【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年1月〜3月期の札幌市東西線 (宮の沢駅~新さっぽろ駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -12.3%( -3.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 188 件(1年前(2019年)に比べて +12.6%( +21件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 22.2年から +15.7 %増)。平均専有面積は 71.3 ㎡ (昨年 72.3 ㎡から -1.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。ほとんどの駅において下落した。二十四軒駅、東札幌駅、南郷13丁目駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは二十四軒駅で昨年に比べ +84.5 %、単価は 18.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(二十四軒駅、東札幌駅)は +62.4 %(単価 +8.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(発寒南駅、南郷18丁目駅)は -39.7 %(単価 -9.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.6 % → 2020年 15.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.7 % → 2020年 26.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 22.2 年 → 2020年 25.7 年、+15.7 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 8.8 % → 2020年 13.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2019年 53.5 % → 2020年 54.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったバスセンター前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -6.2%( -2.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて -57.9%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった発寒南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -47.6%( -9.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
札幌市東西線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
宮の沢駅 | 25.1万/㎡ (19.7年/86.7㎡) | 25.6万/㎡ (18.6年/75.9㎡) | 23.5万/㎡ (18.5年/80.0㎡) |
発寒南駅 | 10.6万/㎡ (42.0年/60.8㎡) | 20.2万/㎡ (25.0年/81.7㎡) | 26.5万/㎡ (13.0年/77.5㎡) |
琴似駅 | 26.7万/㎡ (23.0年/74.1㎡) | 25.0万/㎡ (27.7年/68.3㎡) | 21.3万/㎡ (28.4年/66.8㎡) |
二十四軒駅 | 18.5万/㎡ (35.9年/60.6㎡) | 10.0万/㎡ (39.0年/65.0㎡) | 21.3万/㎡ (28.3年/82.5㎡) |
西28丁目駅 | 20.0万/㎡ (30.3年/76.6㎡) | 24.7万/㎡ (24.8年/87.6㎡) | 33.5万/㎡ (21.3年/72.7㎡) |
円山公園駅 | 26.5万/㎡ (25.3年/71.8㎡) | 35.7万/㎡ (22.2年/72.0㎡) | 25.1万/㎡ (25.3年/75.8㎡) |
西18丁目駅 | 26.8万/㎡ (27.0年/61.6㎡) | 29.9万/㎡ (22.1年/67.1㎡) | 22.3万/㎡ (26.3年/75.4㎡) |
西11丁目駅 | 29.6万/㎡ (25.5年/59.4㎡) | 26.9万/㎡ (24.2年/55.8㎡) | 38.6万/㎡ (19.0年/89.5㎡) |
大通駅 | 47.2万/㎡ (20.5年/32.5㎡) | - | 47.8万/㎡ (19.0年/25.0㎡) |
バスセンター前駅 | 44.5万/㎡ (10.9年/63.8㎡) | 47.5万/㎡ (11.0年/69.7㎡) | 42.8万/㎡ (10.5年/82.7㎡) |
菊水駅 | 22.9万/㎡ (30.4年/78.3㎡) | 24.5万/㎡ (21.5年/56.4㎡) | 28.0万/㎡ (18.0年/75.0㎡) |
東札幌駅 | 26.1万/㎡ (23.0年/67.5㎡) | 18.6万/㎡ (25.3年/74.0㎡) | 21.3万/㎡ (25.7年/87.5㎡) |
白石駅 | 24.1万/㎡ (24.8年/73.1㎡) | 23.9万/㎡ (22.7年/71.5㎡) | 21.3万/㎡ (22.9年/71.2㎡) |
南郷7丁目駅 | 19.1万/㎡ (28.0年/58.3㎡) | 21.8万/㎡ (22.0年/80.0㎡) | 16.2万/㎡ (29.8年/52.5㎡) |
南郷13丁目駅 | 25.3万/㎡ (24.0年/75.0㎡) | 20.3万/㎡ (17.0年/90.0㎡) | 25.5万/㎡ (20.0年/80.0㎡) |
南郷18丁目駅 | 19.7万/㎡ (26.8年/75.0㎡) | 28.9万/㎡ (20.5年/75.0㎡) | 31.5万/㎡ (10.3年/91.7㎡) |
大谷地駅 | 20.3万/㎡ (28.3年/78.4㎡) | 20.5万/㎡ (28.3年/75.9㎡) | 18.4万/㎡ (23.1年/74.4㎡) |
ひばりが丘駅 | 27.3万/㎡ (21.3年/83.3㎡) | 28.9万/㎡ (16.8年/74.0㎡) | 24.2万/㎡ (20.4年/72.9㎡) |
新さっぽろ駅 | 24.4万/㎡ (22.6年/87.9㎡) | 28.3万/㎡ (22.0年/81.7㎡) | 23.6万/㎡ (23.0年/76.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
二十四軒駅 18.5 万/㎡(昨年同期比 +84.5 %)
二十四軒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +84.5%( +8.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +300.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.9年(昨年 39.0年から -8.0 %減)。平均専有面積は 60.6 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -6.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 11.0 分 → 2020年 6.2 分、-43.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 50.0 %)
東札幌駅 26.1 万/㎡(昨年同期比 +40.4 %)
東札幌駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +40.4%( +7.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 25.3年から -8.9 %減)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 74.0 ㎡から -8.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 10.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 30.0 %)
発寒南駅 10.6 万/㎡(昨年同期比 -47.6 %)
発寒南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -47.6%( -9.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 42.0年(昨年 25.0年から +68.0 %増)。平均専有面積は 60.8 ㎡ (昨年 81.7 ㎡から -25.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 % → 2020年 16.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 25.0 年 → 2020年 42.0 年、+68.0 %と大きく増加)
南郷18丁目駅 19.7 万/㎡(昨年同期比 -31.7 %)
南郷18丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -31.7%( -9.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 20.5年から +30.5 %増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 75.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 20.5 年 → 2020年 26.8 年、+30.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.5 分 → 2020年 7.0 分、+100.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 75.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示