【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の近鉄京都線 (京都駅～山田川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -6.8％( -2.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 69 件(１年前(2023年)に比べて -50.4％( -70件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 23.3年から +29.8 ％増)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から -0.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。小倉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小倉駅で昨年に比べ +39.3 ％、単価は 32.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(小倉駅、伊勢田駅)は +27.2 ％(単価 +6.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(上鳥羽口駅、向島駅)は -40.9 ％(単価 -7.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.8 ％ → 2024年 41.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.3 年 → 2024年 30.2 年、+29.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.8 ％ → 2024年 29.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 ％ → 2024年 49.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.8％( -3.2万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上鳥羽口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -43.4％( -6.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄京都線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 64.1万/㎡ (24.2年/58.3㎡) | 67.3万/㎡ (17.8年/57.5㎡) | 55.1万/㎡ (22.4年/48.5㎡) |
| 東寺駅 | 39.2万/㎡ (33.4年/52.2㎡) | 46.3万/㎡ (23.8年/53.3㎡) | 44.1万/㎡ (20.4年/56.0㎡) |
| 十条駅 | 49.5万/㎡ (19.3年/55.0㎡) | 48.9万/㎡ (16.4年/62.5㎡) | 54.9万/㎡ (14.5年/53.5㎡) |
| 上鳥羽口駅 | 8.2万/㎡ (46.0年/55.0㎡) | 14.4万/㎡ (41.0年/42.5㎡) | 14.7万/㎡ (0年/60.0㎡) |
| 竹田駅 | 20.0万/㎡ (30.5年/75.0㎡) | 21.0万/㎡ (28.0年/105㎡) | 26.9万/㎡ (27.5年/59.2㎡) |
| 伏見駅 | 31.5万/㎡ (30.7年/70.7㎡) | 32.1万/㎡ (28.6年/67.1㎡) | 31.6万/㎡ (23.3年/61.5㎡) |
| 近鉄丹波橋駅 | 13.3万/㎡ (54.0年/45.0㎡) | 15.4万/㎡ (42.0年/45.0㎡) | - |
| 桃山御陵前駅 | 41.3万/㎡ (27.4年/60.7㎡) | 49.2万/㎡ (24.0年/65.0㎡) | 55.8万/㎡ (15.0年/65.0㎡) |
| 向島駅 | 14.9万/㎡ (42.8年/72.5㎡) | 24.1万/㎡ (42.4年/64.0㎡) | 18.9万/㎡ (33.6年/69.6㎡) |
| 小倉駅 | 32.5万/㎡ (15.0年/80.0㎡) | 23.3万/㎡ (22.0年/76.7㎡) | 21.7万/㎡ (30.1年/66.9㎡) |
| 伊勢田駅 | 26.2万/㎡ (28.0年/80.0㎡) | 22.8万/㎡ (28.0年/80.0㎡) | 19.9万/㎡ (36.7年/71.7㎡) |
| 大久保駅 | 32.2万/㎡ (23.7年/68.3㎡) | 28.3万/㎡ (17.5年/72.8㎡) | 32.4万/㎡ (17.8年/71.0㎡) |
| 久津川駅 | 22.9万/㎡ (29.0年/70.0㎡) | - | 30.9万/㎡ (22.6年/73.0㎡) |
| 寺田駅 | - | 47.9万/㎡ (3.0年/57.5㎡) | - |
| 新田辺駅 | 17.9万/㎡ (31.6年/57.0㎡) | 21.9万/㎡ (22.8年/66.5㎡) | 22.3万/㎡ (28.0年/68.2㎡) |
| 三山木駅 | - | - | - |
| 新祝園駅 | 27.8万/㎡ (19.4年/101㎡) | 30.3万/㎡ (17.5年/80.0㎡) | 30.9万/㎡ (17.0年/85.0㎡) |
| 木津川台駅 | 19.9万/㎡ (26.4年/80.0㎡) | 19.4万/㎡ (26.0年/80.0㎡) | 15.4万/㎡ (23.3年/80.8㎡) |
| 山田川駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
小倉駅 32.5 万/㎡(昨年同期比 +39.3 ％)
小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +39.3％( +9.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 22.0年から -31.8 ％減)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 76.7 ㎡から +4.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.0 年 → 2024年 15.0 年、-31.8 ％と大きく減少)
伊勢田駅 26.2 万/㎡(昨年同期比 +15.1 ％)
伊勢田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +15.1％( +3.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -87.5％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 28.0年から +0.0 ％増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
上鳥羽口駅 8.2 万/㎡(昨年同期比 -43.4 ％)
上鳥羽口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -43.4％( -6.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.0年(昨年 41.0年から +12.2 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 42.5 ㎡から +29.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 41.0 年 → 2024年 46.0 年、+12.2 ％と増加)
向島駅 14.9 万/㎡(昨年同期比 -38.4 ％)
向島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -38.4％( -9.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +60.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 42.8年(昨年 42.4年から +0.8 ％増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 64.0 ㎡から +13.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 87.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.2 分 → 2024年 6.2 分、+20.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 37.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示