【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR大阪環状線 (大阪駅～天満駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +33.6％( +33.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 101 件(１年前(2024年)に比べて -43.6％( -78件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 33.3年から +3.4 ％増)。平均土地面積は 20.5 坪 (昨年 27.2 坪から -24.7 ％減)。平均建物面積は 30.9 坪 (昨年 44.2 坪から -30.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。福島駅、西九条駅、鶴橋駅、玉造駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは天満駅で昨年に比べ +1396.2 ％、坪単価は 3,606 万円/坪となった。
上位 2 駅(天満駅、玉造駅)は +719.5 ％(坪単価 +1719.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(今宮駅、芦原橋駅)は -43.3 ％(坪単価 -76.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.0 ％ → 2025年 29.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.1 ％ → 2025年 12.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.8 ％ → 2025年 47.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天満駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3,606万円/坪(1,091万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1396.2％( +3365.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった桃谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.5万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -32.9％( -28.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -52.9％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR大阪環状線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪駅 | - | 463万/坪 (45.3年/18.2坪) | - |
| 福島駅 | 213万/坪 (30.3年/13.6坪) | 166万/坪 (28.3年/20.2坪) | 126万/坪 (33.4年/18.7坪) |
| 野田駅 | 122万/坪 (26.0年/21.2坪) | 123万/坪 (26.9年/20.0坪) | 96.7万/坪 (32.3年/18.2坪) |
| 西九条駅 | 106万/坪 (39.8年/15.6坪) | 87.3万/坪 (40.8年/17.0坪) | 76.6万/坪 (21.1年/22.1坪) |
| 弁天町駅 | 83.5万/坪 (41.6年/15.8坪) | 81.5万/坪 (41.6年/33.2坪) | 84.8万/坪 (29.2年/14.5坪) |
| 大正駅 | 67.2万/坪 (29.4年/16.5坪) | 67.4万/坪 (32.4年/23.3坪) | 68.6万/坪 (30.8年/34.0坪) |
| 芦原橋駅 | 108万/坪 (26.4年/22.7坪) | 170万/坪 (0.25年/25.7坪) | - |
| 今宮駅 | 90.6万/坪 (14.3年/21.2坪) | 181万/坪 (2.8年/107坪) | 62.1万/坪 (0年/31.8坪) |
| 新今宮駅 | - | - | - |
| 天王寺駅 | 123万/坪 (40.9年/23.8坪) | 158万/坪 (35.6年/17.6坪) | 49.1万/坪 (38.3年/25.7坪) |
| 寺田町駅 | 109万/坪 (39.9年/16.3坪) | 101万/坪 (28.9年/30.6坪) | 76.5万/坪 (31.6年/27.5坪) |
| 桃谷駅 | 58.5万/坪 (34.3年/40.3坪) | 87.2万/坪 (30.1年/21.5坪) | 83.4万/坪 (37.7年/26.0坪) |
| 鶴橋駅 | 110万/坪 (31.7年/27.8坪) | 80.9万/坪 (33.5年/27.2坪) | 72.7万/坪 (44.4年/18.9坪) |
| 玉造駅 | 246万/坪 (23.3年/39.3坪) | 172万/坪 (42.3年/40.8坪) | 137万/坪 (39.8年/23.8坪) |
| 森ノ宮駅 | 196万/坪 (33.8年/18.2坪) | 174万/坪 (29.3年/23.8坪) | 136万/坪 (7.3年/21.9坪) |
| 大阪城公園駅 | - | - | 46.9万/坪 (44.3年/34.8坪) |
| 京橋駅 | 100万/坪 (40.8年/17.4坪) | 101万/坪 (36.5年/28.2坪) | 130万/坪 (25.6年/41.6坪) |
| 桜ノ宮駅 | 59.8万/坪 (34.3年/16.6坪) | - | - |
| 天満駅 | 3,606万/坪 (50.3年/81.7坪) | 241万/坪 (35.8年/25.0坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天満駅 3606.3 万/坪(昨年同期比 +1396.2 ％)
天満駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3,606万円/坪(1,091万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1396.2％( +3365.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.3年(昨年 35.8年から +40.6 ％増)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 25.0 坪から +227.3 ％増)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 28.7 坪から +73.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 35.8 年 → 2025年 50.3 年、+40.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.0 分 → 2025年 9.0 分、+28.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
玉造駅 246.0 万/坪(昨年同期比 +42.7 ％)
玉造駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 246万円/坪(74.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +42.7％( +73.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 42.3年から -45.0 ％減)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 40.8 坪から -3.7 ％減)。平均建物面積は 65.0 坪 (昨年 70.5 坪から -7.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 42.3 年 → 2025年 23.3 年、-45.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 18.4 分 → 2025年 10.0 分、-45.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
今宮駅 90.6 万/坪(昨年同期比 -50.0 ％)
今宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.6万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -50.0％( -90.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 2.8年から +417.8 ％増)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 107.4 坪から -80.3 ％減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 338.8 坪から -87.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 2.8 年 → 2025年 14.3 年、+417.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.0 分 → 2025年 10.0 分、+150.0 ％と大きく増加)
芦原橋駅 107.6 万/坪(昨年同期比 -36.6 ％)
芦原橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -36.6％( -62.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 0.3年から +10388.6 ％増)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 25.7 坪から -11.8 ％減)。平均建物面積は 42.9 坪 (昨年 47.6 坪から -10.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 0.3 年 → 2025年 26.4 年、+10388.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.0 分 → 2025年 9.3 分、+211.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示