【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR五日市線 (拝島駅～武蔵五日市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.3万円/坪(29.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +9.5％( +8.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 65 件(１年前(2024年)に比べて +71.1％( +27件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 19.0年から -34.4 ％減)。平均土地面積は 47.5 坪 (昨年 50.3 坪から -5.6 ％減)。平均建物面積は 38.4 坪 (昨年 28.5 坪から +34.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。熊川駅、武蔵増戸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは武蔵増戸駅で昨年に比べ +94.8 ％、坪単価は 73.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(武蔵増戸駅、熊川駅)は +62.2 ％(坪単価 +30.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(武蔵引田駅、秋川駅)は -25.0 ％(坪単価 -24.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.0 年 → 2025年 12.5 年、-34.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 18.0 分 → 2025年 16.0 分、-11.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.2 ％ → 2025年 54.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 ％ → 2025年 23.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.5 ％ → 2025年 7.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった拝島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +5.9％( +6.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2024年)に比べて +170.0％( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった武蔵引田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.3万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -27.3％( -26.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
| JR五日市線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 拝島駅 | 119万/坪 (4.6年/34.2坪) | 113万/坪 (16.1年/37.7坪) | 115万/坪 (13.4年/38.7坪) |
| 熊川駅 | 111万/坪 (14.3年/48.9坪) | 85.6万/坪 (21.6年/30.8坪) | 114万/坪 (0.25年/36.3坪) |
| 東秋留駅 | 94.5万/坪 (15.7年/44.1坪) | 100万/坪 (15.8年/44.6坪) | 88.0万/坪 (13.3年/47.5坪) |
| 秋川駅 | 78.6万/坪 (23.1年/56.7坪) | 102万/坪 (13.7年/41.1坪) | 73.7万/坪 (22.9年/47.9坪) |
| 武蔵引田駅 | 70.3万/坪 (22.8年/118坪) | 96.8万/坪 (7.8年/88.5坪) | 91.7万/坪 (7.6年/46.1坪) |
| 武蔵増戸駅 | 73.2万/坪 (17.6年/52.2坪) | 37.6万/坪 (24.8年/37.8坪) | 74.1万/坪 (11.3年/43.1坪) |
| 武蔵五日市駅 | - | 42.8万/坪 (34.9年/75.1坪) | 52.6万/坪 (30.6年/81.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
武蔵増戸駅 73.2 万/坪(昨年同期比 +94.8 ％)
武蔵増戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.2万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +94.8％( +35.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて +550.0％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 24.8年から -28.8 ％減)。平均土地面積は 52.2 坪 (昨年 37.8 坪から +38.2 ％増)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 26.5 坪から +15.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.8 年 → 2025年 17.6 年、-28.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 23.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.5 分 → 2025年 15.7 分、+25.5 ％と大きく増加)
熊川駅 110.9 万/坪(昨年同期比 +29.7 ％)
熊川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +29.7％( +25.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.3年(昨年 21.6年から -34.0 ％減)。平均土地面積は 48.9 坪 (昨年 30.8 坪から +59.0 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 24.7 坪から +40.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.6 年 → 2025年 14.3 年、-34.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.7 分 → 2025年 8.7 分、+136.4 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
武蔵引田駅 70.3 万/坪(昨年同期比 -27.3 ％)
武蔵引田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.3万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -27.3％( -26.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.8年(昨年 7.8年から +193.5 ％増)。平均土地面積は 117.6 坪 (昨年 88.5 坪から +32.9 ％増)。平均建物面積は 168.6 坪 (昨年 33.7 坪から +401.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 7.8 年 → 2025年 22.8 年、+193.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 14.2 分 → 2025年 17.0 分、+19.3 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
秋川駅 78.6 万/坪(昨年同期比 -22.8 ％)
秋川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.6万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -22.8％( -23.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 13.7年から +69.1 ％増)。平均土地面積は 56.7 坪 (昨年 41.1 坪から +37.9 ％増)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 26.0 坪から +26.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.7 年 → 2025年 23.1 年、+69.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.6 分 → 2025年 13.4 分、+15.5 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示