【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期の神戸市西神・山手線 (新神戸駅~西神中央駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -4.8%( -1.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 924 件(1年前(2020年)に比べて +139.4%( +538件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 24.4年から +4.6 %増)。平均専有面積は 72.7 ㎡ (昨年 66.0 ㎡から +10.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。県庁前駅、上沢駅、長田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは総合運動公園駅で昨年に比べ +125.8 %、単価は 24.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(総合運動公園駅、長田駅)は +104.5 %(単価 +11.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大倉山駅、伊川谷駅)は -12.3 %(単価 -6.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 9.8 分 → 2021年 8.7 分、-11.6 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 24.9 % → 2021年 26.7 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.8 % → 2021年 16.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.4 % → 2021年 16.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 47.4 % → 2021年 49.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった県庁前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +26.7%( +13.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 55 件(1年前(2020年)に比べて +89.7%( +26件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伊川谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -5.0%( -0.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 28 件(1年前(2020年)に比べて +211.1%( +19件/㎡)と大幅に増加しています。)。
神戸市西神・山手線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
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新神戸駅 | 53.6万/㎡ (18.6年/54.0㎡) | 55.2万/㎡ (18.0年/48.4㎡) | 51.7万/㎡ (19.1年/47.7㎡) |
三宮駅 | 65.6万/㎡ (17.1年/55.9㎡) | - | - |
県庁前駅 | 61.9万/㎡ (15.9年/67.5㎡) | 48.9万/㎡ (20.1年/61.6㎡) | 52.5万/㎡ (20.2年/53.6㎡) |
大倉山駅 | 49.8万/㎡ (17.6年/55.5㎡) | 62.0万/㎡ (21.1年/35.4㎡) | 56.3万/㎡ (16.6年/41.7㎡) |
湊川公園駅 | 36.6万/㎡ (23.5年/50.1㎡) | 33.7万/㎡ (23.3年/51.6㎡) | 30.4万/㎡ (25.6年/51.5㎡) |
上沢駅 | 42.1万/㎡ (19.4年/66.7㎡) | 33.5万/㎡ (16.6年/58.3㎡) | 32.1万/㎡ (17.3年/61.7㎡) |
長田駅 | 21.7万/㎡ (36.0年/65.1㎡) | 11.8万/㎡ (44.5年/61.2㎡) | 6.5万/㎡ (41.3年/59.2㎡) |
新長田駅 | 35.5万/㎡ (19.5年/70.1㎡) | 33.2万/㎡ (17.3年/59.2㎡) | 33.9万/㎡ (15.1年/56.9㎡) |
板宿駅 | 28.8万/㎡ (25.5年/63.2㎡) | 28.5万/㎡ (21.8年/62.9㎡) | 20.2万/㎡ (27.7年/61.2㎡) |
妙法寺駅 | 18.8万/㎡ (30.3年/73.5㎡) | 18.7万/㎡ (26.6年/78.1㎡) | 16.1万/㎡ (29.6年/78.2㎡) |
名谷駅 | 15.1万/㎡ (38.4年/75.4㎡) | 14.4万/㎡ (37.3年/68.0㎡) | 14.3万/㎡ (35.0年/78.8㎡) |
総合運動公園駅 | 24.2万/㎡ (21.0年/77.7㎡) | 10.7万/㎡ (26.0年/70.0㎡) | 21.3万/㎡ (23.3年/75.0㎡) |
学園都市駅 | 32.6万/㎡ (21.9年/80.5㎡) | 32.4万/㎡ (19.5年/74.2㎡) | 25.6万/㎡ (23.6年/82.0㎡) |
伊川谷駅 | 11.4万/㎡ (29.9年/68.2㎡) | 12.0万/㎡ (28.7年/57.8㎡) | 10.4万/㎡ (27.6年/67.5㎡) |
西神南駅 | 29.1万/㎡ (20.4年/88.5㎡) | 25.9万/㎡ (20.1年/84.2㎡) | 25.0万/㎡ (20.4年/83.0㎡) |
西神中央駅 | 30.0万/㎡ (23.0年/86.2㎡) | 26.9万/㎡ (25.9年/83.6㎡) | 23.9万/㎡ (24.6年/85.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
総合運動公園駅 24.2 万/㎡(昨年同期比 +125.8 %)
総合運動公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +125.8%( +13.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2020年)に比べて +1200.0%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 26.0年から -19.4 %減)。平均専有面積は 77.7 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +11.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 26.0 年 → 2021年 21.0 年、-19.4 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 38.5 %)
長田駅 21.7 万/㎡(昨年同期比 +83.1 %)
長田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +83.1%( +9.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 36 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +24件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 44.5年から -19.1 %減)。平均専有面積は 65.1 ㎡ (昨年 61.2 ㎡から +6.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 44.5 年 → 2021年 36.0 年、-19.1 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.2 分 → 2021年 7.3 分、-11.0 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 83.3 % → 2021年 44.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 38.2 %)
大倉山駅 49.8 万/㎡(昨年同期比 -19.6 %)
大倉山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -19.6%( -12.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2020年)に比べて +83.3%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 21.1年から -16.7 %減)。平均専有面積は 55.5 ㎡ (昨年 35.4 ㎡から +56.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 21.1 年 → 2021年 17.6 年、-16.7 %と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.8 分 → 2021年 6.7 分、+78.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 54.5 %)
伊川谷駅 11.4 万/㎡(昨年同期比 -5.0 %)
伊川谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -5.0%( -0.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 28 件(1年前(2020年)に比べて +211.1%( +19件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 28.7年から +4.0 %増)。平均専有面積は 68.2 ㎡ (昨年 57.8 ㎡から +18.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 30.0 分 → 2021年 26.3 分、-12.4 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 92.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示