【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期の札幌市東豊線 (栄町駅～福住駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +10.1％( +2.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 130 件(１年前(2020年)に比べて +160.0％( +80件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 25.3年から -6.1 ％減)。平均専有面積は 74.7 ㎡ (昨年 64.7 ㎡から +15.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。新道東駅、環状通東駅、さっぽろ駅、豊平公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはさっぽろ駅で昨年に比べ +77.3 ％、単価は 44.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(さっぽろ駅、環状通東駅)は +58.2 ％(単価 +13.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大通駅、美園駅)は -25.4 ％(単価 -10.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 55.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.3 ％ → 2021年 11.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 35.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった豊水すすきの駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -9.6％( -5.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった学園前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +11.6％( +2.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +150.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 札幌市東豊線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 栄町駅 | 25.3万/㎡ (20.9年/75.7㎡) | 24.3万/㎡ (26.0年/70.0㎡) | 27.0万/㎡ (17.0年/83.0㎡) |
| 新道東駅 | 29.5万/㎡ (21.6年/81.0㎡) | 23.6万/㎡ (24.4年/62.5㎡) | 14.7万/㎡ (22.0年/60.0㎡) |
| 元町駅 | 22.6万/㎡ (28.6年/78.3㎡) | 20.6万/㎡ (26.0年/55.0㎡) | 18.6万/㎡ (27.0年/58.3㎡) |
| 環状通東駅 | 30.0万/㎡ (22.3年/64.2㎡) | 21.6万/㎡ (23.0年/85.0㎡) | 12.5万/㎡ (31.5年/67.5㎡) |
| 東区役所前駅 | 25.3万/㎡ (31.6年/75.0㎡) | 31.2万/㎡ (23.0年/80.0㎡) | 22.4万/㎡ (23.7年/90.0㎡) |
| 北13条東駅 | 24.2万/㎡ (32.0年/78.8㎡) | 23.3万/㎡ (29.5年/41.7㎡) | 28.2万/㎡ (29.5年/80.0㎡) |
| さっぽろ駅 | 44.4万/㎡ (15.8年/68.4㎡) | 25.0万/㎡ (32.7年/71.7㎡) | 39.7万/㎡ (25.5年/65.0㎡) |
| 大通駅 | 34.1万/㎡ (22.8年/52.5㎡) | 47.2万/㎡ (20.5年/32.5㎡) | - |
| 豊水すすきの駅 | 47.3万/㎡ (25.5年/58.8㎡) | 52.3万/㎡ (23.5年/45.0㎡) | - |
| 学園前駅 | 20.4万/㎡ (27.3年/71.0㎡) | 18.3万/㎡ (26.3年/60.0㎡) | 25.3万/㎡ (23.6年/68.8㎡) |
| 豊平公園駅 | 28.6万/㎡ (20.9年/76.1㎡) | 22.4万/㎡ (24.0年/85.0㎡) | 18.3万/㎡ (27.5年/82.5㎡) |
| 美園駅 | 23.6万/㎡ (24.4年/80.0㎡) | 30.6万/㎡ (15.8年/74.0㎡) | 22.2万/㎡ (22.7年/53.3㎡) |
| 月寒中央駅 | 23.1万/㎡ (23.6年/76.1㎡) | 20.4万/㎡ (29.6年/72.5㎡) | 20.8万/㎡ (22.6年/81.7㎡) |
| 福住駅 | 20.5万/㎡ (24.3年/82.6㎡) | 19.0万/㎡ (22.5年/73.8㎡) | 20.0万/㎡ (22.5年/77.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
さっぽろ駅 44.4 万/㎡(昨年同期比 +77.3 ％)
さっぽろ駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +77.3％( +19.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2020年)に比べて +433.3％( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 32.7年から -51.8 ％減)。平均専有面積は 68.4 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から -4.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 32.7 年 → 2021年 15.8 年、-51.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 18.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.3 分 → 2021年 6.6 分、+24.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 37.5 ％)
環状通東駅 30.0 万/㎡(昨年同期比 +39.0 ％)
環状通東駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +39.0％( +8.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +20.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 23.0年から -2.9 ％減)。平均専有面積は 64.2 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から -24.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.0 分 → 2021年 6.2 分、-31.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
大通駅 34.1 万/㎡(昨年同期比 -27.8 ％)
大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -27.8％( -13.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 20.5年から +11.0 ％増)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 32.5 ㎡から +61.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 20.5 年 → 2021年 22.8 年、+11.0 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 75.0 ％)
美園駅 23.6 万/㎡(昨年同期比 -23.0 ％)
美園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -23.0％( -7.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +40.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 15.8年から +54.6 ％増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 74.0 ㎡から +8.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.8 年 → 2021年 24.4 年、+54.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.8 分 → 2021年 5.7 分、+50.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示