JR南武線 価格相場レポート

中古一戸建て相場の概況

2021年4月〜6月期のJR南武線 (川崎駅稲田堤駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 162万円/坪(49.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +10.8%( +15.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 140 件(1年前(2020年)に比べて +23.9%( +27件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 12.4年(昨年 14.6年から -15.0 %減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 31.9 坪から -4.9 %減)。平均建物面積は 35.4 坪 (昨年 35.6 坪から -0.5 %減)。

近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。川崎駅尻手駅矢向駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは向河原駅で昨年に比べ +116.7 %、坪単価は 179 万円/坪となった。

上位 2 駅(向河原駅矢向駅)は +96.7 %(坪単価 +79.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(武蔵新城駅稲田堤駅)は -11.0 %(坪単価 -17.7 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2020年 14.6 年 → 2021年 12.4 年、-15.0 %と減少)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.9 % → 2021年 55.8 %)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 18.9 % → 2021年 12.4 %)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.3 % → 2021年 19.4 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.0 % → 2021年 7.9 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった川崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 215万円/坪(65.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +66.4%( +85.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2020年)に比べて -18.8%( -6件/坪)と不調に推移しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった稲田堤駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -6.8%( -10.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +25.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

JR南武線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR南武線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
川崎駅215万/坪
(11.6年/38.6坪)
129万/坪
(19.9年/35.7坪)
143万/坪
(20.4年/29.5坪)
尻手駅167万/坪
(6.6年/38.3坪)
117万/坪
(15.5年/19.4坪)
151万/坪
(7.8年/25.7坪)
矢向駅143万/坪
(24.7年/36.8坪)
81.0万/坪
(51.0年/30.3坪)
154万/坪
(25.9年/34.8坪)
鹿島田駅169万/坪
(0.8年/21.0坪)
171万/坪
(16.0年/33.0坪)
166万/坪
(2.8年/25.7坪)
平間駅142万/坪
(19.5年/24.1坪)
132万/坪
(26.5年/56.9坪)
145万/坪
(11.3年/24.5坪)
向河原駅179万/坪
(6.9年/17.1坪)
82.6万/坪
(58.3年/18.2坪)
-
武蔵小杉駅195万/坪
(17.6年/60.0坪)
-290万/坪
(0年/13.6坪)
武蔵中原駅151万/坪
(12.2年/23.2坪)
159万/坪
(9.0年/21.3坪)
145万/坪
(19.8年/25.7坪)
武蔵新城駅141万/坪
(11.3年/29.9坪)
166万/坪
(8.8年/24.8坪)
141万/坪
(15.1年/33.5坪)
武蔵溝ノ口駅-157万/坪
(0.25年/21.2坪)
157万/坪
(0年/13.6坪)
津田山駅194万/坪
(0.25年/28.7坪)
195万/坪
(1.8年/37.8坪)
160万/坪
(4.3年/18.2坪)
久地駅145万/坪
(2.3年/19.3坪)
151万/坪
(10.3年/31.8坪)
133万/坪
(21.9年/24.5坪)
宿河原駅158万/坪
(4.8年/25.1坪)
155万/坪
(11.0年/34.8坪)
123万/坪
(9.7年/43.9坪)
登戸駅172万/坪
(11.8年/25.3坪)
175万/坪
(0.25年/29.7坪)
199万/坪
(12.3年/61.7坪)
中野島駅144万/坪
(11.7年/24.2坪)
147万/坪
(21.8年/37.1坪)
147万/坪
(4.8年/27.7坪)
稲田堤駅138万/坪
(10.6年/38.1坪)
148万/坪
(0.4年/34.0坪)
138万/坪
(0.25年/27.2坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

向河原駅179.1 万/坪(昨年同期比 +116.7 %)

向河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 179万円/坪(54.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +116.7%( +96.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 6.9年(昨年 58.3年から -88.1 %減)。平均土地面積は 17.1 坪 (昨年 18.2 坪から -5.6 %減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 18.2 坪から +33.3 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2020年 58.3 年 → 2021年 6.9 年、-88.1 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.0 分 → 2021年 7.0 分、+75.0 %と大きく増加)

矢向駅143.1 万/坪(昨年同期比 +76.7 %)

矢向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 143万円/坪(43.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +76.7%( +62.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +400.0%( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 24.7年(昨年 51.0年から -51.5 %減)。平均土地面積は 36.8 坪 (昨年 30.3 坪から +21.7 %増)。平均建物面積は 44.0 坪 (昨年 47.4 坪から -7.2 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2020年 51.0 年 → 2021年 24.7 年、-51.5 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 28.6 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.7 分 → 2021年 14.9 分、+39.4 %と大きく増加)

武蔵新城駅140.9 万/坪(昨年同期比 -15.3 %)

武蔵新城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -15.3%( -25.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて -17.6%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。

平均築年数は 11.3年(昨年 8.8年から +28.1 %増)。平均土地面積は 29.9 坪 (昨年 24.8 坪から +20.6 %増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 26.6 坪から +36.5 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2020年 18.2 分 → 2021年 15.3 分、-15.9 %と減少)
  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.9 % → 2021年 7.7 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 8.8 年 → 2021年 11.3 年、+28.1 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.8 % → 2021年 38.5 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 58.8 % → 2021年 46.2 %)

稲田堤駅138.1 万/坪(昨年同期比 -6.8 %)

稲田堤駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -6.8%( -10.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +25.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 10.6年(昨年 0.4年から +2698.0 %増)。平均土地面積は 38.1 坪 (昨年 34.0 坪から +12.0 %増)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 32.7 坪から +22.1 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.5 分 → 2021年 11.0 分、-29.0 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 0.4 年 → 2021年 10.6 年、+2698.0 %と大きく増加)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 70.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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