【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR仙山線 (仙台駅～奥新川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.8万円/坪(24.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -2.6％( -2.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 202 件(１年前(2024年)に比べて -58.9％( -290件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 19.0年から +0.4 ％増)。平均土地面積は 65.0 坪 (昨年 75.1 坪から -13.4 ％減)。平均建物面積は 39.4 坪 (昨年 44.4 坪から -11.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。東照宮駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東照宮駅で昨年に比べ +11.1 ％、坪単価は 111 万円/坪となった。
上位 2 駅(東照宮駅、北山駅)は +7.3 ％(坪単価 +7.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(国見駅、陸前落合駅)は -25.0 ％(坪単価 -20.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.4 ％ → 2025年 32.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.8 ％ → 2025年 1.4 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.8 ％ → 2025年 31.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.0 ％ → 2025年 3.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東照宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.1％( +11.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2024年)に比べて -49.0％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった国見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.6万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -31.3％( -24.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR仙山線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 仙台駅 | 77.2万/坪 (23.4年/67.9坪) | 76.4万/坪 (22.7年/80.4坪) | 127万/坪 (25.0年/86.4坪) |
| 東照宮駅 | 111万/坪 (15.0年/47.1坪) | 100万/坪 (17.1年/61.7坪) | 114万/坪 (18.3年/63.0坪) |
| 北仙台駅 | 81.1万/坪 (18.5年/71.2坪) | 87.7万/坪 (18.0年/73.8坪) | 87.3万/坪 (23.6年/76.2坪) |
| 北山駅 | 90.5万/坪 (6.5年/56.5坪) | 87.4万/坪 (15.9年/69.4坪) | 86.3万/坪 (14.2年/58.2坪) |
| 東北福祉大前駅 | 69.6万/坪 (33.1年/61.2坪) | 75.8万/坪 (23.6年/71.7坪) | 83.1万/坪 (24.4年/70.6坪) |
| 国見駅 | 54.6万/坪 (29.9年/61.1坪) | 79.5万/坪 (19.1年/92.1坪) | 80.7万/坪 (16.4年/68.8坪) |
| 葛岡駅 | - | 27.8万/坪 (40.7年/92.0坪) | 86.2万/坪 (4.8年/72.3坪) |
| 陸前落合駅 | 68.2万/坪 (16.1年/76.1坪) | 83.8万/坪 (19.1年/69.7坪) | 70.8万/坪 (23.5年/79.8坪) |
| 愛子駅 | 70.3万/坪 (15.7年/67.4坪) | 69.5万/坪 (15.7年/77.3坪) | 87.2万/坪 (16.0年/78.0坪) |
| 陸前白沢駅 | 9.0万/坪 (50.0年/99.8坪) | - | |
| 熊ケ根駅 | - | 0.8万/坪 (42.0年/87.7坪) | - |
| 作並駅 | - | 12.2万/坪 (42.5年/251坪) | - |
| 奥新川駅 | - | - | 1.4万/坪 (30.5年/172坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東照宮駅 111.5 万/坪(昨年同期比 +11.1 ％)
東照宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.1％( +11.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2024年)に比べて -49.0％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 17.1年から -12.0 ％減)。平均土地面積は 47.1 坪 (昨年 61.7 坪から -23.7 ％減)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 49.4 坪から -19.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 17.1 年 → 2025年 15.0 年、-12.0 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.1 ％ → 2025年 8.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 12.5 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 45.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.6 ％ → 2025年 16.7 ％)
北山駅 90.5 万/坪(昨年同期比 +3.5 ％)
北山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.5万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.5％( +3.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2024年)に比べて -62.3％( -33件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.5年(昨年 15.9年から -59.1 ％減)。平均土地面積は 56.5 坪 (昨年 69.4 坪から -18.6 ％減)。平均建物面積は 37.9 坪 (昨年 38.2 坪から -0.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.9 年 → 2025年 6.5 年、-59.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 48.1 ％ → 2025年 75.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.7 ％ → 2025年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 5.0 ％)
国見駅 54.6 万/坪(昨年同期比 -31.3 ％)
国見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.6万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -31.3％( -24.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 19.1年から +56.6 ％増)。平均土地面積は 61.1 坪 (昨年 92.1 坪から -33.6 ％減)。平均建物面積は 35.0 坪 (昨年 72.1 坪から -51.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 19.1 年 → 2025年 29.9 年、+56.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 23.6 分 → 2025年 33.8 分、+43.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.8 ％ → 2025年 14.3 ％)
陸前落合駅 68.2 万/坪(昨年同期比 -18.6 ％)
陸前落合駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.2万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -18.6％( -15.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -75.7％( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 19.1年から -15.5 ％減)。平均土地面積は 76.1 坪 (昨年 69.7 坪から +9.2 ％増)。平均建物面積は 40.5 坪 (昨年 40.8 坪から -0.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 19.1 年 → 2025年 16.1 年、-15.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.0 ％ → 2025年 18.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 17.4 ％ → 2025年 5.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.1 ％ → 2025年 41.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示