【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の大阪千日前線 (野田阪神駅～南巽駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +6.5％( +4.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 315 件(１年前(2024年)に比べて +37.0％( +85件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 19.0年から +12.3 ％増)。平均専有面積は 49.9 ㎡ (昨年 51.6 ㎡から -3.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。西長堀駅、桜川駅、今里駅、新深江駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新深江駅で昨年に比べ +45.6 ％、単価は 64.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新深江駅、今里駅)は +43.0 ％(単価 +17.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(鶴橋駅、谷町九丁目駅)は -18.9 ％(単価 -13.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.7 ％ → 2025年 46.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.1 ％ → 2025年 21.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 19.0 年 → 2025年 21.3 年、+12.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 24.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.1 ％ → 2025年 21.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった難波駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +6.7％( +5.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北巽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +3.9％( +0.9万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 大阪千日前線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野田阪神駅 | 81.3万/㎡ (12.9年/50.2㎡) | 78.1万/㎡ (13.2年/51.1㎡) | 61.8万/㎡ (22.6年/48.2㎡) |
| 玉川駅 | 57.9万/㎡ (33.0年/51.7㎡) | 52.9万/㎡ (29.6年/58.1㎡) | 40.3万/㎡ (33.3年/67.5㎡) |
| 阿波座駅 | 69.6万/㎡ (22.7年/51.0㎡) | 67.7万/㎡ (17.9年/51.5㎡) | 58.5万/㎡ (21.6年/49.3㎡) |
| 西長堀駅 | 81.2万/㎡ (18.3年/54.4㎡) | 65.9万/㎡ (19.6年/49.8㎡) | 70.8万/㎡ (17.6年/60.0㎡) |
| 桜川駅 | 76.3万/㎡ (16.5年/38.4㎡) | 59.9万/㎡ (21.0年/41.5㎡) | 59.9万/㎡ (20.0年/46.1㎡) |
| 難波駅 | 84.5万/㎡ (13.5年/29.2㎡) | 79.2万/㎡ (12.8年/38.3㎡) | 74.7万/㎡ (13.0年/35.0㎡) |
| 日本橋駅 | 71.2万/㎡ (16.9年/36.5㎡) | 62.4万/㎡ (17.7年/51.4㎡) | 58.0万/㎡ (20.7年/35.4㎡) |
| 谷町九丁目駅 | 58.8万/㎡ (26.6年/47.4㎡) | 66.1万/㎡ (17.0年/52.8㎡) | 57.5万/㎡ (21.4年/49.3㎡) |
| 鶴橋駅 | 56.0万/㎡ (28.5年/64.2㎡) | 76.4万/㎡ (18.5年/63.9㎡) | 59.7万/㎡ (20.4年/53.2㎡) |
| 今里駅 | 52.8万/㎡ (25.1年/53.1㎡) | 37.6万/㎡ (28.8年/51.5㎡) | 40.6万/㎡ (28.5年/57.4㎡) |
| 新深江駅 | 64.8万/㎡ (18.0年/52.0㎡) | 44.5万/㎡ (21.5年/63.3㎡) | 28.7万/㎡ (41.0年/60.0㎡) |
| 小路駅 | - | - | - |
| 北巽駅 | 23.5万/㎡ (35.8年/81.2㎡) | 22.7万/㎡ (46.5年/60.0㎡) | 20.4万/㎡ (45.0年/60.0㎡) |
| 南巽駅 | 28.7万/㎡ (38.0年/70.0㎡) | - | 32.0万/㎡ (36.0年/50.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新深江駅 64.8 万/㎡(昨年同期比 +45.6 ％)
新深江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +45.6％( +20.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -16.7％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 21.5年から -16.3 ％減)。平均専有面積は 52.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から -17.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 21.5 年 → 2025年 18.0 年、-16.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 80.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 1.8 分 → 2025年 4.2 分、+133.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 20.0 ％)
今里駅 52.8 万/㎡(昨年同期比 +40.4 ％)
今里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +40.4％( +15.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(１年前(2024年)に比べて +160.0％( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 28.8年から -12.9 ％減)。平均専有面積は 53.1 ㎡ (昨年 51.5 ㎡から +3.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 28.8 年 → 2025年 25.1 年、-12.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 6.9 分 → 2025年 5.0 分、-27.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 61.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 30.8 ％)
鶴橋駅 56.0 万/㎡(昨年同期比 -26.7 ％)
鶴橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -26.7％( -20.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(１年前(2024年)に比べて +35.7％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 18.5年から +54.2 ％増)。平均専有面積は 64.2 ㎡ (昨年 63.9 ㎡から +0.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 21.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 10.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.5 年 → 2025年 28.5 年、+54.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.4 ％ → 2025年 47.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 64.3 ％ → 2025年 47.4 ％)
谷町九丁目駅 58.8 万/㎡(昨年同期比 -11.0 ％)
谷町九丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -11.0％( -7.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 40 件(１年前(2024年)に比べて +25.0％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 17.0年から +56.3 ％増)。平均専有面積は 47.4 ㎡ (昨年 52.8 ㎡から -10.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 43.8 ％ → 2025年 52.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.0 年 → 2025年 26.6 年、+56.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.2 ％ → 2025年 27.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 ％ → 2025年 47.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示