【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の阪急千里線 (天神橋筋六丁目駅～北千里駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.5％( +15.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 49 件(１年前(2024年)に比べて -35.5％( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 21.1年から +3.5 ％増)。平均土地面積は 50.4 坪 (昨年 52.4 坪から -3.9 ％減)。平均建物面積は 43.4 坪 (昨年 51.5 坪から -15.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。淡路駅、下新庄駅、吹田駅、豊津駅、千里山駅、山田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは下新庄駅で昨年に比べ +64.6 ％、坪単価は 120 万円/坪となった。
上位 2 駅(下新庄駅、豊津駅)は +61.7 ％(坪単価 +56.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(柴島駅、天神橋筋六丁目駅)は -47.9 ％(坪単価 -71.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 25.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.3 ％ → 2025年 35.4 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 ％ → 2025年 6.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 14.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった関大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 210万円/坪(63.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +12.8％( +23.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった柴島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.5万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -55.8％( -73.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 阪急千里線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 天神橋筋六丁目駅 | 104万/坪 (36.8年/17.4坪) | 173万/坪 (23.3年/52.3坪) | 84.8万/坪 (57.0年/26.2坪) |
| 柴島駅 | 58.5万/坪 (34.3年/25.7坪) | 132万/坪 (3.3年/21.2坪) | 105万/坪 (14.3年/46.9坪) |
| 淡路駅 | 129万/坪 (30.8年/18.5坪) | 96.8万/坪 (27.3年/29.2坪) | 128万/坪 (23.0年/50.3坪) |
| 下新庄駅 | 120万/坪 (13.3年/28.7坪) | 72.7万/坪 (38.1年/26.5坪) | 87.5万/坪 (6.3年/19.2坪) |
| 吹田駅 | 135万/坪 (18.0年/35.7坪) | 110万/坪 (17.5年/53.0坪) | 121万/坪 (12.7年/26.1坪) |
| 豊津駅 | 178万/坪 (27.8年/49.5坪) | 112万/坪 (23.4年/44.4坪) | 148万/坪 (9.9年/49.4坪) |
| 関大前駅 | 210万/坪 (9.6年/41.3坪) | 187万/坪 (23.6年/64.5坪) | 150万/坪 (17.3年/38.2坪) |
| 千里山駅 | 147万/坪 (16.3年/62.0坪) | 118万/坪 (22.0年/72.6坪) | 150万/坪 (24.9年/38.5坪) |
| 南千里駅 | 133万/坪 (28.5年/98.0坪) | 184万/坪 (22.1年/71.3坪) | 92.0万/坪 (38.3年/30.3坪) |
| 山田駅 | 200万/坪 (12.0年/63.5坪) | 128万/坪 (22.8年/81.7坪) | 251万/坪 (0.6年/50.4坪) |
| 北千里駅 | 112万/坪 (41.8年/143坪) | 187万/坪 (7.3年/45.1坪) | 108万/坪 (22.3年/77.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
下新庄駅 119.6 万/坪(昨年同期比 +64.6 ％)
下新庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +64.6％( +46.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 38.1年から -65.2 ％減)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 26.5 坪から +8.6 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 34.5 坪から -8.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 38.1 年 → 2025年 13.3 年、-65.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.8 分 → 2025年 10.0 分、+71.4 ％と大きく増加)
豊津駅 177.9 万/坪(昨年同期比 +58.7 ％)
豊津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 178万円/坪(53.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +58.7％( +65.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 23.4年から +18.7 ％増)。平均土地面積は 49.5 坪 (昨年 44.4 坪から +11.5 ％増)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 61.8 坪から -45.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 11.1 分 → 2025年 7.5 分、-32.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 23.4 年 → 2025年 27.8 年、+18.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 25.0 ％)
柴島駅 58.5 万/坪(昨年同期比 -55.8 ％)
柴島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.5万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -55.8％( -73.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.3年(昨年 3.3年から +953.1 ％増)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 21.2 坪から +21.4 ％増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 30.3 坪から +30.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 3.3 年 → 2025年 34.3 年、+953.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
天神橋筋六丁目駅 103.9 万/坪(昨年同期比 -40.1 ％)
天神橋筋六丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -40.1％( -69.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 23.3年から +58.0 ％増)。平均土地面積は 17.4 坪 (昨年 52.3 坪から -66.8 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 96.5 坪から -70.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.3 年 → 2025年 36.8 年、+58.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.6 分 → 2025年 12.5 分、+45.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示