【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2019年1月〜3月期の札幌市東豊線 (栄町駅～福住駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +8.2％( +1.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 55 件(１年前(2018年)に比べて +25.0％( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 21.9年から +7.2 ％増)。平均専有面積は 73.3 ㎡ (昨年 70.9 ㎡から +3.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。学園前駅、月寒中央駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはさっぽろ駅で昨年に比べ +230.9 ％、単価は 39.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(さっぽろ駅、月寒中央駅)は +126.1 ％(単価 +15.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(環状通東駅、東区役所前駅)は -35.9 ％(単価 -9.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 13.5 分 → 2019年 8.8 分、-34.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 11.4 ％ → 2019年 25.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 4.5 ％ → 2019年 9.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 2.3 ％ → 2019年 5.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 7.0 ％ → 2019年 1.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったさっぽろ駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +230.9％( +27.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2018年)に比べて +500.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった環状通東駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -44.8％( -10.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 札幌市東豊線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 栄町駅 | 27.0万/㎡ (17.0年/83.0㎡) | 28.8万/㎡ (9.0年/80.0㎡) | 28.3万/㎡ (13.3年/76.7㎡) |
| 新道東駅 | 14.7万/㎡ (22.0年/60.0㎡) | 18.6万/㎡ (23.2年/63.0㎡) | 18.8万/㎡ (24.4年/61.7㎡) |
| 元町駅 | 18.6万/㎡ (27.0年/58.3㎡) | 19.6万/㎡ (23.5年/70.0㎡) | 12.3万/㎡ (26.5年/42.5㎡) |
| 環状通東駅 | 12.5万/㎡ (31.5年/67.5㎡) | 22.7万/㎡ (24.0年/72.5㎡) | 21.7万/㎡ (18.0年/72.5㎡) |
| 東区役所前駅 | 22.4万/㎡ (23.7年/90.0㎡) | 30.7万/㎡ (5.0年/75.0㎡) | 16.0万/㎡ (23.0年/55.0㎡) |
| 北13条東駅 | 28.2万/㎡ (29.5年/80.0㎡) | 31.5万/㎡ (16.5年/87.5㎡) | 21.1万/㎡ (29.7年/38.3㎡) |
| さっぽろ駅 | 39.7万/㎡ (25.5年/65.0㎡) | 12.0万/㎡ (37.0年/30.0㎡) | 34.0万/㎡ (12.0年/82.5㎡) |
| 大通駅 | - | 47.8万/㎡ (19.0年/25.0㎡) | 41.2万/㎡ (13.0年/80.0㎡) |
| 豊水すすきの駅 | - | 41.5万/㎡ (5.0年/65.0㎡) | 13.8万/㎡ (36.0年/65.0㎡) |
| 学園前駅 | 25.3万/㎡ (23.6年/68.8㎡) | 21.1万/㎡ (23.0年/70.0㎡) | 20.9万/㎡ (25.0年/76.2㎡) |
| 豊平公園駅 | 18.3万/㎡ (27.5年/82.5㎡) | 18.3万/㎡ (23.0年/60.0㎡) | 25.0万/㎡ (13.0年/80.0㎡) |
| 美園駅 | 22.2万/㎡ (22.7年/53.3㎡) | 25.7万/㎡ (17.0年/90.0㎡) | 12.6万/㎡ (32.0年/70.0㎡) |
| 月寒中央駅 | 20.8万/㎡ (22.6年/81.7㎡) | 17.1万/㎡ (23.7年/76.0㎡) | 19.1万/㎡ (21.0年/85.0㎡) |
| 福住駅 | 20.0万/㎡ (22.5年/77.2㎡) | 17.1万/㎡ (23.3年/77.5㎡) | 19.7万/㎡ (21.7年/80.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
さっぽろ駅 39.7 万/㎡(昨年同期比 +230.9 ％)
さっぽろ駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +230.9％( +27.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2018年)に比べて +500.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 37.0年から -31.1 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 30.0 ㎡から +116.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 37.0 年 → 2019年 25.5 年、-31.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 25.0 ％)
月寒中央駅 20.8 万/㎡(昨年同期比 +21.2 ％)
月寒中央駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +21.2％( +3.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2018年)に比べて -10.0％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 23.7年から -4.8 ％減)。平均専有面積は 81.7 ㎡ (昨年 76.0 ㎡から +7.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2018年 10.9 分 → 2019年 8.8 分、-19.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 70.0 ％ → 2019年 66.7 ％)
環状通東駅 12.5 万/㎡(昨年同期比 -44.8 ％)
環状通東駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -44.8％( -10.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 24.0年から +31.2 ％増)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から -6.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 24.0 年 → 2019年 31.5 年、+31.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 9.5 分 → 2019年 13.0 分、+36.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 75.0 ％ → 2019年 100.0 ％)
東区役所前駅 22.4 万/㎡(昨年同期比 -27.0 ％)
東区役所前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -27.0％( -8.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2018年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 5.0年から +373.4 ％増)。平均専有面積は 90.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +20.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 11.0 分 → 2019年 7.3 分、-33.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 5.0 年 → 2019年 23.7 年、+373.4 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示