【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期の阪急伊丹線 (塚口駅～伊丹駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +2.7％( +0.9万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 424 件(１年前(2020年)に比べて +228.7％( +295件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 23.7年から -0.6 ％減)。平均専有面積は 69.2 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +3.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。稲野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは稲野駅で昨年に比べ +48.0 ％、単価は 26.7 万円/㎡となった。
上位 1 駅(稲野駅)は +48.0 ％(単価 +8.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(伊丹駅)は -8.5 ％(単価 -3.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.6 ％ → 2021年 13.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.9 ％ → 2021年 24.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 34.1 ％ → 2021年 41.0 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.0 ％ → 2021年 11.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった塚口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +18.6％( +6.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 169 件(１年前(2020年)に比べて +238.0％( +119件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稲野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +48.0％( +8.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 阪急伊丹線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 塚口駅 | 41.8万/㎡ (21.1年/69.2㎡) | 35.2万/㎡ (26.5年/64.0㎡) | 36.0万/㎡ (23.0年/64.4㎡) |
| 稲野駅 | 26.7万/㎡ (29.4年/73.5㎡) | 18.1万/㎡ (36.2年/70.0㎡) | 28.3万/㎡ (29.2年/62.5㎡) |
| 新伊丹駅 | 35.2万/㎡ (26.0年/69.8㎡) | 37.0万/㎡ (26.1年/64.4㎡) | 35.8万/㎡ (20.4年/69.1㎡) |
| 伊丹駅 | 32.7万/㎡ (25.0年/68.9㎡) | 35.7万/㎡ (21.1年/68.8㎡) | 30.7万/㎡ (24.4年/67.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
稲野駅 26.7 万/㎡(昨年同期比 +48.0 ％)
稲野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +48.0％( +8.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 36.2年から -18.7 ％減)。平均専有面積は 73.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +5.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 36.2 年 → 2021年 29.4 年、-18.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.0 分 → 2021年 8.2 分、-45.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 30.0 ％)
伊丹駅 32.7 万/㎡(昨年同期比 -8.5 ％)
伊丹駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -8.5％( -3.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 225 件(１年前(2020年)に比べて +226.1％( +156件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 21.1年から +18.6 ％増)。平均専有面積は 68.9 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から +0.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 15.1 分 → 2021年 13.4 分、-11.0 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.5 ％ → 2021年 9.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.3 ％ → 2021年 23.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 21.1 年 → 2021年 25.0 年、+18.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.3 ％ → 2021年 17.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 36.8 ％ → 2021年 45.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示