【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の阪神本線 (元町駅～杭瀬駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +0.4％( +0.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 331 件(１年前(2023年)に比べて -51.5％( -352件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 25.6年から +7.8 ％増)。平均専有面積は 69.6 ㎡ (昨年 69.3 ㎡から +0.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。元町駅、大石駅、新在家駅、石屋川駅、御影駅、大物駅、杭瀬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大石駅で昨年に比べ +75.7 ％、単価は 42.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大石駅、大物駅)は +69.3 ％(単価 +14.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(岩屋駅、西灘駅)は -38.8 ％(単価 -18.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.3 ％ → 2024年 4.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.6 ％ → 2024年 23.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.9 ％ → 2024年 23.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.6 ％ → 2024年 1.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった元町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +35.5％( +20.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -46.9％( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尼崎センタープール前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -12.7％( -2.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪神本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 元町駅 | 78.0万/㎡ (14.4年/75.3㎡) | 57.5万/㎡ (21.4年/57.7㎡) | 57.5万/㎡ (24.6年/56.0㎡) |
| 神戸三宮駅 | 57.0万/㎡ (3.0年/37.5㎡) | 58.4万/㎡ (12.5年/51.7㎡) | 69.2万/㎡ (17.5年/85.0㎡) |
| 春日野道駅 | 52.7万/㎡ (21.8年/49.7㎡) | 58.6万/㎡ (19.0年/40.2㎡) | 49.0万/㎡ (18.7年/52.4㎡) |
| 岩屋駅 | 21.7万/㎡ (35.0年/60.0㎡) | 42.3万/㎡ (22.6年/90.0㎡) | 44.5万/㎡ (20.2年/96.1㎡) |
| 西灘駅 | 40.5万/㎡ (34.7年/60.0㎡) | 56.9万/㎡ (24.0年/65.0㎡) | 49.2万/㎡ (17.0年/75.0㎡) |
| 大石駅 | 42.5万/㎡ (30.8年/44.0㎡) | 24.2万/㎡ (39.0年/60.0㎡) | 41.3万/㎡ (25.5年/59.4㎡) |
| 新在家駅 | 39.0万/㎡ (33.7年/61.7㎡) | 30.0万/㎡ (34.6年/37.0㎡) | 37.7万/㎡ (33.4年/57.5㎡) |
| 石屋川駅 | 37.4万/㎡ (28.4年/51.7㎡) | 28.3万/㎡ (27.4年/55.0㎡) | 58.3万/㎡ (16.0年/68.0㎡) |
| 御影駅 | 55.7万/㎡ (27.3年/77.4㎡) | 43.6万/㎡ (28.5年/76.1㎡) | 41.1万/㎡ (30.2年/78.4㎡) |
| 住吉駅 | 49.3万/㎡ (30.9年/69.0㎡) | 50.0万/㎡ (25.3年/75.1㎡) | 45.0万/㎡ (30.4年/73.6㎡) |
| 魚崎駅 | 35.8万/㎡ (33.5年/70.0㎡) | 33.7万/㎡ (32.1年/75.0㎡) | 36.8万/㎡ (25.1年/78.8㎡) |
| 青木駅 | 40.2万/㎡ (30.7年/66.7㎡) | 37.8万/㎡ (28.0年/63.2㎡) | 36.3万/㎡ (29.0年/66.9㎡) |
| 深江駅 | 35.9万/㎡ (29.4年/67.1㎡) | 34.7万/㎡ (31.0年/65.7㎡) | 34.8万/㎡ (27.9年/64.3㎡) |
| 芦屋駅 | 37.8万/㎡ (31.0年/72.9㎡) | 45.1万/㎡ (30.1年/78.0㎡) | 41.1万/㎡ (29.2年/76.7㎡) |
| 打出駅 | 37.9万/㎡ (32.7年/76.2㎡) | 37.0万/㎡ (29.5年/73.2㎡) | 36.7万/㎡ (30.4年/76.0㎡) |
| 香櫨園駅 | 40.1万/㎡ (29.6年/79.4㎡) | 44.0万/㎡ (27.4年/70.0㎡) | 39.7万/㎡ (22.8年/80.8㎡) |
| 西宮駅 | 46.8万/㎡ (24.5年/67.9㎡) | 49.3万/㎡ (19.1年/75.3㎡) | 42.9万/㎡ (21.9年/72.2㎡) |
| 今津駅 | 40.7万/㎡ (24.6年/75.7㎡) | 44.9万/㎡ (18.8年/69.2㎡) | 42.9万/㎡ (17.2年/69.5㎡) |
| 久寿川駅 | - | - | 45.8万/㎡ (6.5年/87.5㎡) |
| 甲子園駅 | 45.3万/㎡ (24.1年/74.0㎡) | 48.3万/㎡ (14.3年/82.6㎡) | 39.0万/㎡ (22.5年/73.9㎡) |
| 鳴尾・武庫川女子大前駅 | 28.1万/㎡ (37.0年/55.0㎡) | 33.9万/㎡ (29.9年/78.6㎡) | 42.4万/㎡ (20.2年/81.2㎡) |
| 武庫川駅 | 33.8万/㎡ (28.8年/61.2㎡) | 33.3万/㎡ (33.2年/67.0㎡) | 32.5万/㎡ (28.3年/64.2㎡) |
| 尼崎センタープール前駅 | 16.9万/㎡ (44.0年/65.0㎡) | 19.4万/㎡ (33.0年/70.0㎡) | 28.2万/㎡ (27.0年/58.3㎡) |
| 出屋敷駅 | 36.5万/㎡ (23.0年/77.5㎡) | 42.3万/㎡ (12.3年/68.3㎡) | 24.0万/㎡ (27.8年/54.2㎡) |
| 尼崎駅 | 48.9万/㎡ (19.4年/69.4㎡) | 44.8万/㎡ (21.7年/62.9㎡) | 43.6万/㎡ (19.9年/71.9㎡) |
| 大物駅 | 27.3万/㎡ (35.5年/58.8㎡) | 16.8万/㎡ (43.0年/50.0㎡) | 26.1万/㎡ (34.5年/63.0㎡) |
| 杭瀬駅 | 21.9万/㎡ (40.9年/64.0㎡) | 14.6万/㎡ (51.2年/58.2㎡) | 28.1万/㎡ (50.2年/53.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大石駅 42.5 万/㎡(昨年同期比 +75.7 ％)
大石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +75.7％( +18.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +150.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.8年(昨年 39.0年から -21.0 ％減)。平均専有面積は 44.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -26.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 39.0 年 → 2024年 30.8 年、-21.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 80.0 ％)
大物駅 27.3 万/㎡(昨年同期比 +62.8 ％)
大物駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +62.8％( +10.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.5年(昨年 43.0年から -17.4 ％減)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +17.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 43.0 年 → 2024年 35.5 年、-17.4 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.5 分 → 2024年 7.8 分、+19.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
岩屋駅 21.7 万/㎡(昨年同期比 -48.8 ％)
岩屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -48.8％( -20.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -93.8％( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 22.6年から +55.1 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 90.0 ㎡から -33.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.8 分 → 2024年 4.0 分、-54.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.6 年 → 2024年 35.0 年、+55.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 68.8 ％ → 2024年 100.0 ％)
西灘駅 40.5 万/㎡(昨年同期比 -28.9 ％)
西灘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -28.9％( -16.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.7年(昨年 24.0年から +44.4 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -7.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.0 年 → 2024年 34.7 年、+44.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.0 分 → 2024年 3.7 分、+22.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示