【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年4月〜6月期の阪神本線 (元町駅~杭瀬駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +1.9%( +0.8万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 340 件(1年前(2023年)に比べて -22.0%( -96件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 26.4年から +6.7 %増)。平均専有面積は 71.8 ㎡ (昨年 70.8 ㎡から +1.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 17 駅。ほとんどの駅において下落した。元町駅、西灘駅、鳴尾・武庫川女子大前駅、武庫川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは尼崎センタープール前駅で昨年に比べ +133.1 %、単価は 53.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(尼崎センタープール前駅、武庫川駅)は +93.7 %(単価 +25.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(杭瀬駅、大物駅)は -40.3 %(単価 -10.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.6 % → 2024年 10.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.0 % → 2024年 45.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 % → 2024年 23.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.3 % → 2024年 22.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった元町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +25.8%( +16.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった杭瀬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -54.5%( -13.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて +50.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
阪神本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
元町駅 | 79.1万/㎡ (14.6年/84.2㎡) | 62.9万/㎡ (23.1年/70.0㎡) | 62.8万/㎡ (18.4年/54.4㎡) |
神戸三宮駅 | 49.7万/㎡ (23.8年/39.2㎡) | 60.5万/㎡ (19.9年/80.0㎡) | 58.9万/㎡ (17.3年/41.2㎡) |
春日野道駅 | 53.8万/㎡ (20.1年/57.2㎡) | 60.0万/㎡ (18.4年/43.6㎡) | 47.0万/㎡ (21.1年/54.4㎡) |
岩屋駅 | 39.3万/㎡ (27.8年/74.2㎡) | 42.4万/㎡ (25.3年/80.0㎡) | 38.4万/㎡ (22.3年/80.0㎡) |
西灘駅 | 40.3万/㎡ (24.3年/76.2㎡) | 30.4万/㎡ (36.6年/60.0㎡) | 39.2万/㎡ (23.3年/78.8㎡) |
大石駅 | 48.1万/㎡ (19.6年/70.0㎡) | 50.8万/㎡ (25.9年/48.3㎡) | 45.6万/㎡ (24.3年/72.5㎡) |
新在家駅 | 48.1万/㎡ (27.3年/57.0㎡) | 42.2万/㎡ (28.4年/62.1㎡) | 47.9万/㎡ (28.6年/58.3㎡) |
石屋川駅 | 39.6万/㎡ (30.3年/67.5㎡) | 39.1万/㎡ (26.9年/62.5㎡) | 44.1万/㎡ (22.9年/77.0㎡) |
御影駅 | 40.2万/㎡ (33.8年/76.6㎡) | 45.5万/㎡ (29.5年/73.3㎡) | 42.9万/㎡ (29.2年/74.8㎡) |
住吉駅 | 50.8万/㎡ (33.3年/75.8㎡) | 50.4万/㎡ (30.2年/79.6㎡) | 50.0万/㎡ (27.6年/82.2㎡) |
魚崎駅 | 31.5万/㎡ (40.3年/73.1㎡) | 35.2万/㎡ (30.0年/57.7㎡) | 41.8万/㎡ (22.3年/70.9㎡) |
青木駅 | 34.7万/㎡ (33.8年/65.3㎡) | 40.3万/㎡ (28.4年/61.5㎡) | 42.6万/㎡ (24.9年/55.4㎡) |
深江駅 | 32.9万/㎡ (35.6年/60.0㎡) | 36.1万/㎡ (26.1年/65.9㎡) | 34.9万/㎡ (24.9年/63.5㎡) |
芦屋駅 | 42.8万/㎡ (32.4年/74.5㎡) | 40.8万/㎡ (32.8年/80.2㎡) | 42.3万/㎡ (29.7年/75.8㎡) |
打出駅 | 37.7万/㎡ (30.4年/80.8㎡) | 45.1万/㎡ (26.7年/76.2㎡) | 42.3万/㎡ (25.9年/78.3㎡) |
香櫨園駅 | 41.7万/㎡ (28.9年/72.5㎡) | 45.2万/㎡ (22.6年/70.0㎡) | 43.2万/㎡ (21.1年/76.4㎡) |
