【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の札幌市東西線 (宮の沢駅~新さっぽろ駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +4.8%( +1.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 330 件(1年前(2023年)に比べて -38.9%( -210件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.2年(昨年 27.3年から -0.5 %減)。平均専有面積は 78.3 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から +0.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が減少。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大通駅、東札幌駅、新さっぽろ駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大通駅で昨年に比べ +83.3 %、単価は 102 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大通駅、新さっぽろ駅)は +68.0 %(単価 +29.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(白石駅、発寒南駅)は -30.2 %(単価 -7.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 8.0 分 → 2024年 7.2 分、-10.9 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 32.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.0 % → 2024年 14.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.0 % → 2024年 16.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 % → 2024年 2.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は102万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +83.3%( +46.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -64.3%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった白石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -31.9%( -8.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 20 件(1年前(2023年)に比べて -51.2%( -21件/㎡)と大幅に減少しています。)。
札幌市東西線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
宮の沢駅 | 24.1万/㎡ (25.7年/83.0㎡) | 27.4万/㎡ (23.2年/87.2㎡) | 25.7万/㎡ (19.7年/88.3㎡) |
発寒南駅 | 19.7万/㎡ (30.4年/80.0㎡) | 27.6万/㎡ (26.9年/76.9㎡) | 19.7万/㎡ (30.4年/81.9㎡) |
琴似駅 | 29.2万/㎡ (30.5年/74.3㎡) | 32.0万/㎡ (26.7年/74.0㎡) | 31.4万/㎡ (25.5年/81.2㎡) |
二十四軒駅 | 21.0万/㎡ (35.8年/74.4㎡) | 26.3万/㎡ (32.1年/68.4㎡) | 18.8万/㎡ (37.7年/72.0㎡) |
西28丁目駅 | 28.9万/㎡ (29.3年/77.4㎡) | 30.6万/㎡ (26.4年/85.7㎡) | 30.9万/㎡ (27.2年/83.6㎡) |
円山公園駅 | 32.3万/㎡ (30.7年/80.0㎡) | 31.7万/㎡ (27.8年/80.8㎡) | 34.4万/㎡ (25.1年/92.6㎡) |
西18丁目駅 | 37.2万/㎡ (26.2年/66.2㎡) | 32.4万/㎡ (29.4年/73.0㎡) | 30.1万/㎡ (27.8年/65.5㎡) |
西11丁目駅 | 30.6万/㎡ (27.5年/68.0㎡) | 25.8万/㎡ (32.1年/58.0㎡) | 29.8万/㎡ (30.3年/65.5㎡) |
大通駅 | 102万/㎡ (14.4年/66.0㎡) | 55.9万/㎡ (17.9年/73.9㎡) | 37.2万/㎡ (23.8年/52.5㎡) |
バスセンター前駅 | 49.4万/㎡ (20.5年/80.6㎡) | 43.9万/㎡ (18.7年/79.6㎡) | 44.4万/㎡ (17.7年/79.7㎡) |
菊水駅 | 28.4万/㎡ (25.3年/79.0㎡) | 24.4万/㎡ (28.7年/67.0㎡) | 32.4万/㎡ (18.4年/83.5㎡) |
東札幌駅 | 32.2万/㎡ (20.9年/89.8㎡) | 25.3万/㎡ (30.5年/73.8㎡) | 31.6万/㎡ (20.3年/72.6㎡) |
白石駅 | 17.1万/㎡ (32.5年/77.0㎡) | 25.0万/㎡ (31.0年/74.4㎡) | 24.7万/㎡ (23.5年/79.7㎡) |
南郷7丁目駅 | 19.8万/㎡ (32.2年/77.0㎡) | 23.4万/㎡ (29.8年/77.5㎡) | 21.8万/㎡ (32.4年/68.8㎡) |
南郷13丁目駅 | 30.4万/㎡ (26.3年/85.7㎡) | 25.4万/㎡ (26.7年/71.2㎡) | 23.3万/㎡ (27.0年/79.7㎡) |
南郷18丁目駅 | 27.5万/㎡ (24.8年/76.2㎡) | 27.9万/㎡ (22.1年/77.7㎡) | 22.0万/㎡ (25.1年/85.9㎡) |
大谷地駅 | 24.5万/㎡ (28.6年/90.8㎡) | 25.6万/㎡ (29.9年/88.1㎡) | 22.3万/㎡ (30.1年/79.8㎡) |
ひばりが丘駅 | 24.0万/㎡ (25.7年/76.4㎡) | 29.6万/㎡ (20.8年/89.7㎡) | 24.0万/㎡ (28.8年/76.9㎡) |
新さっぽろ駅 | 37.8万/㎡ (21.1年/86.2㎡) | 24.7万/㎡ (30.6年/84.0㎡) | 26.8万/㎡ (26.3年/86.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大通駅 102.4 万/㎡(昨年同期比 +83.3 %)
大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は102万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +83.3%( +46.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -64.3%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 17.9年から -19.3 %減)。平均専有面積は 66.0 ㎡ (昨年 73.9 ㎡から -10.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 17.9 年 → 2024年 14.4 年、-19.3 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 5.5 分 → 2024年 4.2 分、-23.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 80.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 40.0 %)
新さっぽろ駅 37.8 万/㎡(昨年同期比 +52.8 %)
新さっぽろ駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +52.8%( +13.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(1年前(2023年)に比べて -27.6%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 30.6年から -31.2 %減)。平均専有面積は 86.2 ㎡ (昨年 84.0 ㎡から +2.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.6 年 → 2024年 21.1 年、-31.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.5 分 → 2024年 6.1 分、-35.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 42.9 %)
白石駅 17.1 万/㎡(昨年同期比 -31.9 %)
白石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -31.9%( -8.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 20 件(1年前(2023年)に比べて -51.2%( -21件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 31.0年から +4.7 %増)。平均専有面積は 77.0 ㎡ (昨年 74.4 ㎡から +3.5 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 84.6 % → 2024年 65.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.1 分 → 2024年 11.1 分、+36.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.3 % → 2024年 25.0 %)
発寒南駅 19.7 万/㎡(昨年同期比 -28.5 %)
発寒南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -28.5%( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2023年)に比べて +50.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 26.9年から +13.2 %増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 76.9 ㎡から +4.1 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 26.9 年 → 2024年 30.4 年、+13.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 % → 2024年 25.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示