【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期の山陽電鉄本線 (西代駅~山陽姫路駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +5.1%( +1.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 333 件(1年前(2021年)に比べて -11.4%( -43件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.7年(昨年 28.2年から +5.5 %増)。平均専有面積は 68.6 ㎡ (昨年 67.4 ㎡から +1.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 17 駅に対して、値下がりした駅数は 16 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。霞ケ丘駅、藤江駅、東二見駅、播磨町駅、飾磨駅、手柄駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは高砂駅で昨年に比べ +199.4 %、単価は 25.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(高砂駅、尾上の松駅)は +156.0 %(単価 +13.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東垂水駅、山陽須磨駅)は -46.6 %(単価 -7.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 67.9 % → 2022年 62.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 32.0 % → 2022年 33.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.9 % → 2022年 20.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 % → 2022年 10.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった山陽明石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -18.9%( -8.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東垂水駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -50.2%( -4.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
山陽電鉄本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
西代駅 | 18.4万/㎡ (37.3年/57.5㎡) | 31.4万/㎡ (25.1年/66.8㎡) | 19.5万/㎡ (34.9年/71.0㎡) |
板宿駅 | 26.7万/㎡ (30.0年/61.9㎡) | 28.8万/㎡ (25.5年/63.2㎡) | 28.5万/㎡ (21.8年/62.9㎡) |
東須磨駅 | 31.3万/㎡ (25.2年/67.5㎡) | 31.1万/㎡ (20.4年/61.7㎡) | 29.0万/㎡ (21.2年/60.0㎡) |
月見山駅 | 27.8万/㎡ (28.7年/63.6㎡) | 25.7万/㎡ (29.0年/70.3㎡) | 32.6万/㎡ (19.0年/88.6㎡) |
須磨寺駅 | 18.7万/㎡ (34.1年/80.6㎡) | 28.4万/㎡ (20.2年/52.0㎡) | 19.8万/㎡ (29.3年/62.5㎡) |
山陽須磨駅 | 14.1万/㎡ (41.5年/78.8㎡) | 24.7万/㎡ (34.3年/67.5㎡) | - |
須磨浦公園駅 | 21.3万/㎡ (33.3年/118㎡) | - | - |
山陽塩屋駅 | - | 10.9万/㎡ (22.0年/90.0㎡) | - |
滝の茶屋駅 | 14.3万/㎡ (35.0年/68.6㎡) | 14.9万/㎡ (31.5年/77.9㎡) | 16.2万/㎡ (26.8年/71.7㎡) |
東垂水駅 | 4.7万/㎡ (23.3年/60.0㎡) | 9.4万/㎡ (41.5年/57.5㎡) | 32.7万/㎡ (21.5年/55.0㎡) |
山陽垂水駅 | 15.1万/㎡ (37.5年/80.0㎡) | - | - |
霞ケ丘駅 | 34.9万/㎡ (24.6年/75.3㎡) | 24.3万/㎡ (32.2年/72.2㎡) | 26.8万/㎡ (28.4年/75.8㎡) |
舞子公園駅 | - | 52.9万/㎡ (20.0年/70.0㎡) | - |
西舞子駅 | 26.4万/㎡ (31.6年/75.0㎡) | 23.6万/㎡ (31.4年/70.0㎡) | 19.1万/㎡ (30.3年/74.2㎡) |
大蔵谷駅 | 22.9万/㎡ (32.5年/70.7㎡) | 21.1万/㎡ (28.6年/70.4㎡) | 27.5万/㎡ (20.9年/72.5㎡) |
人丸前駅 | 33.3万/㎡ (31.0年/68.1㎡) | 40.4万/㎡ (13.8年/68.3㎡) | 16.1万/㎡ (40.2年/56.2㎡) |
山陽明石駅 | 35.4万/㎡ (20.3年/72.5㎡) | 43.6万/㎡ (15.5年/110㎡) | 23.8万/㎡ (38.4年/80.0㎡) |
西新町駅 | 25.9万/㎡ (31.3年/61.9㎡) | 26.9万/㎡ (28.5年/65.0㎡) | 24.3万/㎡ (22.8年/61.0㎡) |
林崎松江海岸駅 | 23.6万/㎡ (25.9年/69.4㎡) | 23.9万/㎡ (23.4年/65.6㎡) | 28.6万/㎡ (15.6年/81.7㎡) |
藤江駅 | 21.9万/㎡ (25.9年/63.0㎡) | 13.6万/㎡ (31.0年/65.0㎡) | - |
中八木駅 | 19.2万/㎡ (28.5年/57.5㎡) | 28.8万/㎡ (27.5年/62.5㎡) | - |
江井ケ島駅 | 17.7万/㎡ (27.2年/66.9㎡) | 15.4万/㎡ (26.4年/66.7㎡) | 15.2万/㎡ (26.1年/63.0㎡) |
西江井ケ島駅 | 14.2万/㎡ (35.9年/66.5㎡) | 14.3万/㎡ (29.6年/63.8㎡) | 11.7万/㎡ (29.5年/60.0㎡) |
山陽魚住駅 | 15.9万/㎡ (32.9年/65.4㎡) | 15.4万/㎡ (30.7年/66.2㎡) | 12.9万/㎡ (24.4年/65.0㎡) |
東二見駅 | 17.6万/㎡ (30.3年/64.8㎡) | 12.4万/㎡ (30.6年/64.8㎡) | 10.0万/㎡ (31.6年/65.0㎡) |
