【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年7月〜9月期の神戸高速鉄道東西線 (西代駅~元町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +48.2%( +20.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 73 件(1年前(2021年)に比べて +12.3%( +8件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 23.6年から -27.8 %減)。平均専有面積は 45.5 ㎡ (昨年 54.4 ㎡から -16.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。高速長田駅、高速神戸駅、花隈駅、神戸三宮駅、西元町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新開地駅で昨年に比べ +117.0 %、単価は 78.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新開地駅、高速長田駅)は +98.7 %(単価 +28.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西代駅、元町駅)は -23.7 %(単価 -5.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 23.6 年 → 2022年 17.0 年、-27.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 4.8 分 → 2022年 3.7 分、-22.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.1 % → 2022年 12.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 43.1 % → 2022年 64.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西元町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +52.2%( +27.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西代駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -64.0%( -20.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -80.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
神戸高速鉄道東西線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
西代駅 | 11.6万/㎡ (37.5年/50.0㎡) | 32.2万/㎡ (23.3年/69.0㎡) | 22.4万/㎡ (35.5年/67.5㎡) |
高速長田駅 | 34.7万/㎡ (21.7年/60.0㎡) | 19.2万/㎡ (26.2年/73.3㎡) | 23.1万/㎡ (26.5年/50.0㎡) |
大開駅 | 45.3万/㎡ (14.5年/75.0㎡) | - | 32.7万/㎡ (22.0年/55.0㎡) |
新開地駅 | 78.3万/㎡ (7.0年/27.7㎡) | 36.1万/㎡ (25.2年/59.8㎡) | 66.6万/㎡ (8.4年/31.9㎡) |
高速神戸駅 | 49.7万/㎡ (19.8年/45.0㎡) | 28.8万/㎡ (28.5年/47.5㎡) | 88.7万/㎡ (7.6年/29.5㎡) |
花隈駅 | 49.1万/㎡ (24.1年/38.1㎡) | 32.6万/㎡ (31.7年/36.0㎡) | 40.6万/㎡ (25.4年/55.5㎡) |
神戸三宮駅 | 70.8万/㎡ (16.0年/65.0㎡) | 45.6万/㎡ (27.5年/40.0㎡) | - |
西元町駅 | 79.6万/㎡ (14.0年/43.8㎡) | 52.3万/㎡ (20.4年/35.6㎡) | 66.0万/㎡ (11.6年/45.4㎡) |
元町駅 | 68.0万/㎡ (17.9年/58.2㎡) | 58.4万/㎡ (17.2年/61.3㎡) | 64.2万/㎡ (17.5年/53.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新開地駅 78.3 万/㎡(昨年同期比 +117.0 %)
新開地駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +117.0%( +42.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.0年(昨年 25.2年から -72.3 %減)。平均専有面積は 27.7 ㎡ (昨年 59.8 ㎡から -53.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 25.2 年 → 2022年 7.0 年、-72.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 4.0 分 → 2022年 2.6 分、-34.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.0 % → 2022年 60.0 %)
高速長田駅 34.7 万/㎡(昨年同期比 +80.4 %)
高速長田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +80.4%( +15.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて +66.7%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 26.2年から -17.1 %減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 73.3 ㎡から -18.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 26.2 年 → 2022年 21.7 年、-17.1 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.3 分 → 2022年 4.6 分、-44.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 60.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 20.0 %)
西代駅 11.6 万/㎡(昨年同期比 -64.0 %)
西代駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -64.0%( -20.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -80.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.5年(昨年 23.3年から +61.3 %増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 69.0 ㎡から -27.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 5.6 分 → 2022年 4.0 分、-28.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 23.3 年 → 2022年 37.5 年、+61.3 %と大きく増加)
元町駅 68.0 万/㎡(昨年同期比 +16.5 %)
元町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +16.5%( +9.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2021年)に比べて +26.7%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 17.2年から +4.0 %増)。平均専有面積は 58.2 ㎡ (昨年 61.3 ㎡から -5.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 6.7 分 → 2022年 5.2 分、-21.8 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 46.7 % → 2022年 73.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 % → 2022年 10.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示