【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR福知山線 (尼崎駅~藍本駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -5.4%( -2.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 164 件(1年前(2023年)に比べて -54.3%( -195件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 22.4年から +6.5 %増)。平均専有面積は 76.2 ㎡ (昨年 72.2 ㎡から +5.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三田駅で昨年に比べ +25.1 %、単価は 40.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(三田駅、塚口駅)は +19.2 %(単価 +7.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新三田駅、伊丹駅)は -19.3 %(単価 -5.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.3 % → 2024年 27.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.8 分 → 2024年 8.8 分、+11.7 %と増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.7 % → 2024年 12.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.9 % → 2024年 4.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった塚口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +13.3%( +6.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて -70.8%( -63件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新三田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -21.2%( -3.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -30.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR福知山線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
尼崎駅 | 48.9万/㎡ (19.4年/69.4㎡) | 44.8万/㎡ (21.7年/62.9㎡) | 43.6万/㎡ (19.9年/71.9㎡) |
塚口駅 | 53.9万/㎡ (16.2年/71.5㎡) | 47.6万/㎡ (19.4年/69.7㎡) | 40.2万/㎡ (22.7年/74.2㎡) |
猪名寺駅 | 39.9万/㎡ (19.3年/75.0㎡) | 35.5万/㎡ (22.4年/97.0㎡) | 26.2万/㎡ (41.0年/65.0㎡) |
伊丹駅 | 34.4万/㎡ (30.4年/71.2㎡) | 41.7万/㎡ (24.6年/69.8㎡) | 35.5万/㎡ (25.9年/73.3㎡) |
北伊丹駅 | 29.7万/㎡ (24.4年/69.0㎡) | 26.7万/㎡ (26.5年/71.9㎡) | 31.6万/㎡ (20.5年/72.7㎡) |
川西池田駅 | 32.2万/㎡ (36.0年/90.0㎡) | 37.3万/㎡ (29.5年/77.5㎡) | - |
中山寺駅 | 41.2万/㎡ (24.2年/71.4㎡) | 37.0万/㎡ (18.1年/64.7㎡) | 25.0万/㎡ (29.5年/66.9㎡) |
宝塚駅 | 30.5万/㎡ (27.6年/91.7㎡) | 34.0万/㎡ (24.3年/86.2㎡) | 30.3万/㎡ (24.3年/78.4㎡) |
生瀬駅 | 27.2万/㎡ (25.0年/77.5㎡) | 26.0万/㎡ (26.0年/78.3㎡) | 16.6万/㎡ (27.2年/80.0㎡) |
西宮名塩駅 | 21.9万/㎡ (23.6年/84.4㎡) | 23.8万/㎡ (29.9年/93.1㎡) | 22.5万/㎡ (22.1年/90.9㎡) |
武田尾駅 | - | - | - |
三田駅 | 40.0万/㎡ (11.0年/67.1㎡) | 31.9万/㎡ (17.1年/67.3㎡) | 36.0万/㎡ (15.3年/68.5㎡) |
新三田駅 | 12.4万/㎡ (30.9年/92.9㎡) | 15.8万/㎡ (28.6年/86.0㎡) | 9.0万/㎡ (28.3年/98.8㎡) |
広野駅 | 12.0万/㎡ (29.0年/75.0㎡) | - | - |
藍本駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
三田駅 40.0 万/㎡(昨年同期比 +25.1 %)
三田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +25.1%( +8.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -36.4%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 17.1年から -35.6 %減)。平均専有面積は 67.1 ㎡ (昨年 67.3 ㎡から -0.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.1 年 → 2024年 11.0 年、-35.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.0 分 → 2024年 4.4 分、-26.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 72.7 % → 2024年 85.7 %)
塚口駅 53.9 万/㎡(昨年同期比 +13.3 %)
塚口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +13.3%( +6.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて -70.8%( -63件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.2年(昨年 19.4年から -16.5 %減)。平均専有面積は 71.5 ㎡ (昨年 69.7 ㎡から +2.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 19.4 年 → 2024年 16.2 年、-16.5 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 % → 2024年 12.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.7 % → 2024年 28.0 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.2 % → 2024年 8.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 32.0 %)
新三田駅 12.4 万/㎡(昨年同期比 -21.2 %)
新三田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -21.2%( -3.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -30.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 28.6年から +7.9 %増)。平均専有面積は 92.9 ㎡ (昨年 86.0 ㎡から +8.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
伊丹駅 34.4 万/㎡(昨年同期比 -17.4 %)
伊丹駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -17.4%( -7.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 36 件(1年前(2023年)に比べて -42.9%( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 24.6年から +23.3 %増)。平均専有面積は 71.2 ㎡ (昨年 69.8 ㎡から +2.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 49.2 % → 2024年 25.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.6 年 → 2024年 30.4 年、+23.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.1 分 → 2024年 11.0 分、+53.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 37.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.1 % → 2024年 26.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示