物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2019年第4四半期
2019年10月12月

この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです

記事監修:竹内 英二
【監修者】

不動産鑑定士

竹内 英二 (監修者)

不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2019年10月〜12月期のJR宇都宮線 (野木駅黒磯駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.7万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて +4.5%( +2.3万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 222 件(1年前(2018年)に比べて -21.8%( -62件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 17.8年(昨年 17.3年から +3.1 %増)。平均土地面積は 99.1 坪 (昨年 104.2 坪から -4.9 %減)。平均建物面積は 46.7 坪 (昨年 43.8 坪から +6.6 %増)。

近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が小幅増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。間々田駅小金井駅西那須野駅黒磯駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは那須塩原駅で昨年に比べ +140.9 %、坪単価は 49.3 万円/坪となった。

上位 2 駅(那須塩原駅間々田駅)は +106.1 %(坪単価 +29.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(片岡駅宝積寺駅)は -54.9 %(坪単価 -30.2 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 1.5 % → 2019年 2.8 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 0.7 % → 2019年 1.4 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 9.6 % → 2019年 12.7 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2018年 28.5 % → 2019年 27.6 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった自治医大駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.3万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて +3.1%( +2.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。

鉄道路線中、最低値の駅となった野崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.1万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて -22.7%( -5.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2018年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。

JR宇都宮線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR宇都宮線現状(2019)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
野木駅52.0万/坪
(7.5年/56.5坪)
61.9万/坪
(0.8年/62.0坪)
47.7万/坪
(13.8年/86.6坪)
間々田駅72.4万/坪
(14.9年/73.2坪)
42.2万/坪
(13.7年/98.8坪)
50.4万/坪
(11.0年/80.3坪)
小山駅59.4万/坪
(13.8年/67.3坪)
59.5万/坪
(14.4年/68.3坪)
62.1万/坪
(11.4年/72.8坪)
小金井駅63.4万/坪
(14.4年/89.9坪)
46.2万/坪
(19.8年/84.5坪)
46.1万/坪
(19.8年/82.6坪)
自治医大駅80.3万/坪
(14.8年/65.0坪)
77.9万/坪
(12.8年/77.1坪)
54.9万/坪
(25.4年/74.9坪)
石橋駅72.1万/坪
(6.5年/78.4坪)
84.9万/坪
(5.7年/68.5坪)
70.1万/坪
(16.5年/123坪)
雀宮駅46.5万/坪
(30.8年/91.1坪)
69.4万/坪
(8.9年/63.0坪)
43.6万/坪
(28.3年/83.9坪)
宇都宮駅65.6万/坪
(16.4年/85.2坪)
67.2万/坪
(19.7年/104坪)
79.2万/坪
(11.5年/90.8坪)
岡本駅66.2万/坪
(10.6年/124坪)
70.7万/坪
(14.1年/104坪)
61.1万/坪
(21.3年/91.0坪)
宝積寺駅32.0万/坪
(25.4年/168坪)
61.2万/坪
(13.8年/87.6坪)
57.7万/坪
(12.8年/118坪)
氏家駅47.5万/坪
(19.5年/198坪)
53.7万/坪
(10.5年/91.3坪)
60.3万/坪
(10.7年/80.3坪)
蒲須坂駅-10.9万/坪
(24.8年/43.9坪)
16.2万/坪
(19.8年/132坪)
片岡駅19.1万/坪
(30.8年/96.8坪)
50.4万/坪
(-0.25年/66.6坪)
56.5万/坪
(9.8年/169坪)
矢板駅34.3万/坪
(18.9年/96.4坪)
51.3万/坪
(12.8年/76.1坪)
33.4万/坪
(21.6年/165坪)
野崎駅17.1万/坪
(37.5年/178坪)
22.1万/坪
(25.8年/118坪)
17.8万/坪
(32.8年/60.5坪)
西那須野駅51.2万/坪
(20.5年/99.6坪)
41.4万/坪
(18.9年/111坪)
48.2万/坪
(16.1年/117坪)
那須塩原駅49.3万/坪
(11.3年/102坪)
20.5万/坪
(28.6年/140坪)
19.1万/坪
(30.3年/87.0坪)
黒磯駅35.3万/坪
(20.4年/140坪)
25.2万/坪
(24.7年/171坪)
26.4万/坪
(23.4年/157坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

那須塩原駅49.3 万/坪(昨年同期比 +140.9 %)

那須塩原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.3万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて +140.9%( +28.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2018年)に比べて -40.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 11.3年(昨年 28.6年から -60.7 %減)。平均土地面積は 102.1 坪 (昨年 140.3 坪から -27.2 %減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 32.4 坪から -5.6 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2018年 28.6 年 → 2019年 11.3 年、-60.7 %と大きく減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 % → 2019年 25.0 %)

間々田駅72.4 万/坪(昨年同期比 +71.3 %)

間々田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.4万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて +71.3%( +30.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2018年)に比べて -15.4%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。

平均築年数は 14.9年(昨年 13.7年から +8.9 %増)。平均土地面積は 73.2 坪 (昨年 98.8 坪から -25.9 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 44.9 坪から -25.8 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2018年 23.2 分 → 2019年 20.3 分、-12.7 %と減少)

価格下落要因

  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 30.8 % → 2019年 28.6 %)

片岡駅19.1 万/坪(昨年同期比 -62.0 %)

片岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.1万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて -62.0%( -31.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 30.8年(昨年 -0.2年から -12580.0 %減)。平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 66.6 坪から +45.5 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 31.8 坪から -9.5 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2018年 -0.2 年 → 2019年 30.8 年、-12580.0 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 13.0 分 → 2019年 30.0 分、+130.8 %と大きく増加)

宝積寺駅32.0 万/坪(昨年同期比 -47.7 %)

宝積寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.0万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて -47.7%( -29.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2018年)に比べて -45.5%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 25.4年(昨年 13.8年から +84.3 %増)。平均土地面積は 168.4 坪 (昨年 87.6 坪から +92.3 %増)。平均建物面積は 77.7 坪 (昨年 44.6 坪から +74.2 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 28.1 分 → 2019年 19.8 分、-29.4 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2018年 13.8 年 → 2019年 25.4 年、+84.3 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 36.4 % → 2019年 60.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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