【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期の近鉄京都線 (京都駅～山田川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -29.4％( -13.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 66 件(１年前(2023年)に比べて -29.0％( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 21.6年から +38.6 ％増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 57.3 ㎡から +9.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。竹田駅、新田辺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上鳥羽口駅で昨年に比べ +103.4 ％、単価は 27.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(上鳥羽口駅、新田辺駅)は +79.7 ％(単価 +13.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(十条駅、木津川台駅)は -42.0 ％(単価 -27.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.3 ％ → 2024年 6.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.2 ％ → 2024年 6.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.6 年 → 2024年 30.0 年、+38.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.4 ％ → 2024年 28.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 43.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -17.1％( -12.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -13.3％( -2.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄京都線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 60.4万/㎡ (20.5年/40.0㎡) | 72.8万/㎡ (20.0年/53.3㎡) | 54.2万/㎡ (22.4年/25.7㎡) |
| 東寺駅 | 53.0万/㎡ (24.4年/49.3㎡) | 59.8万/㎡ (20.5年/40.0㎡) | 80.0万/㎡ (9.5年/20.0㎡) |
| 十条駅 | 36.1万/㎡ (33.5年/66.7㎡) | 82.4万/㎡ (3.7年/30.2㎡) | 62.3万/㎡ (15.8年/42.5㎡) |
| 上鳥羽口駅 | 27.0万/㎡ (44.2年/46.7㎡) | 13.3万/㎡ (45.5年/55.0㎡) | - |
| 竹田駅 | 25.2万/㎡ (30.1年/63.0㎡) | 19.0万/㎡ (32.5年/47.5㎡) | 20.5万/㎡ (30.5年/51.7㎡) |
| 伏見駅 | 25.9万/㎡ (34.9年/49.5㎡) | 28.2万/㎡ (38.0年/66.2㎡) | 33.2万/㎡ (26.7年/78.0㎡) |
| 近鉄丹波橋駅 | 24.4万/㎡ (54.5年/45.0㎡) | - | 30.7万/㎡ (37.5年/75.0㎡) |
| 桃山御陵前駅 | - | 56.0万/㎡ (8.5年/75.0㎡) | 21.3万/㎡ (48.5年/75.0㎡) |
| 向島駅 | 17.7万/㎡ (42.8年/66.1㎡) | 18.1万/㎡ (37.9年/68.6㎡) | 20.2万/㎡ (39.6年/68.3㎡) |
| 小倉駅 | 17.1万/㎡ (33.5年/70.0㎡) | 19.8万/㎡ (37.0年/65.0㎡) | 30.7万/㎡ (13.5年/75.0㎡) |
| 伊勢田駅 | - | 40.0万/㎡ (21.5年/75.0㎡) | 23.8万/㎡ (25.4年/80.0㎡) |
| 大久保駅 | 25.7万/㎡ (24.5年/78.3㎡) | 26.6万/㎡ (19.0年/60.0㎡) | 29.1万/㎡ (18.0年/70.0㎡) |
| 久津川駅 | - | - | 30.8万/㎡ (16.5年/65.0㎡) |
| 寺田駅 | 47.3万/㎡ (4.5年/67.5㎡) | 48.2万/㎡ (3.5年/78.3㎡) | - |
| 新田辺駅 | 34.4万/㎡ (23.8年/72.5㎡) | 22.1万/㎡ (34.1年/48.0㎡) | 15.7万/㎡ (31.9年/49.0㎡) |
| 三山木駅 | 42.7万/㎡ (10.5年/85.0㎡) | - | 43.1万/㎡ (7.5年/70.0㎡) |
| 新祝園駅 | 42.7万/㎡ (15.5年/75.0㎡) | 38.4万/㎡ (14.5年/88.8㎡) | 29.6万/㎡ (16.5年/87.5㎡) |
| 木津川台駅 | 19.8万/㎡ (27.9年/70.0㎡) | 27.5万/㎡ (25.5年/80.0㎡) | 18.8万/㎡ (24.0年/77.5㎡) |
| 山田川駅 | - | 21.0万/㎡ (20.0年/85.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
上鳥羽口駅 27.0 万/㎡(昨年同期比 +103.4 ％)
上鳥羽口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +103.4％( +13.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 44.2年(昨年 45.5年から -2.9 ％減)。平均専有面積は 46.7 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から -15.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
新田辺駅 34.4 万/㎡(昨年同期比 +56.0 ％)
新田辺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +56.0％( +12.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 34.1年から -30.3 ％減)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 48.0 ㎡から +51.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.1 年 → 2024年 23.8 年、-30.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 14.6 分 → 2024年 11.8 分、-19.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
十条駅 36.1 万/㎡(昨年同期比 -56.2 ％)
十条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -56.2％( -46.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -87.5％( -21件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 3.7年から +802.6 ％増)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 30.2 ㎡から +120.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 3.7 年 → 2024年 33.5 年、+802.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.3 分 → 2024年 6.7 分、+53.8 ％と大きく増加)
木津川台駅 19.8 万/㎡(昨年同期比 -27.9 ％)
木津川台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -27.9％( -7.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 25.5年から +9.2 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -12.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 19.0 分 → 2024年 16.7 分、-12.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示