【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年10月〜12月期の阪急神戸本線 (園田駅～神戸三宮駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +6.5％( +2.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 247 件(１年前(2021年)に比べて -13.0％( -37件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 25.9年から -0.1 ％減)。平均専有面積は 71.7 ㎡ (昨年 67.7 ㎡から +6.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。神戸三宮駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは神戸三宮駅で昨年に比べ +52.3 ％、単価は 68.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(神戸三宮駅、西宮北口駅)は +34.5 ％(単価 +15.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(岡本駅、御影駅)は -15.7 ％(単価 -8.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 43.5 ％ → 2022年 40.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.5 ％ → 2022年 7.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 25.2 ％ → 2022年 19.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.4 ％ → 2022年 21.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神戸三宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +52.3％( +23.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった園田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -7.1％( -2.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて -23.1％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪急神戸本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 園田駅 | 27.3万/㎡ (32.3年/64.5㎡) | 29.4万/㎡ (28.1年/63.8㎡) | 26.0万/㎡ (30.4年/58.8㎡) |
| 塚口駅 | 45.9万/㎡ (19.9年/68.7㎡) | 42.3万/㎡ (22.0年/69.5㎡) | 36.0万/㎡ (29.4年/62.5㎡) |
| 武庫之荘駅 | 29.3万/㎡ (30.0年/67.1㎡) | 29.6万/㎡ (29.3年/63.0㎡) | 32.8万/㎡ (25.6年/55.0㎡) |
| 西宮北口駅 | 57.1万/㎡ (20.6年/71.8㎡) | 49.0万/㎡ (27.7年/72.4㎡) | 53.2万/㎡ (21.5年/72.0㎡) |
| 夙川駅 | 48.6万/㎡ (30.5年/80.0㎡) | 43.8万/㎡ (29.0年/77.8㎡) | 58.4万/㎡ (23.6年/68.3㎡) |
| 芦屋川駅 | 36.7万/㎡ (31.4年/85.6㎡) | 36.1万/㎡ (29.1年/86.4㎡) | 42.4万/㎡ (27.6年/92.0㎡) |
| 岡本駅 | 45.5万/㎡ (33.2年/84.3㎡) | 57.4万/㎡ (31.2年/71.1㎡) | 46.4万/㎡ (28.0年/58.8㎡) |
| 御影駅 | 43.1万/㎡ (30.8年/85.9㎡) | 48.3万/㎡ (25.0年/71.5㎡) | 47.8万/㎡ (19.6年/74.7㎡) |
| 六甲駅 | 29.0万/㎡ (32.8年/85.0㎡) | 31.4万/㎡ (28.4年/73.9㎡) | 32.9万/㎡ (24.3年/71.8㎡) |
| 王子公園駅 | 39.7万/㎡ (31.3年/69.2㎡) | 38.0万/㎡ (23.5年/61.4㎡) | 43.0万/㎡ (17.3年/65.0㎡) |
| 春日野道駅 | 58.0万/㎡ (17.9年/42.0㎡) | 52.4万/㎡ (19.1年/41.6㎡) | 50.3万/㎡ (19.5年/50.9㎡) |
| 神戸三宮駅 | 68.0万/㎡ (14.4年/55.0㎡) | 44.7万/㎡ (25.1年/54.2㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
神戸三宮駅 68.0 万/㎡(昨年同期比 +52.3 ％)
神戸三宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +52.3％( +23.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.4年(昨年 25.1年から -42.8 ％減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 54.2 ㎡から +1.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 25.1 年 → 2022年 14.4 年、-42.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 33.3 ％)
西宮北口駅 57.1 万/㎡(昨年同期比 +16.6 ％)
西宮北口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +16.6％( +8.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 36 件(１年前(2021年)に比べて +9.1％( +3件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 27.7年から -25.5 ％減)。平均専有面積は 71.8 ㎡ (昨年 72.4 ㎡から -0.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 27.7 年 → 2022年 20.6 年、-25.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 8.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 8.7 分 → 2022年 9.8 分、+12.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 43.8 ％ → 2022年 48.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 11.4 ％)
岡本駅 45.5 万/㎡(昨年同期比 -20.7 ％)
岡本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -20.7％( -11.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2021年)に比べて -22.2％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.2年(昨年 31.2年から +6.4 ％増)。平均専有面積は 84.3 ㎡ (昨年 71.1 ㎡から +18.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 ％ → 2022年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 8.0 分 → 2022年 9.2 分、+14.6 ％と増加)
御影駅 43.1 万/㎡(昨年同期比 -10.7 ％)
御影駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -10.7％( -5.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2021年)に比べて +7.4％( +2件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 30.8年(昨年 25.0年から +23.6 ％増)。平均専有面積は 85.9 ㎡ (昨年 71.5 ㎡から +20.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.0 年 → 2022年 30.8 年、+23.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 ％ → 2022年 37.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 ％ → 2022年 31.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示