【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜12月期の札幌市南北線 (麻生駅~真駒内駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +3.3%( +0.8万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 877 件(1年前(2022年)に比べて -6.6%( -62件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 32.7年(昨年 31.9年から +2.6 %増)。平均専有面積は 67.3 ㎡ (昨年 67.4 ㎡から -0.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大通駅、すすきの駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのはすすきの駅で昨年に比べ +93.7 %、単価は 51.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(すすきの駅、大通駅)は +62.1 %(単価 +19.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(中島公園駅、中の島駅)は -21.3 %(単価 -4.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 46.6 % → 2023年 44.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.6 % → 2023年 28.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 35.0 % → 2023年 37.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 12.2 % → 2023年 11.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +30.5%( +14.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった真駒内駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -16.0%( -2.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 116 件(1年前(2022年)に比べて -9.4%( -12件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
札幌市南北線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
麻生駅 | 25.5万/㎡ (30.7年/74.7㎡) | 22.1万/㎡ (32.5年/68.5㎡) | 21.0万/㎡ (32.3年/79.2㎡) |
北34条駅 | 20.4万/㎡ (35.3年/70.2㎡) | 22.4万/㎡ (33.5年/71.3㎡) | 17.6万/㎡ (33.6年/73.4㎡) |
北24条駅 | 21.5万/㎡ (34.1年/54.7㎡) | 23.4万/㎡ (33.3年/60.8㎡) | 24.5万/㎡ (30.4年/65.7㎡) |
北18条駅 | 24.2万/㎡ (32.8年/49.6㎡) | 24.6万/㎡ (34.6年/53.3㎡) | 23.0万/㎡ (29.7年/55.0㎡) |
北12条駅 | 34.8万/㎡ (29.3年/46.8㎡) | 37.2万/㎡ (27.1年/59.2㎡) | 28.7万/㎡ (31.1年/50.0㎡) |
さっぽろ駅 | 45.3万/㎡ (21.5年/78.1㎡) | 43.3万/㎡ (21.7年/70.9㎡) | 40.9万/㎡ (18.4年/71.8㎡) |
大通駅 | 60.2万/㎡ (17.2年/66.7㎡) | 46.1万/㎡ (21.2年/57.9㎡) | 39.0万/㎡ (23.7年/54.8㎡) |
すすきの駅 | 51.2万/㎡ (29.0年/53.0㎡) | 26.5万/㎡ (33.3年/51.0㎡) | 25.0万/㎡ (35.1年/48.1㎡) |
中島公園駅 | 17.5万/㎡ (43.6年/54.5㎡) | 23.2万/㎡ (36.0年/58.8㎡) | 19.9万/㎡ (38.3年/56.4㎡) |
幌平橋駅 | 29.0万/㎡ (28.9年/71.6㎡) | 29.4万/㎡ (27.4年/74.6㎡) | 27.4万/㎡ (25.7年/72.3㎡) |
中の島駅 | 17.0万/㎡ (39.1年/63.1㎡) | 20.7万/㎡ (34.0年/69.6㎡) | 16.5万/㎡ (38.1年/61.5㎡) |
平岸駅 | 27.4万/㎡ (29.0年/71.3㎡) | 25.6万/㎡ (29.8年/74.8㎡) | 21.7万/㎡ (33.0年/68.4㎡) |
南平岸駅 | 21.4万/㎡ (32.4年/66.7㎡) | 19.3万/㎡ (32.3年/62.1㎡) | 17.9万/㎡ (32.4年/63.8㎡) |
澄川駅 | 18.7万/㎡ (34.7年/72.0㎡) | 17.8万/㎡ (34.5年/68.6㎡) | 16.6万/㎡ (33.9年/69.1㎡) |
自衛隊前駅 | 13.4万/㎡ (41.1年/62.5㎡) | 12.1万/㎡ (40.1年/70.0㎡) | 17.6万/㎡ (32.0年/69.3㎡) |
真駒内駅 | 11.7万/㎡ (35.7年/76.1㎡) | 14.0万/㎡ (34.3年/73.1㎡) | 12.0万/㎡ (33.4年/73.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
すすきの駅 51.2 万/㎡(昨年同期比 +93.7 %)
すすきの駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +93.7%( +24.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.0年(昨年 33.3年から -12.9 %減)。平均専有面積は 53.0 ㎡ (昨年 51.0 ㎡から +3.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 33.3 年 → 2023年 29.0 年、-12.9 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 35.0 % → 2023年 25.0 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 15.0 % → 2023年 15.0 %)
大通駅 60.2 万/㎡(昨年同期比 +30.5 %)
大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +30.5%( +14.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.2年(昨年 21.2年から -18.7 %減)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 57.9 ㎡から +15.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 21.2 年 → 2023年 17.2 年、-18.7 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 26.9 % → 2023年 19.2 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 42.3 %)
中島公園駅 17.5 万/㎡(昨年同期比 -24.6 %)
中島公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -24.6%( -5.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 64 件(1年前(2022年)に比べて -7.2%( -5件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 43.6年(昨年 36.0年から +21.3 %増)。平均専有面積は 54.5 ㎡ (昨年 58.8 ㎡から -7.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 6.0 分 → 2023年 4.8 分、-20.8 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.2 % → 2023年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 36.0 年 → 2023年 43.6 年、+21.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 55.1 % → 2023年 76.6 %)
中の島駅 17.0 万/㎡(昨年同期比 -18.0 %)
中の島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -18.0%( -3.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 55 件(1年前(2022年)に比べて +10.0%( +5件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 39.1年(昨年 34.0年から +15.1 %増)。平均専有面積は 63.1 ㎡ (昨年 69.6 ㎡から -9.4 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 38.0 % → 2023年 35.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 39.6 % → 2023年 41.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 34.0 年 → 2023年 39.1 年、+15.1 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 4.7 分 → 2023年 5.8 分、+23.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 46.0 % → 2023年 59.3 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 29.2 % → 2023年 25.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示