【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の阪急今津線 (宝塚駅~今津駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +6.5%( +2.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 262 件(1年前(2023年)に比べて -56.9%( -346件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.7年(昨年 26.2年から +1.8 %増)。平均専有面積は 77.6 ㎡ (昨年 76.3 ㎡から +1.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。宝塚南口駅、逆瀬川駅、阪神国道駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは逆瀬川駅で昨年に比べ +24.2 %、単価は 29.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(逆瀬川駅、宝塚南口駅)は +24.1 %(単価 +7.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(今津駅、宝塚駅)は -15.6 %(単価 -6.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.9 % → 2024年 17.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.8 % → 2024年 8.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 49.2 % → 2024年 52.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.6 % → 2024年 1.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西宮北口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +17.3%( +9.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 51 件(1年前(2023年)に比べて -53.2%( -58件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小林駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +14.6%( +3.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 12 件(1年前(2023年)に比べて -57.1%( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
阪急今津線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
宝塚駅 | 31.0万/㎡ (27.3年/90.8㎡) | 36.4万/㎡ (23.8年/83.6㎡) | 33.7万/㎡ (23.1年/79.9㎡) |
宝塚南口駅 | 50.3万/㎡ (22.4年/82.1㎡) | 40.6万/㎡ (27.2年/75.0㎡) | 44.3万/㎡ (24.5年/73.3㎡) |
逆瀬川駅 | 29.5万/㎡ (29.8年/79.4㎡) | 23.8万/㎡ (35.6年/78.5㎡) | 24.6万/㎡ (33.3年/76.5㎡) |
小林駅 | 23.8万/㎡ (35.4年/63.8㎡) | 20.8万/㎡ (38.5年/70.0㎡) | 18.9万/㎡ (38.1年/67.7㎡) |
仁川駅 | 35.0万/㎡ (30.6年/73.9㎡) | 35.4万/㎡ (26.6年/77.5㎡) | 37.6万/㎡ (27.2年/72.7㎡) |
甲東園駅 | 37.3万/㎡ (29.7年/73.3㎡) | 40.9万/㎡ (27.1年/73.9㎡) | 37.4万/㎡ (27.0年/68.0㎡) |
門戸厄神駅 | 49.9万/㎡ (22.2年/76.0㎡) | 58.1万/㎡ (16.8年/74.2㎡) | 49.7万/㎡ (22.5年/78.8㎡) |
西宮北口駅 | 66.6万/㎡ (23.9年/71.4㎡) | 56.8万/㎡ (24.2年/71.9㎡) | 58.5万/㎡ (20.7年/71.8㎡) |
阪神国道駅 | 56.5万/㎡ (17.5年/68.3㎡) | 46.3万/㎡ (21.9年/70.4㎡) | 49.5万/㎡ (20.0年/68.0㎡) |
今津駅 | 36.8万/㎡ (29.3年/64.6㎡) | 44.0万/㎡ (21.1年/66.9㎡) | 40.5万/㎡ (22.3年/67.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
逆瀬川駅 29.5 万/㎡(昨年同期比 +24.2 %)
逆瀬川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +24.2%( +5.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 33 件(1年前(2023年)に比べて -63.7%( -58件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 35.6年から -16.3 %減)。平均専有面積は 79.4 ㎡ (昨年 78.5 ㎡から +1.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 35.6 年 → 2024年 29.8 年、-16.3 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.3 % → 2024年 18.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.9 % → 2024年 18.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 54.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 % → 2024年 3.7 %)
宝塚南口駅 50.3 万/㎡(昨年同期比 +24.0 %)
宝塚南口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +24.0%( +9.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 38 件(1年前(2023年)に比べて -36.7%( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 27.2年から -17.9 %減)。平均専有面積は 82.1 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +9.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 27.2 年 → 2024年 22.4 年、-17.9 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 % → 2024年 45.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.2 % → 2024年 13.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.0 % → 2024年 35.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.3 % → 2024年 8.1 %)
今津駅 36.8 万/㎡(昨年同期比 -16.3 %)
今津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -16.3%( -7.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -62.9%( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.3年(昨年 21.1年から +39.0 %増)。平均専有面積は 64.6 ㎡ (昨年 66.9 ㎡から -3.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.8 分 → 2024年 6.8 分、-30.9 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.9 % → 2024年 38.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.1 年 → 2024年 29.3 年、+39.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 51.4 % → 2024年 76.9 %)
宝塚駅 31.0 万/㎡(昨年同期比 -14.8 %)
宝塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -14.8%( -5.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 49 件(1年前(2023年)に比べて -65.5%( -93件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 23.8年から +14.8 %増)。平均専有面積は 90.8 ㎡ (昨年 83.6 ㎡から +8.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.5 % → 2024年 18.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 23.8 年 → 2024年 27.3 年、+14.8 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.7 % → 2024年 10.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.3 % → 2024年 67.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示