【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年4月〜6月期のJR神戸線 (尼崎駅~姫路駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +12.3%( +4.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 572 件(1年前(2023年)に比べて -13.2%( -87件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 26.8年から -2.6 %減)。平均専有面積は 68.4 ㎡ (昨年 67.9 ㎡から +0.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加。
値上がりした駅数は 22 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。全体的に上昇基調。さくら夙川駅、三ノ宮駅、元町駅、須磨海浜公園駅、東加古川駅、宝殿駅、東姫路駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは須磨海浜公園駅で昨年に比べ +97.5 %、単価は 46.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(須磨海浜公園駅、三ノ宮駅)は +64.6 %(単価 +21.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(舞子駅、須磨駅)は -36.0 %(単価 -9.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 48.9 % → 2024年 42.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 % → 2024年 21.9 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.0 % → 2024年 6.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.8 % → 2024年 3.2 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三ノ宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +31.6%( +19.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 60 件(1年前(2023年)に比べて -3.2%( -2件/㎡)と小幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった魚住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -22.5%( -3.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -80.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR神戸線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
尼崎駅 | 46.1万/㎡ (20.2年/72.1㎡) | 42.5万/㎡ (22.6年/67.6㎡) | 39.3万/㎡ (25.2年/67.0㎡) |
立花駅 | 27.8万/㎡ (35.2年/63.9㎡) | 31.9万/㎡ (30.0年/61.2㎡) | 27.8万/㎡ (29.9年/66.1㎡) |
甲子園口駅 | 42.2万/㎡ (31.1年/69.4㎡) | 42.5万/㎡ (30.1年/71.1㎡) | 44.7万/㎡ (25.4年/75.4㎡) |
西宮駅 | 46.5万/㎡ (24.9年/74.0㎡) | 47.9万/㎡ (23.3年/73.6㎡) | 41.0万/㎡ (25.8年/72.6㎡) |
さくら夙川駅 | 58.4万/㎡ (16.8年/77.5㎡) | 48.1万/㎡ (16.3年/61.7㎡) | 86.7万/㎡ (4.3年/90.0㎡) |
芦屋駅 | 42.8万/㎡ (32.4年/74.5㎡) | 40.8万/㎡ (32.8年/80.2㎡) | 42.3万/㎡ (29.7年/75.8㎡) |
甲南山手駅 | 49.2万/㎡ (28.6年/66.1㎡) | 48.9万/㎡ (26.5年/68.1㎡) | 52.2万/㎡ (25.3年/70.8㎡) |
摂津本山駅 | 56.6万/㎡ (27.1年/66.9㎡) | 49.3万/㎡ (26.0年/63.8㎡) | 48.2万/㎡ (27.2年/61.9㎡) |
住吉駅 | 50.8万/㎡ (33.3年/75.8㎡) | 50.4万/㎡ (30.2年/79.6㎡) | 50.0万/㎡ (27.6年/82.2㎡) |
六甲道駅 | 58.8万/㎡ (25.8年/64.2㎡) | 54.6万/㎡ (24.3年/54.7㎡) | 57.5万/㎡ (26.5年/65.0㎡) |
摩耶駅 | 67.1万/㎡ (13.3年/60.0㎡) | 63.0万/㎡ (10.8年/69.2㎡) | 43.2万/㎡ (22.9年/63.3㎡) |
灘駅 | 42.0万/㎡ (25.9年/58.3㎡) | 48.0万/㎡ (25.6年/63.9㎡) | 48.9万/㎡ (21.5年/70.0㎡) |
三ノ宮駅 | 80.3万/㎡ (15.8年/56.8㎡) | 61.0万/㎡ (21.3年/54.8㎡) | 60.5万/㎡ (19.3年/54.1㎡) |
元町駅 | 79.1万/㎡ (14.6年/84.2㎡) | 62.9万/㎡ (23.1年/70.0㎡) | 62.8万/㎡ (18.4年/54.4㎡) |
神戸駅 | 76.4万/㎡ (14.4年/67.8㎡) | 68.2万/㎡ (14.3年/54.8㎡) | 58.9万/㎡ (19.4年/58.2㎡) |
兵庫駅 | 49.2万/㎡ (17.5年/53.1㎡) | 46.2万/㎡ (18.5年/56.6㎡) | 55.1万/㎡ (13.6年/43.6㎡) |
新長田駅 | 44.8万/㎡ (18.8年/62.9㎡) | 41.7万/㎡ (20.2年/64.6㎡) | 39.7万/㎡ (17.6年/57.5㎡) |
鷹取駅 | 36.8万/㎡ (20.6年/69.3㎡) | 37.1万/㎡ (21.3年/67.0㎡) | 36.4万/㎡ (17.8年/75.0㎡) |
須磨海浜公園駅 | 46.4万/㎡ (22.3年/65.0㎡) | 23.5万/㎡ (33.1年/66.0㎡) | 36.7万/㎡ (20.3年/66.7㎡) |
須磨駅 | 24.6万/㎡ (31.9年/72.5㎡) | 33.6万/㎡ (23.5年/67.0㎡) | 25.7万/㎡ (27.7年/70.9㎡) |
塩屋駅 | 27.9万/㎡ (37.0年/78.8㎡) | 32.6万/㎡ (22.4年/77.9㎡) | 28.6万/㎡ (32.6年/97.5㎡) |
