物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2021年第4四半期
2021年10月12月

この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです

記事監修:竹内 英二
【監修者】

不動産鑑定士

竹内 英二 (監修者)

不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2021年10月〜12月期のJR和歌山線 (王寺駅大和二見駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.3万円/坪(13.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +9.6%( +3.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 32 件(1年前(2020年)に比べて -8.6%( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。

平均築年数は 34.3年(昨年 25.8年から +33.1 %増)。平均土地面積は 88.6 坪 (昨年 61.1 坪から +45.0 %増)。平均建物面積は 45.2 坪 (昨年 33.2 坪から +36.3 %増)。

近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。香芝駅北宇智駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大和二見駅で昨年に比べ +410.9 %、坪単価は 48.7 万円/坪となった。

上位 2 駅(大和二見駅香芝駅)は +254.8 %(坪単価 +29.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高田駅JR五位堂駅)は -44.6 %(坪単価 -33.6 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.7 % → 2021年 18.8 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 48.5 % → 2021年 33.3 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 25.8 年 → 2021年 34.3 年、+33.1 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.2 % → 2021年 43.3 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 15.2 % → 2021年 3.3 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった志都美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.8万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -12.0%( -9.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +75.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった五条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.8万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -21.8%( -5.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -60.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。

JR和歌山線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR和歌山線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
王寺駅27.6万/坪
(42.7年/120坪)
44.2万/坪
(29.8年/76.6坪)
53.2万/坪
(22.0年/58.2坪)
畠田駅42.6万/坪
(42.8年/62.0坪)
40.0万/坪
(23.4年/45.7坪)
33.8万/坪
(30.3年/67.3坪)
志都美駅65.8万/坪
(14.1年/46.7坪)
74.8万/坪
(8.0年/47.3坪)
33.1万/坪
(26.8年/31.8坪)
香芝駅40.9万/坪
(28.4年/110坪)
20.6万/坪
(28.1年/46.9坪)
22.0万/坪
(27.8年/58.2坪)
JR五位堂駅52.9万/坪
(52.8年/31.8坪)
86.6万/坪
(23.8年/54.5坪)
46.9万/坪
(20.3年/49.9坪)
高田駅33.1万/坪
(34.8年/46.9坪)
66.5万/坪
(19.3年/40.8坪)
31.0万/坪
(53.3年/150坪)
大和新庄駅-24.2万/坪
(40.8年/33.3坪)
-
御所駅--8.8万/坪
(31.8年/40.8坪)
玉手駅---
掖上駅-7.6万/坪
(0年/156坪)
-
吉野口駅---
北宇智駅44.2万/坪
(15.8年/60.5坪)
26.4万/坪
(20.8年/56.0坪)
-
五条駅17.8万/坪
(48.3年/106坪)
22.8万/坪
(28.4年/61.7坪)
8.9万/坪
(34.8年/48.4坪)
大和二見駅48.7万/坪
(44.3年/175坪)
9.5万/坪
(44.8年/34.0坪)
117万/坪
(-0.25年/66.6坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

大和二見駅48.7 万/坪(昨年同期比 +410.9 %)

大和二見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.7万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +410.9%( +39.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 44.3年(昨年 44.8年から -1.1 %減)。平均土地面積は 175.5 坪 (昨年 34.0 坪から +415.6 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 22.7 坪から +26.7 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.5 分 → 2021年 4.0 分、-57.9 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)

香芝駅40.9 万/坪(昨年同期比 +98.6 %)

香芝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.9万円/坪(12.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +98.6%( +20.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 28.4年(昨年 28.1年から +1.2 %増)。平均土地面積は 110.4 坪 (昨年 46.9 坪から +135.5 %増)。平均建物面積は 64.0 坪 (昨年 26.7 坪から +139.6 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 16.7 分 → 2021年 12.0 分、-28.0 %と大きく減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 33.3 %)

高田駅33.1 万/坪(昨年同期比 -50.3 %)

高田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.1万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -50.3%( -33.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 34.8年(昨年 19.3年から +80.5 %増)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 40.8 坪から +14.8 %増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 34.0 坪から +60.0 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 19.3 年 → 2021年 34.8 年、+80.5 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 100.0 %)

JR五位堂駅52.9 万/坪(昨年同期比 -38.9 %)

JR五位堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.9万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -38.9%( -33.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 52.8年(昨年 23.8年から +122.1 %増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 54.5 坪から -41.7 %減)。平均建物面積は 15.1 坪 (昨年 28.0 坪から -45.9 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 23.8 年 → 2021年 52.8 年、+122.1 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.5 分 → 2021年 15.0 分、+76.5 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 100.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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