【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期の神戸市西神・山手線 (新神戸駅～西神中央駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +2.3％( +0.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 872 件(１年前(2021年)に比べて -5.6％( -52件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 27.2年(昨年 25.5年から +6.5 ％増)。平均専有面積は 70.7 ㎡ (昨年 72.7 ㎡から -2.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。伊川谷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは伊川谷駅で昨年に比べ +23.1 ％、単価は 14.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(伊川谷駅、学園都市駅)は +20.3 ％(単価 +4.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(三宮駅、上沢駅)は -46.3 ％(単価 -26.8 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.0 ％ → 2022年 18.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 49.1 ％ → 2022年 51.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった県庁前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -4.6％( -2.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 73 件(１年前(2021年)に比べて +32.7％( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伊川谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +23.1％( +2.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 25 件(１年前(2021年)に比べて -10.7％( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
| 神戸市西神・山手線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新神戸駅 | 55.1万/㎡ (20.5年/51.1㎡) | 53.6万/㎡ (18.6年/54.0㎡) | 55.2万/㎡ (18.0年/48.4㎡) |
| 三宮駅 | 24.6万/㎡ (31.6年/43.3㎡) | 65.6万/㎡ (17.1年/55.9㎡) | - |
| 県庁前駅 | 59.1万/㎡ (21.1年/62.1㎡) | 61.9万/㎡ (15.9年/67.5㎡) | 48.9万/㎡ (20.1年/61.6㎡) |
| 大倉山駅 | 55.4万/㎡ (22.3年/33.8㎡) | 49.8万/㎡ (17.6年/55.5㎡) | 62.0万/㎡ (21.1年/35.4㎡) |
| 湊川公園駅 | 31.2万/㎡ (31.9年/54.4㎡) | 36.6万/㎡ (23.5年/50.1㎡) | 33.7万/㎡ (23.3年/51.6㎡) |
| 上沢駅 | 29.4万/㎡ (25.9年/55.5㎡) | 42.1万/㎡ (19.4年/66.7㎡) | 33.5万/㎡ (16.6年/58.3㎡) |
| 長田駅 | 15.9万/㎡ (35.6年/68.1㎡) | 21.7万/㎡ (36.0年/65.1㎡) | 11.8万/㎡ (44.5年/61.2㎡) |
| 新長田駅 | 38.5万/㎡ (21.8年/63.4㎡) | 35.5万/㎡ (19.5年/70.1㎡) | 33.2万/㎡ (17.3年/59.2㎡) |
| 板宿駅 | 26.7万/㎡ (30.0年/61.9㎡) | 28.8万/㎡ (25.5年/63.2㎡) | 28.5万/㎡ (21.8年/62.9㎡) |
| 妙法寺駅 | 18.2万/㎡ (32.0年/73.5㎡) | 18.8万/㎡ (30.3年/73.5㎡) | 18.7万/㎡ (26.6年/78.1㎡) |
| 名谷駅 | 15.7万/㎡ (38.6年/77.5㎡) | 15.1万/㎡ (38.4年/75.4㎡) | 14.4万/㎡ (37.3年/68.0㎡) |
| 総合運動公園駅 | 17.4万/㎡ (28.5年/82.7㎡) | 24.2万/㎡ (21.0年/77.7㎡) | 10.7万/㎡ (26.0年/70.0㎡) |
| 学園都市駅 | 38.3万/㎡ (18.4年/75.2㎡) | 32.6万/㎡ (21.9年/80.5㎡) | 32.4万/㎡ (19.5年/74.2㎡) |
| 伊川谷駅 | 14.0万/㎡ (31.3年/63.2㎡) | 11.4万/㎡ (29.9年/68.2㎡) | 12.0万/㎡ (28.7年/57.8㎡) |
| 西神南駅 | 31.8万/㎡ (19.0年/85.5㎡) | 29.1万/㎡ (20.4年/88.5㎡) | 25.9万/㎡ (20.1年/84.2㎡) |
| 西神中央駅 | 29.2万/㎡ (25.9年/88.0㎡) | 30.0万/㎡ (23.0年/86.2㎡) | 26.9万/㎡ (25.9年/83.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
伊川谷駅 14.0 万/㎡(昨年同期比 +23.1 ％)
伊川谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +23.1％( +2.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 25 件(１年前(2021年)に比べて -10.7％( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 29.9年から +4.8 ％増)。平均専有面積は 63.2 ㎡ (昨年 68.2 ㎡から -7.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 ％ → 2022年 15.4 ％)
学園都市駅 38.3 万/㎡(昨年同期比 +17.5 ％)
学園都市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +17.5％( +5.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 60 件(１年前(2021年)に比べて -13.0％( -9件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 21.9年から -15.6 ％減)。平均専有面積は 75.2 ㎡ (昨年 80.5 ㎡から -6.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 21.9 年 → 2022年 18.4 年、-15.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 16.2 分 → 2022年 10.6 分、-34.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 58.0 ％ → 2022年 43.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.5 ％ → 2022年 20.8 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 8.7 ％ → 2022年 5.0 ％)
三宮駅 24.6 万/㎡(昨年同期比 -62.5 ％)
三宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -62.5％( -41.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて -72.7％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.6年(昨年 17.1年から +84.8 ％増)。平均専有面積は 43.3 ㎡ (昨年 55.9 ㎡から -22.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.1 年 → 2022年 31.6 年、+84.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.5 分 → 2022年 7.0 分、+55.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 36.4 ％ → 2022年 66.7 ％)
上沢駅 29.4 万/㎡(昨年同期比 -30.0 ％)
上沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -30.0％( -12.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて -16.7％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 19.4年から +33.7 ％増)。平均専有面積は 55.5 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から -16.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 19.4 年 → 2022年 25.9 年、+33.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.3 分 → 2022年 5.5 分、+26.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示