垂水駅 | 21.6万/㎡ (36.3年/70.6㎡) | 23.3万/㎡ (31.2年/71.0㎡) | 22.3万/㎡ (31.3年/67.6㎡) |
舞子駅 | 12.3万/㎡ (39.4年/63.1㎡) | 22.4万/㎡ (35.6年/64.6㎡) | 18.2万/㎡ (30.4年/68.1㎡) |
朝霧駅 | 15.9万/㎡ (40.7年/62.6㎡) | 13.3万/㎡ (40.4年/66.5㎡) | 13.1万/㎡ (39.2年/70.8㎡) |
明石駅 | 30.4万/㎡ (27.6年/73.3㎡) | 25.5万/㎡ (30.0年/71.4㎡) | 22.2万/㎡ (33.3年/70.9㎡) |
西明石駅 | 33.4万/㎡ (27.7年/67.7㎡) | 30.1万/㎡ (28.4年/64.6㎡) | 28.3万/㎡ (28.1年/64.3㎡) |
大久保駅 | 24.4万/㎡ (28.9年/76.5㎡) | 26.7万/㎡ (25.7年/71.1㎡) | 24.6万/㎡ (29.2年/71.9㎡) |
魚住駅 | 11.3万/㎡ (26.3年/60.0㎡) | 14.6万/㎡ (32.5年/65.0㎡) | 17.2万/㎡ (29.1年/69.0㎡) |
土山駅 | 14.5万/㎡ (31.4年/68.5㎡) | 13.5万/㎡ (33.9年/72.0㎡) | 16.1万/㎡ (28.1年/65.5㎡) |
東加古川駅 | 17.3万/㎡ (26.8年/72.2㎡) | 14.4万/㎡ (31.9年/79.0㎡) | 20.9万/㎡ (27.6年/71.0㎡) |
加古川駅 | 19.2万/㎡ (30.5年/66.7㎡) | 21.6万/㎡ (26.4年/65.9㎡) | 22.0万/㎡ (23.2年/69.7㎡) |
宝殿駅 | 23.6万/㎡ (30.5年/72.0㎡) | 18.0万/㎡ (28.3年/76.7㎡) | 17.2万/㎡ (26.3年/68.9㎡) |
曽根駅 | - | - | - |
御着駅 | 20.0万/㎡ (33.3年/55.0㎡) | - | 12.0万/㎡ (26.3年/62.5㎡) |
東姫路駅 | 26.7万/㎡ (26.6年/80.0㎡) | 21.4万/㎡ (27.8年/70.0㎡) | 18.5万/㎡ (0年/65.0㎡) |
姫路駅 | 26.1万/㎡ (21.9年/67.6㎡) | 24.3万/㎡ (23.4年/68.4㎡) | 25.6万/㎡ (19.2年/66.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
須磨海浜公園駅 46.4 万/㎡(昨年同期比 +97.5 %)
須磨海浜公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +97.5%( +22.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 33.1年から -32.7 %減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 66.0 ㎡から -1.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.1 年 → 2024年 22.3 年、-32.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 66.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 33.3 %)
三ノ宮駅 80.3 万/㎡(昨年同期比 +31.6 %)
三ノ宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +31.6%( +19.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 60 件(1年前(2023年)に比べて -3.2%( -2件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 21.3年から -26.0 %減)。平均専有面積は 56.8 ㎡ (昨年 54.8 ㎡から +3.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 21.3 年 → 2024年 15.8 年、-26.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.5 % → 2024年 23.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.3 % → 2024年 3.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.7 % → 2024年 8.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.5 % → 2024年 1.7 %)
舞子駅 12.3 万/㎡(昨年同期比 -45.3 %)
舞子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -45.3%( -10.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -42.9%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.4年(昨年 35.6年から +10.6 %増)。平均専有面積は 63.1 ㎡ (昨年 64.6 ㎡から -2.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 35.6 年 → 2024年 39.4 年、+10.6 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 15.4 分 → 2024年 17.2 分、+11.7 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 % → 2024年 62.5 %)
須磨駅 24.6 万/㎡(昨年同期比 -26.8 %)
須磨駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -26.8%( -9.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて +20.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 23.5年から +36.1 %増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 67.0 ㎡から +8.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.5 年 → 2024年 31.9 年、+36.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.8 分 → 2024年 13.0 分、+20.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示