西宮駅 | 46.5万/㎡ (24.9年/74.0㎡) | 47.9万/㎡ (23.3年/73.6㎡) | 41.0万/㎡ (25.8年/72.6㎡) |
今津駅 | 32.3万/㎡ (34.8年/51.7㎡) | 40.5万/㎡ (23.0年/59.4㎡) | 38.0万/㎡ (26.1年/75.0㎡) |
久寿川駅 | 21.5万/㎡ (37.8年/75.0㎡) | 22.3万/㎡ (35.9年/85.0㎡) | 26.2万/㎡ (31.1年/69.3㎡) |
甲子園駅 | 46.1万/㎡ (20.4年/78.9㎡) | 46.3万/㎡ (20.3年/79.2㎡) | 45.4万/㎡ (16.3年/78.2㎡) |
鳴尾・武庫川女子大前駅 | 52.9万/㎡ (14.3年/78.0㎡) | 41.3万/㎡ (20.6年/68.6㎡) | 31.7万/㎡ (31.4年/77.5㎡) |
武庫川駅 | 55.7万/㎡ (4.3年/70.0㎡) | 36.1万/㎡ (32.7年/78.0㎡) | 26.5万/㎡ (23.3年/56.7㎡) |
尼崎センタープール前駅 | 53.8万/㎡ (4.3年/65.0㎡) | 23.1万/㎡ (31.3年/63.3㎡) | 27.8万/㎡ (34.3年/55.0㎡) |
出屋敷駅 | 32.5万/㎡ (30.3年/60.8㎡) | 33.8万/㎡ (20.3年/65.6㎡) | 26.7万/㎡ (29.6年/58.6㎡) |
尼崎駅 | 46.1万/㎡ (20.2年/72.1㎡) | 42.5万/㎡ (22.6年/67.6㎡) | 39.3万/㎡ (25.2年/67.0㎡) |
大物駅 | 25.0万/㎡ (34.3年/60.0㎡) | 33.8万/㎡ (26.3年/65.0㎡) | - |
杭瀬駅 | 10.8万/㎡ (54.8年/56.1㎡) | 23.8万/㎡ (34.8年/64.2㎡) | 17.5万/㎡ (42.8年/56.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
尼崎センタープール前駅 53.8 万/㎡(昨年同期比 +133.1 %)
尼崎センタープール前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +133.1%( +30.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.3年(昨年 31.3年から -86.4 %減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から +2.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.3 年 → 2024年 4.3 年、-86.4 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.7 分 → 2024年 9.0 分、+35.0 %と大きく増加)
武庫川駅 55.7 万/㎡(昨年同期比 +54.2 %)
武庫川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +54.2%( +19.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -80.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.3年(昨年 32.7年から -87.0 %減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 78.0 ㎡から -10.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.7 年 → 2024年 4.3 年、-87.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.0 分 → 2024年 8.0 分、+14.3 %と増加)
杭瀬駅 10.8 万/㎡(昨年同期比 -54.5 %)
杭瀬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -54.5%( -13.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて +50.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 54.8年(昨年 34.8年から +57.7 %増)。平均専有面積は 56.1 ㎡ (昨年 64.2 ㎡から -12.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 34.8 年 → 2024年 54.8 年、+57.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.7 分 → 2024年 10.2 分、+33.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 100.0 %)
大物駅 25.0 万/㎡(昨年同期比 -26.1 %)
大物駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -26.1%( -8.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.3年(昨年 26.3年から +30.5 %増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -7.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.3 年 → 2024年 34.3 年、+30.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.0 分 → 2024年 9.0 分、+28.6 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示