【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の東武佐野線 (田島駅～葛生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.6万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +17.9％( +6.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 84 件(１年前(2024年)に比べて -33.9％( -43件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.1年(昨年 27.2年から -18.8 ％減)。平均土地面積は 95.6 坪 (昨年 102.4 坪から -6.6 ％減)。平均建物面積は 44.0 坪 (昨年 40.9 坪から +7.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。佐野市駅、佐野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは葛生駅で昨年に比べ +472.2 ％、坪単価は 30.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(葛生駅、佐野駅)は +262.8 ％(坪単価 +21.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(多田駅、田沼駅)は -74.3 ％(坪単価 -40.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 27.2 年 → 2025年 22.1 年、-18.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 21.3 分 → 2025年 16.9 分、-21.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.7 ％ → 2025年 38.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.0 ％ → 2025年 12.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった佐野市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +28.9％( +12.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 32 件(１年前(2024年)に比べて +3.2％( +1件/坪)と小幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった多田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.0万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -93.0％( -52.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 東武佐野線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 田島駅 | 19.7万/坪 (26.1年/92.8坪) | 18.8万/坪 (41.5年/171坪) | 7.6万/坪 (36.3年/262坪) |
| 佐野市駅 | 55.3万/坪 (16.2年/78.9坪) | 42.9万/坪 (24.7年/93.4坪) | 48.9万/坪 (17.8年/91.7坪) |
| 佐野駅 | 48.8万/坪 (23.6年/109坪) | 31.8万/坪 (34.8年/100坪) | 37.4万/坪 (26.4年/88.3坪) |
| 堀米駅 | 42.4万/坪 (33.4年/57.7坪) | 42.8万/坪 (20.7年/91.3坪) | 54.6万/坪 (15.9年/75.5坪) |
| 吉水駅 | 38.1万/坪 (19.1年/102坪) | 38.0万/坪 (21.3年/69.7坪) | 32.1万/坪 (40.1年/256坪) |
| 田沼駅 | 22.7万/坪 (30.1年/163坪) | 51.1万/坪 (17.3年/120坪) | 39.5万/坪 (18.4年/112坪) |
| 多田駅 | 4.0万/坪 (44.0年/105坪) | 56.4万/坪 (34.8年/211坪) | 9.4万/坪 (31.5年/163坪) |
| 葛生駅 | 30.6万/坪 (27.6年/110坪) | 5.3万/坪 (49.5年/77.1坪) | 36.1万/坪 (29.7年/142坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
葛生駅 30.6 万/坪(昨年同期比 +472.2 ％)
葛生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.6万円/坪(9.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +472.2％( +25.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 49.5年から -44.3 ％減)。平均土地面積は 110.4 坪 (昨年 77.1 坪から +43.1 ％増)。平均建物面積は 38.2 坪 (昨年 29.7 坪から +28.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 49.5 年 → 2025年 27.6 年、-44.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 78.3 分 → 2025年 20.0 分、-74.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
佐野駅 48.8 万/坪(昨年同期比 +53.4 ％)
佐野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.8万円/坪(14.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +53.4％( +17.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -47.5％( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 34.8年から -32.3 ％減)。平均土地面積は 109.0 坪 (昨年 100.2 坪から +8.8 ％増)。平均建物面積は 43.5 坪 (昨年 48.1 坪から -9.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 34.8 年 → 2025年 23.6 年、-32.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 35.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 45.5 ％ → 2025年 35.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 7.5 ％ → 2025年 5.0 ％)
多田駅 4.0 万/坪(昨年同期比 -93.0 ％)
多田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.0万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -93.0％( -52.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 44.0年(昨年 34.8年から +26.6 ％増)。平均土地面積は 105.1 坪 (昨年 211.0 坪から -50.2 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 87.0 坪から -56.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 11.5 分 → 2025年 8.0 分、-30.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 34.8 年 → 2025年 44.0 年、+26.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
田沼駅 22.7 万/坪(昨年同期比 -55.6 ％)
田沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.7万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -55.6％( -28.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.1年(昨年 17.3年から +74.2 ％増)。平均土地面積は 162.8 坪 (昨年 120.1 坪から +35.6 ％増)。平均建物面積は 132.3 坪 (昨年 35.9 坪から +268.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 28.6 分 → 2025年 12.9 分、-55.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.0 ％ → 2025年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.3 年 → 2025年 30.1 年、+74.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.5 ％ → 2025年 83.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.8 ％ → 2025年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示