【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期の近鉄京都線 (京都駅～山田川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +48.3％( +14.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 91 件(１年前(2021年)に比べて +8.3％( +7件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 22.9年から -14.8 ％減)。平均専有面積は 58.2 ㎡ (昨年 64.6 ㎡から -9.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。伏見駅、桃山御陵前駅、木津川台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは十条駅で昨年に比べ +134.4 ％、単価は 75.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(十条駅、桃山御陵前駅)は +108.2 ％(単価 +32.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(小倉駅、東寺駅)は -33.7 ％(単価 -12.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 22.9 年 → 2022年 19.5 年、-14.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.2 分 → 2022年 7.8 分、-23.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.2 ％ → 2022年 18.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.6 ％ → 2022年 41.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.5 ％ → 2022年 15.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 3.8 ％ → 2022年 3.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった十条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +134.4％( +43.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2021年)に比べて +166.7％( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新田辺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -19.5％( -3.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄京都線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 58.9万/㎡ (18.8年/41.5㎡) | 66.0万/㎡ (11.0年/45.5㎡) | 81.4万/㎡ (12.8年/42.5㎡) |
| 東寺駅 | 44.9万/㎡ (33.3年/40.0㎡) | 58.6万/㎡ (11.3年/30.0㎡) | 65.0万/㎡ (13.3年/20.0㎡) |
| 十条駅 | 75.4万/㎡ (4.4年/38.5㎡) | 32.2万/㎡ (22.5年/61.7㎡) | 23.6万/㎡ (29.3年/55.0㎡) |
| 上鳥羽口駅 | - | 20.0万/㎡ (31.3年/55.0㎡) | - |
| 竹田駅 | 28.0万/㎡ (29.3年/75.0㎡) | 24.1万/㎡ (26.1年/55.0㎡) | 32.0万/㎡ (40.3年/50.0㎡) |
| 伏見駅 | 35.5万/㎡ (25.5年/75.4㎡) | 25.0万/㎡ (35.6年/49.3㎡) | - |
| 近鉄丹波橋駅 | 67.1万/㎡ (6.3年/85.0㎡) | - | - |
| 桃山御陵前駅 | 50.1万/㎡ (16.8年/57.5㎡) | 27.5万/㎡ (34.6年/65.0㎡) | - |
| 向島駅 | 19.7万/㎡ (37.6年/63.6㎡) | 20.1万/㎡ (31.8年/68.8㎡) | 23.6万/㎡ (34.3年/55.0㎡) |
| 小倉駅 | 15.0万/㎡ (35.8年/64.0㎡) | 26.9万/㎡ (12.3年/73.3㎡) | 6.9万/㎡ (39.3年/65.0㎡) |
| 伊勢田駅 | 22.4万/㎡ (23.3年/85.0㎡) | 22.9万/㎡ (25.3年/70.0㎡) | - |
| 大久保駅 | 29.5万/㎡ (19.7年/72.0㎡) | 25.3万/㎡ (19.0年/66.2㎡) | - |
| 久津川駅 | 34.3万/㎡ (27.3年/70.0㎡) | - | - |
| 寺田駅 | 38.7万/㎡ (10.3年/57.5㎡) | - | - |
| 新田辺駅 | 13.5万/㎡ (31.8年/56.2㎡) | 16.7万/㎡ (29.1年/69.0㎡) | 25.4万/㎡ (18.6年/60.0㎡) |
| 三山木駅 | - | 38.7万/㎡ (7.3年/75.0㎡) | 36.4万/㎡ (6.3年/82.5㎡) |
| 新祝園駅 | 24.2万/㎡ (18.8年/95.0㎡) | 28.5万/㎡ (15.1年/86.9㎡) | - |
| 木津川台駅 | 17.7万/㎡ (24.3年/90.0㎡) | 13.3万/㎡ (25.3年/75.0㎡) | 25.6万/㎡ (22.3年/80.0㎡) |
| 山田川駅 | - | - | 28.2万/㎡ (0年/85.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
十条駅 75.4 万/㎡(昨年同期比 +134.4 ％)
十条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +134.4％( +43.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2021年)に比べて +166.7％( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 4.4年(昨年 22.5年から -80.4 ％減)。平均専有面積は 38.5 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から -37.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 22.5 年 → 2022年 4.4 年、-80.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 55.6 ％ → 2022年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 4.9 分 → 2022年 5.4 分、+10.8 ％と増加)
桃山御陵前駅 50.1 万/㎡(昨年同期比 +82.1 ％)
桃山御陵前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +82.1％( +22.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 34.6年から -51.6 ％減)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -11.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 34.6 年 → 2022年 16.8 年、-51.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 5.7 分 → 2022年 5.0 分、-11.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 100.0 ％)
小倉駅 15.0 万/㎡(昨年同期比 -44.1 ％)
小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -44.1％( -11.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.8年(昨年 12.3年から +191.8 ％増)。平均専有面積は 64.0 ㎡ (昨年 73.3 ㎡から -12.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.3 年 → 2022年 35.8 年、+191.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 6.7 分 → 2022年 17.0 分、+155.0 ％と大きく増加)
東寺駅 44.9 万/㎡(昨年同期比 -23.3 ％)
東寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -23.3％( -13.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 33.3年(昨年 11.3年から +195.5 ％増)。平均専有面積は 40.0 ㎡ (昨年 30.0 ㎡から +33.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 11.3 年 → 2022年 33.3 年、+195.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.0 分 → 2022年 9.5 分、+35.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示