【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期のJR函館本線 (函館駅～旭川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +35.0％( +6.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 282 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +188件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 27.3年から -5.8 ％減)。平均専有面積は 72.0 ㎡ (昨年 71.3 ㎡から +0.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。五稜郭駅、小樽駅、朝里駅、稲穂駅、手稲駅、琴似駅、苗穂駅、森林公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大麻駅で昨年に比べ +601.5 ％、単価は 14.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大麻駅、札幌駅)は +355.9 ％(単価 +20.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(発寒駅、旭川駅)は -26.2 ％(単価 -5.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 9.8 分 → 2021年 7.9 分、-19.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.7 ％ → 2021年 21.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.3 ％ → 2021年 63.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.6 ％ → 2021年 10.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった札幌駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +110.3％( +29.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった旭川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -15.1％( -1.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR函館本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 函館駅 | 12.7万/㎡ (30.3年/31.2㎡) | - | 22.5万/㎡ (29.3年/87.5㎡) |
| 五稜郭駅 | 16.5万/㎡ (26.3年/90.0㎡) | 9.1万/㎡ (30.5年/86.0㎡) | 14.6万/㎡ (27.8年/72.5㎡) |
| 大沼公園駅 | - | - | - |
| 小樽駅 | 26.6万/㎡ (23.6年/72.5㎡) | 16.6万/㎡ (25.8年/67.5㎡) | 25.3万/㎡ (16.3年/82.5㎡) |
| 南小樽駅 | 12.2万/㎡ (32.6年/71.5㎡) | 11.9万/㎡ (28.5年/86.2㎡) | 16.1万/㎡ (28.7年/69.0㎡) |
| 小樽築港駅 | 16.1万/㎡ (23.7年/91.0㎡) | - | - |
| 朝里駅 | 21.0万/㎡ (30.3年/30.0㎡) | 15.4万/㎡ (29.3年/50.0㎡) | - |
| 銭函駅 | 5.7万/㎡ (30.3年/35.0㎡) | - | - |
| 星置駅 | 21.1万/㎡ (26.9年/80.0㎡) | - | 16.8万/㎡ (28.1年/75.7㎡) |
| 稲穂駅 | 19.5万/㎡ (29.3年/71.7㎡) | 16.0万/㎡ (26.3年/75.0㎡) | 14.9万/㎡ (27.3年/81.7㎡) |
| 手稲駅 | 22.0万/㎡ (27.6年/79.3㎡) | 17.0万/㎡ (25.0年/86.2㎡) | 24.4万/㎡ (20.3年/71.7㎡) |
| 稲積公園駅 | 16.2万/㎡ (24.8年/74.4㎡) | 15.1万/㎡ (26.5年/75.0㎡) | 12.6万/㎡ (28.3年/80.0㎡) |
| 発寒駅 | 14.8万/㎡ (32.9年/66.2㎡) | 23.6万/㎡ (20.8年/80.0㎡) | 21.3万/㎡ (24.0年/75.0㎡) |
| 発寒中央駅 | 16.9万/㎡ (31.7年/75.7㎡) | 17.3万/㎡ (32.3年/75.0㎡) | 19.6万/㎡ (28.3年/73.8㎡) |
| 琴似駅 | 28.0万/㎡ (26.2年/74.2㎡) | 21.9万/㎡ (29.0年/72.5㎡) | 25.8万/㎡ (25.0年/66.6㎡) |
| 桑園駅 | 28.7万/㎡ (26.2年/75.7㎡) | 27.6万/㎡ (25.9年/73.0㎡) | 29.6万/㎡ (25.0年/68.0㎡) |
| 札幌駅 | 56.7万/㎡ (19.1年/69.7㎡) | 27.0万/㎡ (27.6年/63.9㎡) | 31.7万/㎡ (20.6年/47.2㎡) |
| 苗穂駅 | 46.6万/㎡ (13.8年/72.7㎡) | 37.5万/㎡ (11.0年/86.2㎡) | 39.4万/㎡ (26.9年/78.0㎡) |
| 白石駅 | 17.9万/㎡ (29.1年/63.2㎡) | 16.1万/㎡ (29.3年/62.5㎡) | 16.2万/㎡ (28.4年/67.8㎡) |
| 厚別駅 | 18.8万/㎡ (29.4年/58.3㎡) | 17.3万/㎡ (35.3年/75.0㎡) | 21.9万/㎡ (28.3年/76.7㎡) |
| 森林公園駅 | 19.3万/㎡ (24.4年/85.5㎡) | 15.1万/㎡ (27.8年/70.0㎡) | 15.8万/㎡ (27.6年/83.3㎡) |
| 大麻駅 | 14.0万/㎡ (34.9年/70.0㎡) | 2.0万/㎡ (33.3年/75.0㎡) | 7.1万/㎡ (33.3年/72.5㎡) |
| 野幌駅 | 13.8万/㎡ (28.3年/67.8㎡) | 16.0万/㎡ (25.3年/75.0㎡) | - |
| 高砂駅 | 11.1万/㎡ (30.3年/85.0㎡) | - | - |
| 江別駅 | 9.6万/㎡ (30.3年/62.5㎡) | - | 11.5万/㎡ (26.3年/70.0㎡) |
| 豊幌駅 | - | - | - |
| 岩見沢駅 | 7.8万/㎡ (32.3年/80.0㎡) | - | - |
| 滝川駅 | 10.6万/㎡ (31.3年/80.0㎡) | - | - |
| 近文駅 | - | - | - |
| 旭川駅 | 10.2万/㎡ (28.4年/72.9㎡) | 12.0万/㎡ (25.7年/62.9㎡) | 15.4万/㎡ (0年/81.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大麻駅 14.0 万/㎡(昨年同期比 +601.5 ％)
大麻駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +601.5％( +12.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.9年(昨年 33.3年から +5.0 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -6.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 2.0 分 → 2021年 23.7 分、+1083.3 ％と大きく増加)
札幌駅 56.7 万/㎡(昨年同期比 +110.3 ％)
札幌駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +110.3％( +29.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 27.6年から -31.0 ％減)。平均専有面積は 69.7 ㎡ (昨年 63.9 ㎡から +9.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 27.6 年 → 2021年 19.1 年、-31.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.2 分 → 2021年 6.8 分、-17.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 62.5 ％ → 2021年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 13.3 ％)
発寒駅 14.8 万/㎡(昨年同期比 -37.3 ％)
発寒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -37.3％( -8.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.9年(昨年 20.8年から +58.6 ％増)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -17.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.8 年 → 2021年 32.9 年、+58.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
旭川駅 10.2 万/㎡(昨年同期比 -15.1 ％)
旭川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -15.1％( -1.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 25.7年から +10.5 ％増)。平均専有面積は 72.9 ㎡ (昨年 62.9 ㎡から +15.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 ％ → 2021年 45.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 25.7 年 → 2021年 28.4 年、+10.5 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 18.3 分 → 2021年 33.3 分、+82.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示