【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期の新京成電鉄線 (松戸駅～京成津田沼駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -10.7％( -3.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 80 件(１年前(2019年)に比べて +63.3％( +31件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 25.7年から +17.5 ％増)。平均専有面積は 64.7 ㎡ (昨年 68.9 ㎡から -6.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。みのり台駅、元山駅、高根公団駅、前原駅、京成津田沼駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは常盤平駅で昨年に比べ +122.0 ％、単価は 20.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(常盤平駅、元山駅)は +89.5 ％(単価 +10.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(五香駅、くぬぎ山駅)は -40.7 ％(単価 -13.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.8 ％ → 2020年 8.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 25.7 年 → 2020年 30.2 年、+17.5 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 9.7 分 → 2020年 10.8 分、+12.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 29.5 ％ → 2020年 37.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.3 ％ → 2020年 33.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -19.7％( -10.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2019年)に比べて +70.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった滝不動駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +0.3％( +0.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて +400.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 新京成電鉄線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 41.0万/㎡ (27.4年/59.1㎡) | 51.1万/㎡ (17.4年/64.5㎡) | 38.5万/㎡ (20.5年/58.1㎡) |
| 上本郷駅 | - | - | 23.0万/㎡ (26.8年/71.7㎡) |
| 松戸新田駅 | - | - | - |
| みのり台駅 | 37.1万/㎡ (15.8年/70.0㎡) | 24.7万/㎡ (19.3年/62.5㎡) | 23.4万/㎡ (35.8年/60.0㎡) |
| 八柱駅 | 34.5万/㎡ (36.8年/55.0㎡) | 35.0万/㎡ (21.8年/60.0㎡) | 38.5万/㎡ (12.8年/65.0㎡) |
| 常盤平駅 | 20.1万/㎡ (37.1年/54.0㎡) | 9.0万/㎡ (39.0年/62.5㎡) | 23.5万/㎡ (17.8年/68.3㎡) |
| 五香駅 | 11.4万/㎡ (29.8年/61.2㎡) | 24.5万/㎡ (17.3年/67.5㎡) | 19.1万/㎡ (23.6年/66.0㎡) |
| 元山駅 | 26.7万/㎡ (26.8年/60.0㎡) | 17.0万/㎡ (27.3年/70.0㎡) | 23.3万/㎡ (24.8年/60.0㎡) |
| くぬぎ山駅 | 36.0万/㎡ (9.8年/82.5㎡) | 49.9万/㎡ (5.3年/65.0㎡) | 50.0万/㎡ (1.8年/65.0㎡) |
| 北初富駅 | 23.6万/㎡ (30.8年/70.0㎡) | 26.3万/㎡ (22.8年/95.0㎡) | 25.7万/㎡ (11.8年/70.0㎡) |
| 新鎌ケ谷駅 | 38.3万/㎡ (12.8年/71.7㎡) | 45.9万/㎡ (9.8年/85.0㎡) | - |
| 初富駅 | - | - | - |
| 鎌ケ谷大仏駅 | - | - | 7.8万/㎡ (38.8年/72.5㎡) |
| 二和向台駅 | - | - | 12.3万/㎡ (21.8年/75.0㎡) |
| 三咲駅 | - | - | 4.5万/㎡ (33.3年/66.7㎡) |
| 滝不動駅 | 7.8万/㎡ (48.3年/52.0㎡) | 7.8万/㎡ (45.8年/55.0㎡) | 24.9万/㎡ (25.8年/78.3㎡) |
| 高根公団駅 | 14.2万/㎡ (48.3年/64.2㎡) | 10.4万/㎡ (46.5年/61.2㎡) | 15.5万/㎡ (35.4年/65.0㎡) |
| 高根木戸駅 | 36.9万/㎡ (13.1年/70.0㎡) | 34.5万/㎡ (0年/55.0㎡) | - |
| 北習志野駅 | 17.0万/㎡ (34.8年/67.5㎡) | 21.5万/㎡ (35.5年/68.8㎡) | 25.8万/㎡ (40.2年/62.5㎡) |
| 習志野駅 | 25.8万/㎡ (31.2年/76.0㎡) | 30.1万/㎡ (16.5年/76.0㎡) | 34.2万/㎡ (17.8年/70.8㎡) |
| 薬園台駅 | 17.9万/㎡ (29.1年/70.7㎡) | - | 22.1万/㎡ (22.8年/51.2㎡) |
| 前原駅 | 30.6万/㎡ (21.4年/74.0㎡) | 24.3万/㎡ (23.8年/70.0㎡) | 35.0万/㎡ (10.8年/70.0㎡) |
| 新津田沼駅 | - | - | - |
| 京成津田沼駅 | 36.7万/㎡ (35.3年/77.5㎡) | 23.5万/㎡ (36.8年/112㎡) | 28.9万/㎡ (31.4年/61.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
常盤平駅 20.1 万/㎡(昨年同期比 +122.0 ％)
常盤平駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +122.0％( +11.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2019年)に比べて +150.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.1年(昨年 39.0年から -5.0 ％減)。平均専有面積は 54.0 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から -13.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 18.2 分 → 2020年 15.6 分、-14.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 10.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 60.0 ％)
元山駅 26.7 万/㎡(昨年同期比 +57.1 ％)
元山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +57.1％( +9.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 27.3年から -1.8 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -14.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 11.5 分 → 2020年 15.0 分、+30.4 ％と大きく増加)
五香駅 11.4 万/㎡(昨年同期比 -53.6 ％)
五香駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -53.6％( -13.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 17.3年から +72.5 ％増)。平均専有面積は 61.2 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から -9.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 17.3 年 → 2020年 29.8 年、+72.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.0 分 → 2020年 12.8 分、+59.4 ％と大きく増加)
くぬぎ山駅 36.0 万/㎡(昨年同期比 -27.9 ％)
くぬぎ山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -27.9％( -13.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 5.3年から +85.7 ％増)。平均専有面積は 82.5 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +26.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 5.3 年 → 2020年 9.8 年、+85.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示