物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2021年
2021年1月12月

この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです

記事監修:竹内 英二
【監修者】

不動産鑑定士

竹内 英二 (監修者)

不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2021年1月〜12月期のJR奥羽本線 (大沢駅及位駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.7万円/坪(15.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +9.4%( +4.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 406 件(1年前(2020年)に比べて +14.4%( +51件/坪)と好調に推移しています。)。

平均築年数は 25.3年(昨年 23.7年から +6.6 %増)。平均土地面積は 107.9 坪 (昨年 104.5 坪から +3.3 %増)。平均建物面積は 50.8 坪 (昨年 53.9 坪から -5.7 %減)。

近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。

値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。赤湯駅かみのやま温泉駅茂吉記念館前駅蔵王駅北山形駅南出羽駅漆山駅高擶駅さくらんぼ東根駅村山駅大石田駅真室川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大石田駅で昨年に比べ +80.0 %、坪単価は 25.7 万円/坪となった。

上位 2 駅(大石田駅蔵王駅)は +72.1 %(坪単価 +17.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高畠駅東根駅)は -50.5 %(坪単価 -27.4 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 29.8 % → 2021年 27.0 %)
  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.9 % → 2021年 2.5 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 27.6 % → 2021年 32.2 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.2 % → 2021年 24.0 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった高擶駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.6万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +62.0%( +34.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった舟形駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.5万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -17.4%( -0.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

JR奥羽本線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR奥羽本線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
大沢駅---
関根駅7.4万/坪
(58.3年/75.6坪)
-25.5万/坪
(24.1年/250坪)
米沢駅19.7万/坪
(38.8年/136坪)
26.2万/坪
(29.9年/127坪)
25.0万/坪
(32.6年/126坪)
置賜駅21.6万/坪
(31.9年/157坪)
28.2万/坪
(34.8年/314坪)
21.3万/坪
(28.3年/164坪)
高畠駅24.9万/坪
(33.9年/158坪)
55.8万/坪
(31.8年/143坪)
44.9万/坪
(17.9年/122坪)
赤湯駅38.4万/坪
(32.7年/107坪)
27.7万/坪
(30.7年/92.4坪)
26.6万/坪
(26.4年/121坪)
中川駅--4.6万/坪
(39.8年/129坪)
羽前中山駅---
かみのやま温泉駅31.7万/坪
(30.2年/87.6坪)
24.3万/坪
(33.8年/133坪)
35.3万/坪
(26.1年/69.9坪)
茂吉記念館前駅41.3万/坪
(26.1年/131坪)
25.7万/坪
(28.6年/74.1坪)
42.5万/坪
(26.4年/139坪)
蔵王駅60.5万/坪
(31.5年/109坪)
36.8万/坪
(23.3年/112坪)
53.0万/坪
(24.5年/89.9坪)
山形駅77.4万/坪
(21.5年/72.5坪)
67.2万/坪
(17.8年/78.3坪)
69.8万/坪
(19.8年/83.1坪)
北山形駅70.3万/坪
(18.8年/100坪)
50.2万/坪
(29.1年/94.4坪)
77.4万/坪
(14.3年/71.8坪)
羽前千歳駅80.8万/坪
(19.0年/124坪)
85.3万/坪
(15.4年/76.6坪)
75.5万/坪
(17.0年/86.3坪)
南出羽駅43.7万/坪
(46.3年/93.8坪)
31.2万/坪
(44.9年/70.6坪)
25.1万/坪
(44.8年/75.6坪)
漆山駅72.7万/坪
(11.0年/138坪)
51.4万/坪
(18.7年/136坪)
17.9万/坪
(34.1年/173坪)
高擶駅90.6万/坪
(21.5年/70.6坪)
55.9万/坪
(10.3年/58.6坪)
50.3万/坪
(29.5年/106坪)
天童南駅69.7万/坪
(10.2年/73.1坪)
77.0万/坪
(14.0年/109坪)
78.7万/坪
(4.6年/78.0坪)
天童駅53.8万/坪
(26.0年/87.9坪)
54.6万/坪
(22.7年/95.3坪)
49.5万/坪
(20.6年/92.8坪)
乱川駅35.3万/坪
(29.4年/200坪)
61.2万/坪
(17.8年/106坪)
38.9万/坪
(18.9年/129坪)
神町駅47.4万/坪
(21.5年/99.7坪)
44.5万/坪
(12.2年/79.5坪)
65.2万/坪
(9.2年/111坪)
さくらんぼ東根駅73.6万/坪
(7.9年/93.8坪)
55.2万/坪
(12.3年/103坪)
70.4万/坪
(5.5年/124坪)
東根駅28.4万/坪
(28.2年/131坪)
52.2万/坪
(17.3年/77.4坪)
17.7万/坪
(30.5年/94.5坪)
村山駅26.0万/坪
(24.5年/145坪)
19.2万/坪
(23.4年/122坪)
27.9万/坪
(27.1年/131坪)
袖崎駅---
大石田駅25.7万/坪
(31.0年/254坪)
14.3万/坪
(27.3年/184坪)
9.1万/坪
(33.8年/138坪)
北大石田駅--23.3万/坪
(24.1年/112坪)
芦沢駅6.6万/坪
(26.0年/148坪)
4.8万/坪
(29.0年/393坪)
舟形駅2.5万/坪
(23.9年/91.1坪)
3.1万/坪
(0年/90.8坪)
7.6万/坪
(26.0年/120坪)
新庄駅26.6万/坪
(31.3年/73.3坪)
23.1万/坪
(32.4年/97.8坪)
14.0万/坪
(37.7年/94.9坪)
泉田駅---
羽前豊里駅--8.3万/坪
(40.3年/99.8坪)
真室川駅8.4万/坪
(44.6年/126坪)
5.8万/坪
(39.8年/116坪)
6.3万/坪
(41.2年/115坪)
釜淵駅---
大滝駅-0.6万/坪
(46.8年/209坪)
-
及位駅--2.9万/坪
(26.0年/303坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

