【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年4月〜6月期の札幌市南北線 (麻生駅～真駒内駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +5.4％( +1.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 275 件(１年前(2023年)に比べて +30.3％( +64件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 32.8年から +0.4 ％増)。平均専有面積は 65.9 ㎡ (昨年 65.6 ㎡から +0.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。北18条駅、中島公園駅、自衛隊前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大通駅で昨年に比べ +166.1 ％、単価は 126 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大通駅、北18条駅)は +109.6 ％(単価 +43.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(中の島駅、すすきの駅)は -37.7 ％(単価 -13.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.5 ％ → 2024年 2.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.2 ％ → 2024年 32.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 8.1 分 → 2024年 9.2 分、+14.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 39.8 ％ → 2024年 41.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.9 ％ → 2024年 8.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +166.1％( +78.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった真駒内駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -21.0％( -3.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 35 件(１年前(2023年)に比べて +40.0％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 札幌市南北線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 麻生駅 | 20.1万/㎡ (37.6年/70.7㎡) | 27.9万/㎡ (28.4年/75.4㎡) | 19.7万/㎡ (36.0年/67.4㎡) |
| 北34条駅 | 18.3万/㎡ (39.0年/73.2㎡) | 21.0万/㎡ (34.8年/68.4㎡) | 23.6万/㎡ (32.5年/68.6㎡) |
| 北24条駅 | 26.8万/㎡ (32.9年/57.9㎡) | 23.1万/㎡ (29.3年/46.2㎡) | 24.4万/㎡ (31.7年/58.2㎡) |
| 北18条駅 | 23.5万/㎡ (32.1年/61.2㎡) | 15.4万/㎡ (38.1年/46.0㎡) | 30.5万/㎡ (33.9年/54.1㎡) |
| 北12条駅 | 40.8万/㎡ (26.2年/56.7㎡) | 38.5万/㎡ (23.9年/56.5㎡) | 39.5万/㎡ (30.9年/35.0㎡) |
| さっぽろ駅 | 58.5万/㎡ (20.5年/77.5㎡) | 50.6万/㎡ (17.8年/72.8㎡) | 42.7万/㎡ (20.5年/82.2㎡) |
| 大通駅 | 126万/㎡ (10.7年/81.0㎡) | 47.2万/㎡ (19.4年/55.8㎡) | 54.8万/㎡ (19.7年/77.9㎡) |
| すすきの駅 | 31.1万/㎡ (40.9年/20.0㎡) | 48.8万/㎡ (36.4年/36.7㎡) | 21.8万/㎡ (36.9年/60.6㎡) |
| 中島公園駅 | 24.7万/㎡ (36.2年/53.3㎡) | 18.3万/㎡ (42.3年/48.3㎡) | 25.3万/㎡ (32.4年/61.7㎡) |
| 幌平橋駅 | 30.4万/㎡ (28.2年/76.0㎡) | 25.8万/㎡ (30.8年/67.8㎡) | 29.3万/㎡ (28.7年/77.1㎡) |
| 中の島駅 | 14.0万/㎡ (43.9年/60.3㎡) | 22.9万/㎡ (36.5年/67.8㎡) | 19.2万/㎡ (38.2年/67.0㎡) |
| 平岸駅 | 20.6万/㎡ (34.7年/70.0㎡) | 22.6万/㎡ (34.3年/69.4㎡) | 26.8万/㎡ (28.0年/76.8㎡) |
| 南平岸駅 | 23.5万/㎡ (29.2年/67.2㎡) | 20.6万/㎡ (34.2年/63.2㎡) | 23.0万/㎡ (30.0年/60.2㎡) |
| 澄川駅 | 18.3万/㎡ (32.6年/65.8㎡) | 20.2万/㎡ (36.4年/73.0㎡) | 17.8万/㎡ (33.3年/64.7㎡) |
| 自衛隊前駅 | 17.1万/㎡ (50.3年/70.0㎡) | 14.2万/㎡ (46.8年/45.0㎡) | 9.5万/㎡ (42.3年/75.0㎡) |
| 真駒内駅 | 12.3万/㎡ (36.5年/69.3㎡) | 15.6万/㎡ (32.8年/78.6㎡) | 15.7万/㎡ (34.7年/75.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大通駅 125.6 万/㎡(昨年同期比 +166.1 ％)
大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +166.1％( +78.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 10.7年(昨年 19.4年から -45.1 ％減)。平均専有面積は 81.0 ㎡ (昨年 55.8 ㎡から +45.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 19.4 年 → 2024年 10.7 年、-45.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 5.2 分 → 2024年 4.0 分、-22.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 80.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 20.0 ％)
北18条駅 23.5 万/㎡(昨年同期比 +53.2 ％)
北18条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +53.2％( +8.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて +160.0％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.1年(昨年 38.1年から -15.6 ％減)。平均専有面積は 61.2 ㎡ (昨年 46.0 ㎡から +32.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 38.1 年 → 2024年 32.1 年、-15.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 53.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.4 分 → 2024年 6.5 分、+92.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 76.9 ％)
中の島駅 14.0 万/㎡(昨年同期比 -39.1 ％)
中の島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -39.1％( -9.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて +77.8％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 43.9年(昨年 36.5年から +20.3 ％増)。平均専有面積は 60.3 ㎡ (昨年 67.8 ㎡から -11.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 12.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 36.5 年 → 2024年 43.9 年、+20.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.1 分 → 2024年 6.3 分、+23.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 55.6 ％ → 2024年 87.5 ％)
すすきの駅 31.1 万/㎡(昨年同期比 -36.2 ％)
すすきの駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -36.2％( -17.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.9年(昨年 36.4年から +12.4 ％増)。平均専有面積は 20.0 ㎡ (昨年 36.7 ㎡から -45.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 36.4 年 → 2024年 40.9 年、+12.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示