この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです
【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の埼玉新都市交通伊奈線 (大宮駅～内宿駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 150万円/坪(45.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +24.3％( +29.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 60 件(１年前(2021年)に比べて -15.5％( -11件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 11.7年から -15.9 ％減)。平均土地面積は 41.0 坪 (昨年 56.4 坪から -27.3 ％減)。平均建物面積は 44.9 坪 (昨年 44.3 坪から +1.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。鉄道博物館駅、沼南駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東宮原駅で昨年に比べ +145.8 ％、坪単価は 175 万円/坪となった。
上位 2 駅(東宮原駅、羽貫駅)は +136.0 ％(坪単価 +77.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(伊奈中央駅、志久駅)は -11.2 ％(坪単価 -8.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 11.7 年 → 2022年 9.8 年、-15.9 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.4 ％ → 2022年 5.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 56.9 ％ → 2022年 58.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 21.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東宮原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 175万円/坪(53.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +145.8％( +103.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった志久駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.9万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +1.7％( +0.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 埼玉新都市交通伊奈線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 171万/坪 (10.0年/40.7坪) | 153万/坪 (12.3年/60.9坪) | 194万/坪 (9.0年/43.6坪) |
| 鉄道博物館駅 | 146万/坪 (0.25年/21.2坪) | 104万/坪 (9.8年/89.2坪) | 121万/坪 (0.9年/22.7坪) |
| 加茂宮駅 | - | 136万/坪 (0.25年/26.7坪) | - |
| 東宮原駅 | 175万/坪 (-0.35年/34.0坪) | 71.3万/坪 (31.3年/70.3坪) | - |
| 今羽駅 | - | 97.6万/坪 (0.25年/31.8坪) | 101万/坪 (0.25年/31.8坪) |
| 吉野原駅 | - | 104万/坪 (0.25年/36.3坪) | 66.1万/坪 (18.3年/36.3坪) |
| 原市駅 | - | 81.5万/坪 (8.3年/41.2坪) | 75.6万/坪 (0.25年/51.4坪) |
| 沼南駅 | 75.1万/坪 (34.3年/39.3坪) | 61.0万/坪 (16.3年/51.4坪) | 49.2万/坪 (15.8年/42.4坪) |
| 丸山駅 | 136万/坪 (0.25年/37.8坪) | - | - |
| 志久駅 | 52.9万/坪 (27.3年/33.3坪) | 52.0万/坪 (23.3年/51.4坪) | 55.1万/坪 (6.3年/27.2坪) |
| 伊奈中央駅 | 53.6万/坪 (12.9年/47.4坪) | 70.8万/坪 (8.8年/38.2坪) | 54.1万/坪 (14.3年/45.4坪) |
| 羽貫駅 | 90.8万/坪 (8.3年/42.4坪) | 40.1万/坪 (16.3年/46.9坪) | 67.2万/坪 (11.7年/53.5坪) |
| 内宿駅 | 79.4万/坪 (14.5年/52.9坪) | 69.0万/坪 (13.5年/52.8坪) | 43.3万/坪 (22.3年/45.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東宮原駅 175.2 万/坪(昨年同期比 +145.8 ％)
東宮原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 175万円/坪(53.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +145.8％( +103.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は -0.3年(昨年 31.3年から -101.1 ％減)。平均土地面積は 34.0 坪 (昨年 70.3 坪から -51.6 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 96.8 坪から -68.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 31.3 年 → 2022年 -0.3 年、-101.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.0 分 → 2022年 3.3 分、-58.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
羽貫駅 90.8 万/坪(昨年同期比 +126.2 ％)
羽貫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.8万円/坪(27.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +126.2％( +50.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.3年(昨年 16.3年から -49.2 ％減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 46.9 坪から -9.7 ％減)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 42.4 坪から -26.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 16.3 年 → 2022年 8.3 年、-49.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 7.0 分 → 2022年 8.3 分、+19.0 ％と増加)
伊奈中央駅 53.6 万/坪(昨年同期比 -24.2 ％)
伊奈中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -24.2％( -17.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.9年(昨年 8.8年から +47.6 ％増)。平均土地面積は 47.4 坪 (昨年 38.2 坪から +24.1 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 32.5 坪から +34.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 12.8 分 → 2022年 10.7 分、-16.3 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 8.8 年 → 2022年 12.9 年、+47.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
志久駅 52.9 万/坪(昨年同期比 +1.7 ％)
志久駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.9万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +1.7％( +0.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 23.3年から +17.2 ％増)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 51.4 坪から -35.3 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 31.8 坪から -4.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 23.3 年 → 2022年 27.3 年、+17.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 10.0 分 → 2022年 17.0 分、+70.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示