大石田駅25.7 万/坪(昨年同期比 +80.0 %)

大石田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.7万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +80.0%( +11.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 31.0年(昨年 27.3年から +13.6 %増)。平均土地面積は 254.1 坪 (昨年 183.8 坪から +38.3 %増)。平均建物面積は 82.6 坪 (昨年 77.5 坪から +6.5 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 20.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2020年 27.3 年 → 2021年 31.0 年、+13.6 %と増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 27.8 分 → 2021年 48.0 分、+72.7 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 40.0 %)

蔵王駅60.5 万/坪(昨年同期比 +64.3 %)

蔵王駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.5万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +64.3%( +23.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(1年前(2020年)に比べて +109.1%( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 31.5年(昨年 23.3年から +35.2 %増)。平均土地面積は 109.4 坪 (昨年 111.7 坪から -2.1 %減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 53.8 坪から -15.5 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 34.7 分 → 2021年 27.7 分、-20.2 %と大きく減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 44.4 % → 2021年 31.8 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 23.3 年 → 2021年 31.5 年、+35.2 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 % → 2021年 40.9 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 9.1 %)

高畠駅24.9 万/坪(昨年同期比 -55.5 %)

高畠駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.9万円/坪(7.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -55.5%( -31.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +20.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 33.9年(昨年 31.8年から +6.5 %増)。平均土地面積は 157.8 坪 (昨年 143.3 坪から +10.1 %増)。平均建物面積は 47.3 坪 (昨年 86.7 坪から -45.5 %減)。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 40.0 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 % → 2021年 40.0 %)

東根駅28.4 万/坪(昨年同期比 -45.5 %)

東根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.4万円/坪(8.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -45.5%( -23.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +20.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 28.2年(昨年 17.3年から +62.9 %増)。平均土地面積は 130.6 坪 (昨年 77.4 坪から +68.6 %増)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 27.2 坪から +31.1 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 17.3 年 → 2021年 28.2 年、+62.9 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 60.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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