【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR大和路線 (平城山駅~三郷駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.7万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -29.9%( -19.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 47 件(1年前(2020年)に比べて +34.3%( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 21.3年から +32.3 %増)。平均土地面積は 51.5 坪 (昨年 71.7 坪から -28.3 %減)。平均建物面積は 45.6 坪 (昨年 43.8 坪から +4.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。奈良駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは奈良駅で昨年に比べ +12.2 %、坪単価は 54.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(奈良駅、大和小泉駅)は +9.9 %(坪単価 +4.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(郡山駅、法隆寺駅)は -61.1 %(坪単価 -52.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.6 % → 2021年 31.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.7 % → 2021年 8.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.3 年 → 2021年 28.2 年、+32.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.6 % → 2021年 36.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.2 % → 2021年 29.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった奈良駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.3万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +12.2%( +5.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった郡山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.2万円/坪(8.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -62.6%( -47.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR大和路線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
平城山駅 | 48.4万/坪 (36.5年/74.6坪) | 94.8万/坪 (9.8年/68.1坪) | 55.1万/坪 (35.0年/90.8坪) |
奈良駅 | 54.3万/坪 (20.0年/39.7坪) | 48.4万/坪 (23.2年/78.5坪) | 53.5万/坪 (29.1年/51.8坪) |
郡山駅 | 28.2万/坪 (45.7年/40.5坪) | 75.3万/坪 (8.5年/37.8坪) | 87.0万/坪 (0年/45.4坪) |
大和小泉駅 | 40.1万/坪 (33.7年/71.2坪) | 37.3万/坪 (29.8年/36.9坪) | 46.7万/坪 (32.0年/44.6坪) |
法隆寺駅 | 39.5万/坪 (26.0年/29.2坪) | 98.2万/坪 (29.2年/120坪) | 64.4万/坪 (18.2年/42.1坪) |
王寺駅 | 50.2万/坪 (25.7年/64.5坪) | 73.0万/坪 (15.7年/72.4坪) | 48.5万/坪 (25.5年/52.8坪) |
三郷駅 | 28.3万/坪 (37.0年/93.8坪) | 30.7万/坪 (24.7年/41.8坪) | 26.3万/坪 (30.5年/52.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
奈良駅 54.3 万/坪(昨年同期比 +12.2 %)
奈良駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.3万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +12.2%( +5.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 23.2年から -13.6 %減)。平均土地面積は 39.7 坪 (昨年 78.5 坪から -49.4 %減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 63.1 坪から -44.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 23.2 年 → 2021年 20.0 年、-13.6 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 53.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 15.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 30.8 %)
大和小泉駅 40.1 万/坪(昨年同期比 +7.6 %)
大和小泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.1万円/坪(12.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +7.6%( +2.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.7年(昨年 29.8年から +13.1 %増)。平均土地面積は 71.2 坪 (昨年 36.9 坪から +93.0 %増)。平均建物面積は 84.4 坪 (昨年 28.1 坪から +200.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 20.2 分 → 2021年 16.0 分、-20.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 % → 2021年 40.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 29.8 年 → 2021年 33.7 年、+13.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 40.0 %)
郡山駅 28.2 万/坪(昨年同期比 -62.6 %)
郡山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.2万円/坪(8.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -62.6%( -47.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 45.7年(昨年 8.5年から +437.2 %増)。平均土地面積は 40.5 坪 (昨年 37.8 坪から +7.0 %増)。平均建物面積は 23.7 坪 (昨年 31.0 坪から -23.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.5 分 → 2021年 6.2 分、-53.7 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.5 年 → 2021年 45.7 年、+437.2 %と大きく増加)
法隆寺駅 39.5 万/坪(昨年同期比 -59.7 %)
法隆寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.5万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -59.7%( -58.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +16.7%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 29.2年から -11.0 %減)。平均土地面積は 29.2 坪 (昨年 119.7 坪から -75.6 %減)。平均建物面積は 26.2 坪 (昨年 45.4 坪から -42.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 29.2 年 → 2021年 26.0 年、-11.0 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 % → 2021年 16.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示