60.2%( +13.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 39 件(1年前(2019年)に比べて +62.5%( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 24.3年から -4.1 %減)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 54.6 ㎡から +5.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。千葉駅、蘇我駅、姉ケ崎駅、袖ケ浦駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは千葉駅で昨年に比べ +95.8 %、単価は 57.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(千葉駅、蘇我駅)は +85.1 %(単価 +21.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(浜野駅、本千葉駅)は -58.0 %(単価 -14.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 % → 2020年 7.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 8.3 % → 2020年 10.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 45.8 % → 2020年 50.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 % → 2020年 2.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +95.8%( +28.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2019年)に比べて +142.9%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった浜野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は1.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -93.5%( -22.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR内房線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
千葉駅 | 57.4万/㎡ (18.9年/64.4㎡) | 29.3万/㎡ (25.4年/40.7㎡) | 30.1万/㎡ (18.1年/58.0㎡) |
本千葉駅 | 20.2万/㎡ (28.0年/40.0㎡) | 26.0万/㎡ (15.5年/68.3㎡) | 39.8万/㎡ (21.9年/53.3㎡) |
蘇我駅 | 34.1万/㎡ (23.5年/71.7㎡) | 19.5万/㎡ (25.0年/45.0㎡) | 26.7万/㎡ (22.2年/61.7㎡) |
浜野駅 | 1.5万/㎡ (0年/65.0㎡) | 23.6万/㎡ (23.5年/55.0㎡) | - |
八幡宿駅 | 8.1万/㎡ (32.2年/40.0㎡) | - | 23.1万/㎡ (16.3年/72.5㎡) |
五井駅 | 16.9万/㎡ (30.2年/38.3㎡) | 17.5万/㎡ (28.5年/20.0㎡) | 17.6万/㎡ (24.7年/55.0㎡) |
姉ケ崎駅 | 10.9万/㎡ (13.5年/55.0㎡) | 8.3万/㎡ (26.5年/70.0㎡) | 15.4万/㎡ (28.3年/53.8㎡) |
長浦駅 | 31.4万/㎡ (15.5年/70.0㎡) | - | - |
袖ケ浦駅 | 8.2万/㎡ (45.5年/40.0㎡) | 6.0万/㎡ (44.5年/46.7㎡) | - |
巌根駅 | 11.0万/㎡ (27.5年/50.0㎡) | - | - |
木更津駅 | 26.2万/㎡ (18.5年/65.0㎡) | 29.4万/㎡ (12.5年/85.0㎡) | 7.5万/㎡ (26.5年/100㎡) |
君津駅 | - | 17.7万/㎡ (18.5年/77.5㎡) | 24.0万/㎡ (15.5年/75.0㎡) |
青堀駅 | - | - | - |
浜金谷駅 | - | - | - |
安房勝山駅 | - | - | - |
館山駅 | - | - | - |
千倉駅 | - | - | - |
和田浦駅 | - | - | - |
江見駅 | - | - | - |
太海駅 | - | - | - |
安房鴨川駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
千葉駅 57.4 万/㎡(昨年同期比 +95.8 %)
千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +95.8%( +28.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2019年)に比べて +142.9%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 25.4年から -25.4 %減)。平均専有面積は 64.4 ㎡ (昨年 40.7 ㎡から +58.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 25.4 年 → 2020年 18.9 年、-25.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 15.7 分 → 2020年 13.8 分、-12.0 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 85.7 % → 2020年 25.0 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 % → 2020年 8.3 %)
蘇我駅 34.1 万/㎡(昨年同期比 +74.5 %)
蘇我駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +74.5%( +14.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 25.0年から -6.0 %減)。平均専有面積は 71.7 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +59.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 13.0 分 → 2020年 6.7 分、-48.7 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
浜野駅 1.5 万/㎡(昨年同期比 -93.5 %)
浜野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は1.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -93.5%( -22.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +18.2 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 10.0 分 → 2020年 24.0 分、+140.0 %と大きく増加)
本千葉駅 20.2 万/㎡(昨年同期比 -22.4 %)
本千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -22.4%( -5.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -33.3%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 15.5年から +80.6 %増)。平均専有面積は 40.0 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から -41.5 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 15.5 年 → 2020年 28.0 年、+80.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示