【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期のJR奈良線 (木津駅~京都駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +2.7%( +1.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 78 件(1年前(2023年)に比べて -50.6%( -80件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 24.1年から -0.3 %減)。平均専有面積は 64.3 ㎡ (昨年 65.6 ㎡から -2.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。木津駅、黄檗駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東福寺駅で昨年に比べ +109.1 %、単価は 57.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東福寺駅、黄檗駅)は +69.2 %(単価 +18.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新田駅、宇治駅)は -11.6 %(単価 -3.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.5 分 → 2024年 5.6 分、-13.1 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.3 % → 2024年 34.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.1 % → 2024年 55.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.6 % → 2024年 10.3 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.0 % → 2024年 5.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -5.0%( -3.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて -60.7%( -17件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった木津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +23.9%( +4.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR奈良線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
木津駅 | 22.7万/㎡ (22.0年/75.0㎡) | 18.3万/㎡ (24.6年/76.7㎡) | 23.6万/㎡ (19.6年/67.5㎡) |
玉水駅 | - | - | - |
城陽駅 | 31.3万/㎡ (23.4年/63.3㎡) | 29.6万/㎡ (21.1年/73.6㎡) | 37.0万/㎡ (16.2年/74.3㎡) |
新田駅 | 26.4万/㎡ (33.0年/67.5㎡) | 32.1万/㎡ (18.0年/70.0㎡) | 29.5万/㎡ (27.5年/70.7㎡) |
JR小倉駅 | - | 26.2万/㎡ (23.3年/79.0㎡) | 30.7万/㎡ (16.8年/73.3㎡) |
宇治駅 | 28.1万/㎡ (27.7年/65.3㎡) | 29.7万/㎡ (24.4年/63.2㎡) | 25.3万/㎡ (26.4年/64.6㎡) |
黄檗駅 | 29.2万/㎡ (33.3年/65.0㎡) | 22.6万/㎡ (32.6年/68.6㎡) | 24.6万/㎡ (31.7年/68.3㎡) |
木幡駅 | 25.3万/㎡ (33.5年/69.4㎡) | 25.9万/㎡ (32.5年/70.6㎡) | 22.5万/㎡ (33.5年/74.5㎡) |
六地蔵駅 | 45.6万/㎡ (12.5年/74.2㎡) | 45.0万/㎡ (12.6年/73.2㎡) | 39.8万/㎡ (15.9年/74.9㎡) |
桃山駅 | 54.5万/㎡ (17.0年/74.3㎡) | 50.4万/㎡ (20.7年/64.2㎡) | 55.9万/㎡ (21.5年/68.4㎡) |
JR藤森駅 | - | - | 26.2万/㎡ (25.3年/80.0㎡) |
東福寺駅 | 57.0万/㎡ (16.6年/36.2㎡) | 27.3万/㎡ (33.9年/31.7㎡) | 31.9万/㎡ (27.2年/22.8㎡) |
京都駅 | 66.8万/㎡ (21.3年/46.8㎡) | 70.3万/㎡ (19.1年/60.4㎡) | 56.6万/㎡ (21.0年/38.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東福寺駅 57.0 万/㎡(昨年同期比 +109.1 %)
東福寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +109.1%( +29.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.6年(昨年 33.9年から -51.0 %減)。平均専有面積は 36.2 ㎡ (昨年 31.7 ㎡から +14.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.9 年 → 2024年 16.6 年、-51.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.8 分 → 2024年 6.0 分、-23.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 % → 2024年 25.0 %)
黄檗駅 29.2 万/㎡(昨年同期比 +29.3 %)
黄檗駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +29.3%( +6.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -85.7%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 32.6年から +2.0 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から -5.2 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
新田駅 26.4 万/㎡(昨年同期比 -17.8 %)
新田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -17.8%( -5.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 33.0年(昨年 18.0年から +83.3 %増)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -3.6 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.0 年 → 2024年 33.0 年、+83.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 50.0 %)
宇治駅 28.1 万/㎡(昨年同期比 -5.5 %)
宇治駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -5.5%( -1.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 17 件(1年前(2023年)に比べて -15.0%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 24.4年から +13.9 %増)。平均専有面積は 65.3 ㎡ (昨年 63.2 ㎡から +3.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.0 % → 2024年 29.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.4 年 → 2024年 27.7 年、+13.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 55.0 % → 2024年 70.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示