【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期の阪神本線 (元町駅~杭瀬駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -3.3%( -1.3万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 490 件(1年前(2020年)に比べて +257.7%( +353件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 24.0年から +6.5 %増)。平均専有面積は 70.3 ㎡ (昨年 65.5 ㎡から +7.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大石駅、新在家駅、石屋川駅、御影駅、青木駅、深江駅、香櫨園駅、尼崎センタープール前駅、出屋敷駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは杭瀬駅で昨年に比べ +106.9 %、単価は 20.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(杭瀬駅、尼崎センタープール前駅)は +97.8 %(単価 +13.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(武庫川駅、鳴尾・武庫川女子大前駅)は -33.6 %(単価 -15.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.6 % → 2021年 7.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.9 % → 2021年 26.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.6 % → 2021年 15.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 47.0 % → 2021年 48.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +39.5%( +15.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった杭瀬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +106.9%( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +1100.0%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
阪神本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
元町駅 | 51.1万/㎡ (23.6年/50.0㎡) | 61.2万/㎡ (12.8年/51.4㎡) | 53.9万/㎡ (20.9年/36.7㎡) |
神戸三宮駅 | 55.0万/㎡ (17.8年/40.0㎡) | - | - |
春日野道駅 | 41.7万/㎡ (22.2年/58.6㎡) | 54.4万/㎡ (22.6年/44.3㎡) | 52.5万/㎡ (13.7年/55.4㎡) |
岩屋駅 | 42.6万/㎡ (16.0年/75.0㎡) | 40.9万/㎡ (16.9年/81.0㎡) | 35.9万/㎡ (20.3年/63.3㎡) |
西灘駅 | - | 52.0万/㎡ (12.3年/75.0㎡) | - |
大石駅 | 56.3万/㎡ (13.3年/38.3㎡) | 40.4万/㎡ (22.3年/40.0㎡) | 46.9万/㎡ (17.3年/65.0㎡) |
新在家駅 | 44.3万/㎡ (28.3年/67.0㎡) | 30.9万/㎡ (24.3年/55.0㎡) | 44.7万/㎡ (28.7年/59.0㎡) |
石屋川駅 | 42.3万/㎡ (22.3年/68.0㎡) | 28.7万/㎡ (33.8年/57.5㎡) | - |
御影駅 | 46.2万/㎡ (25.6年/73.2㎡) | 38.1万/㎡ (25.6年/70.6㎡) | 35.5万/㎡ (27.2年/72.1㎡) |
住吉駅 | 40.4万/㎡ (31.4年/74.9㎡) | 50.1万/㎡ (21.4年/73.1㎡) | 36.2万/㎡ (24.6年/85.0㎡) |
魚崎駅 | 28.6万/㎡ (31.3年/66.3㎡) | 24.1万/㎡ (26.3年/70.0㎡) | 33.2万/㎡ (25.3年/67.5㎡) |
青木駅 | 33.4万/㎡ (26.8年/66.6㎡) | 24.1万/㎡ (45.3年/72.5㎡) | 25.4万/㎡ (32.9年/51.7㎡) |
深江駅 | 40.8万/㎡ (23.3年/65.0㎡) | 32.7万/㎡ (23.5年/62.0㎡) | 27.7万/㎡ (26.3年/65.0㎡) |
芦屋駅 | 38.5万/㎡ (28.3年/77.9㎡) | 40.7万/㎡ (25.8年/75.6㎡) | 43.8万/㎡ (24.6年/71.0㎡) |
打出駅 | 36.1万/㎡ (26.9年/71.6㎡) | 38.4万/㎡ (29.5年/71.9㎡) | 25.4万/㎡ (29.6年/78.9㎡) |
香櫨園駅 | 39.8万/㎡ (22.1年/74.6㎡) | 31.0万/㎡ (27.9年/59.2㎡) | 38.1万/㎡ (25.9年/65.8㎡) |
西宮駅 | 36.0万/㎡ (24.6年/74.1㎡) | 45.1万/㎡ (21.3年/68.3㎡) | 39.4万/㎡ (21.1年/67.2㎡) |
今津駅 | 36.9万/㎡ (19.5年/55.0㎡) | 33.4万/㎡ (25.6年/56.7㎡) | 42.1万/㎡ (19.3年/52.5㎡) |
久寿川駅 | - | 28.6万/㎡ (26.8年/67.5㎡) | 44.6万/㎡ (13.3年/65.0㎡) |
甲子園駅 | 43.0万/㎡ (20.6年/77.8㎡) | 40.2万/㎡ (34.5年/59.2㎡) | 38.4万/㎡ (15.1年/87.0㎡) |
鳴尾・武庫川女子大前駅 | 30.7万/㎡ (37.1年/66.4㎡) | 43.8万/㎡ (23.4年/65.8㎡) | 31.9万/㎡ (28.3年/65.0㎡) |
武庫川駅 | 28.6万/㎡ (27.4年/61.7㎡) | 45.7万/㎡ (16.3年/70.0㎡) | 36.7万/㎡ (21.3年/60.0㎡) |
尼崎センタープール前駅 | 32.6万/㎡ (18.6年/69.2㎡) | 17.3万/㎡ (32.3年/55.0㎡) | 23.6万/㎡ (31.3年/55.0㎡) |
出屋敷駅 | 33.6万/㎡ (18.3年/58.6㎡) | 26.3万/㎡ (20.0年/55.0㎡) | 22.3万/㎡ (26.3年/37.5㎡) |
尼崎駅 | 39.6万/㎡ (21.3年/69.2㎡) | 38.4万/㎡ (20.3年/67.1㎡) | 34.1万/㎡ (21.1年/93.8㎡) |
大物駅 | 18.6万/㎡ (32.6年/58.3㎡) | - | 22.4万/㎡ (31.8年/60.0㎡) |
杭瀬駅 | 20.7万/㎡ (37.7年/62.9㎡) | 10.0万/㎡ (51.3年/55.0㎡) | 13.4万/㎡ (46.3年/52.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
杭瀬駅 20.7 万/㎡(昨年同期比 +106.9 %)
杭瀬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +106.9%( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +1100.0%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.7年(昨年 51.3年から -26.5 %減)。平均専有面積は 62.9 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +14.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 51.3 年 → 2021年 37.7 年、-26.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 11.0 分 → 2021年 8.8 分、-20.5 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 41.7 %)
尼崎センタープール前駅 32.6 万/㎡(昨年同期比 +88.7 %)
尼崎センタープール前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +88.7%( +15.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +500.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 32.3年から -42.4 %減)。平均専有面積は 69.2 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +25.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 32.3 年 → 2021年 18.6 年、-42.4 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.0 分 → 2021年 10.5 分、+75.0 %と大きく増加)
武庫川駅 28.6 万/㎡(昨年同期比 -37.4 %)
武庫川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -37.4%( -17.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +500.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 16.3年から +68.7 %増)。平均専有面積は 61.7 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -11.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 14.0 分 → 2021年 8.5 分、-39.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.3 年 → 2021年 27.4 年、+68.7 %と大きく増加)
鳴尾・武庫川女子大前駅 30.7 万/㎡(昨年同期比 -29.8 %)
鳴尾・武庫川女子大前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -29.8%( -13.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +16.7%( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 37.1年(昨年 23.4年から +58.5 %増)。平均専有面積は 66.4 ㎡ (昨年 65.8 ㎡から +0.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.2 分 → 2021年 5.9 分、-36.1 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 23.4 年 → 2021年 37.1 年、+58.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 57.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示