西二見駅 | 16.9万/㎡ (33.0年/65.0㎡) | 19.5万/㎡ (22.2年/68.3㎡) | 13.2万/㎡ (0年/65.0㎡) |
播磨町駅 | 18.8万/㎡ (29.9年/75.0㎡) | 14.8万/㎡ (29.1年/75.0㎡) | - |
別府駅 | 15.1万/㎡ (35.1年/71.5㎡) | 13.7万/㎡ (31.4年/70.5㎡) | 12.3万/㎡ (32.0年/68.9㎡) |
浜の宮駅 | 11.9万/㎡ (32.8年/67.2㎡) | 12.2万/㎡ (28.3年/67.1㎡) | 13.1万/㎡ (25.5年/70.0㎡) |
尾上の松駅 | 18.5万/㎡ (25.5年/65.0㎡) | 8.7万/㎡ (31.6年/70.0㎡) | 10.5万/㎡ (25.8年/60.0㎡) |
高砂駅 | 25.1万/㎡ (15.1年/76.7㎡) | 8.4万/㎡ (36.8年/75.0㎡) | - |
荒井駅 | 22.9万/㎡ (20.3年/85.0㎡) | - | - |
山陽曽根駅 | - | 7.8万/㎡ (27.4年/62.5㎡) | - |
大塩駅 | - | - | 11.5万/㎡ (0年/65.0㎡) |
的形駅 | 11.1万/㎡ (30.8年/70.0㎡) | 10.9万/㎡ (29.3年/67.5㎡) | - |
白浜の宮駅 | 10.2万/㎡ (28.6年/73.6㎡) | 9.5万/㎡ (30.6年/58.3㎡) | 12.1万/㎡ (27.5年/61.7㎡) |
妻鹿駅 | - | 9.2万/㎡ (30.0年/50.0㎡) | 10.0万/㎡ (29.5年/55.0㎡) |
飾磨駅 | 22.0万/㎡ (21.7年/73.9㎡) | 16.1万/㎡ (24.8年/64.8㎡) | 20.2万/㎡ (20.3年/69.2㎡) |
亀山駅 | 10.9万/㎡ (34.2年/70.0㎡) | 15.7万/㎡ (32.3年/71.0㎡) | 16.8万/㎡ (26.2年/65.0㎡) |
手柄駅 | 24.8万/㎡ (21.1年/75.7㎡) | 18.9万/㎡ (25.0年/70.0㎡) | - |
山陽姫路駅 | 34.7万/㎡ (4.8年/75.0㎡) | 35.9万/㎡ (8.0年/87.5㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
高砂駅 25.1 万/㎡(昨年同期比 +199.4 %)
高砂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +199.4%( +16.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +500.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.1年(昨年 36.8年から -58.8 %減)。平均専有面積は 76.7 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +2.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 36.8 年 → 2022年 15.1 年、-58.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 16.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 2.0 分 → 2022年 2.5 分、+25.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 50.0 %)
尾上の松駅 18.5 万/㎡(昨年同期比 +112.7 %)
尾上の松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +112.7%( +9.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -83.3%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 31.6年から -19.2 %減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -7.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 31.6 年 → 2022年 25.5 年、-19.2 %と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.3 分 → 2022年 19.0 分、+103.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 100.0 %)
東垂水駅 4.7 万/㎡(昨年同期比 -50.2 %)
東垂水駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -50.2%( -4.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 41.5年から -44.0 %減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から +4.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 41.5 年 → 2022年 23.3 年、-44.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 9.0 分 → 2022年 3.0 分、-66.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)
山陽須磨駅 14.1 万/㎡(昨年同期比 -43.0 %)
山陽須磨駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -43.0%( -10.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 41.5年(昨年 34.3年から +20.9 %増)。平均専有面積は 78.8 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から +16.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 34.3 年 → 2022年 41.5 年、+20.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 6.0 分 → 2022年 13.5 分、+125.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 75.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示