【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年7月〜9月期の札幌市東西線 (宮の沢駅～新さっぽろ駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +8.2％( +2.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 392 件(１年前(2020年)に比べて +88.5％( +184件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 26.8年から -0.9 ％減)。平均専有面積は 77.3 ㎡ (昨年 69.8 ㎡から +10.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。宮の沢駅、発寒南駅、西11丁目駅、南郷13丁目駅、大谷地駅、ひばりが丘駅、新さっぽろ駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはひばりが丘駅で昨年に比べ +90.0 ％、単価は 34.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(ひばりが丘駅、西11丁目駅)は +87.8 ％(単価 +16.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(二十四軒駅、大通駅)は -23.1 ％(単価 -7.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.7 分 → 2021年 7.2 分、-25.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.7 ％ → 2021年 14.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.6 ％ → 2021年 28.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 56.5 ％ → 2021年 57.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 2.9 ％ → 2021年 2.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったバスセンター前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -0.0％( -0.0万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 26 件(１年前(2020年)に比べて +52.9％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった発寒南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +75.1％( +6.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2020年)に比べて +80.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 札幌市東西線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 宮の沢駅 | 22.3万/㎡ (21.4年/90.0㎡) | 17.0万/㎡ (28.0年/83.3㎡) | 28.3万/㎡ (17.1年/81.4㎡) |
| 発寒南駅 | 14.8万/㎡ (30.4年/68.9㎡) | 8.5万/㎡ (41.9年/48.0㎡) | 19.4万/㎡ (31.9年/66.7㎡) |
| 琴似駅 | 25.4万/㎡ (29.7年/72.0㎡) | 25.6万/㎡ (26.9年/74.4㎡) | 23.0万/㎡ (30.8年/67.2㎡) |
| 二十四軒駅 | 20.2万/㎡ (34.3年/72.0㎡) | 26.9万/㎡ (28.2年/67.0㎡) | 20.3万/㎡ (29.9年/71.9㎡) |
| 西28丁目駅 | 29.0万/㎡ (26.2年/88.2㎡) | 26.7万/㎡ (26.8年/76.2㎡) | 25.8万/㎡ (25.6年/81.1㎡) |
| 円山公園駅 | 35.1万/㎡ (26.2年/83.7㎡) | 30.2万/㎡ (29.8年/61.0㎡) | 28.8万/㎡ (23.5年/84.5㎡) |
| 西18丁目駅 | 29.1万/㎡ (28.5年/68.0㎡) | 31.0万/㎡ (24.1年/73.3㎡) | 24.8万/㎡ (28.5年/62.1㎡) |
| 西11丁目駅 | 34.2万/㎡ (24.1年/73.7㎡) | 18.4万/㎡ (32.1年/61.9㎡) | 32.6万/㎡ (28.6年/58.8㎡) |
| 大通駅 | 28.2万/㎡ (31.1年/58.0㎡) | 35.9万/㎡ (19.5年/51.7㎡) | 68.3万/㎡ (9.0年/80.0㎡) |
| バスセンター前駅 | 40.4万/㎡ (19.1年/77.1㎡) | 40.4万/㎡ (20.4年/59.7㎡) | 53.4万/㎡ (8.2年/79.6㎡) |
| 菊水駅 | 28.6万/㎡ (21.5年/81.8㎡) | 26.7万/㎡ (18.7年/89.0㎡) | 29.8万/㎡ (22.0年/74.2㎡) |
| 東札幌駅 | 28.2万/㎡ (23.3年/75.2㎡) | 25.3万/㎡ (19.7年/69.3㎡) | 21.1万/㎡ (21.9年/75.4㎡) |
| 白石駅 | 21.0万/㎡ (29.3年/70.8㎡) | 20.8万/㎡ (27.1年/70.3㎡) | 17.5万/㎡ (29.0年/63.2㎡) |
| 南郷7丁目駅 | 21.6万/㎡ (32.0年/73.0㎡) | 22.8万/㎡ (30.0年/61.9㎡) | 19.8万/㎡ (24.5年/52.5㎡) |
| 南郷13丁目駅 | 23.8万/㎡ (22.5年/93.8㎡) | 19.4万/㎡ (25.8年/63.8㎡) | 23.2万/㎡ (21.5年/81.0㎡) |
| 南郷18丁目駅 | 21.1万/㎡ (24.9年/77.9㎡) | 20.6万/㎡ (26.9年/71.0㎡) | 18.7万/㎡ (27.8年/73.8㎡) |
| 大谷地駅 | 25.2万/㎡ (27.5年/83.2㎡) | 19.6万/㎡ (26.8年/75.5㎡) | 18.2万/㎡ (28.0年/70.7㎡) |
| ひばりが丘駅 | 34.9万/㎡ (13.1年/86.0㎡) | 18.4万/㎡ (23.9年/83.3㎡) | 26.2万/㎡ (23.5年/81.2㎡) |
| 新さっぽろ駅 | 26.1万/㎡ (27.8年/81.0㎡) | 19.1万/㎡ (29.0年/83.1㎡) | 21.4万/㎡ (22.5年/76.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
ひばりが丘駅 34.9 万/㎡(昨年同期比 +90.0 ％)
ひばりが丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +90.0％( +16.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.1年(昨年 23.9年から -45.0 ％減)。平均専有面積は 86.0 ㎡ (昨年 83.3 ㎡から +3.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.9 年 → 2021年 13.1 年、-45.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 14.7 分 → 2021年 6.6 分、-55.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 20.0 ％)
西11丁目駅 34.2 万/㎡(昨年同期比 +85.6 ％)
西11丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +85.6％( +15.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2020年)に比べて +46.2％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 32.1年から -25.0 ％減)。平均専有面積は 73.7 ㎡ (昨年 61.9 ㎡から +19.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 32.1 年 → 2021年 24.1 年、-25.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 17.1 分 → 2021年 10.9 分、-36.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 ％ → 2021年 15.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 46.2 ％ → 2021年 57.9 ％)
二十四軒駅 20.2 万/㎡(昨年同期比 -24.8 ％)
二十四軒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -24.8％( -6.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 28.2年から +21.4 ％増)。平均専有面積は 72.0 ㎡ (昨年 67.0 ㎡から +7.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 5.6 分 → 2021年 5.0 分、-10.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 46.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 28.2 年 → 2021年 34.3 年、+21.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 60.0 ％)
大通駅 28.2 万/㎡(昨年同期比 -21.4 ％)
大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -21.4％( -7.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.1年(昨年 19.5年から +59.5 ％増)。平均専有面積は 58.0 ㎡ (昨年 51.7 ㎡から +12.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 80.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.5 年 → 2021年 31.1 年、+59.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示