【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の都営新宿線 (新宿駅～篠崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 227万円/坪(68.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +30.9％( +53.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 97 件(１年前(2020年)に比べて -17.1％( -20件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 15.5年から +20.2 ％増)。平均土地面積は 36.8 坪 (昨年 36.1 坪から +1.8 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 44.5 坪から +22.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。市ケ谷駅、浜町駅、森下駅、西大島駅、東大島駅、瑞江駅、篠崎駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西大島駅で昨年に比べ +96.1 ％、坪単価は 283 万円/坪となった。
上位 2 駅(西大島駅、森下駅)は +75.3 ％(坪単価 +119.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(菊川駅、曙橋駅)は -59.7 ％(坪単価 -286.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 ％ → 2021年 13.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.2 ％ → 2021年 17.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.5 年 → 2021年 18.7 年、+20.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 11.8 分 → 2021年 14.3 分、+20.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.8 ％ → 2021年 29.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.4 ％ → 2021年 27.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浜町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 370万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +48.4％( +120.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった船堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -12.1％( -19.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2020年)に比べて -29.2％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 都営新宿線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新宿駅 | 2,548万/坪 (39.3年/20.4坪) | - | 182万/坪 (47.0年/43.9坪) |
| 新宿三丁目駅 | 230万/坪 (32.8年/27.2坪) | - | 291万/坪 (39.8年/36.3坪) |
| 曙橋駅 | 210万/坪 (27.8年/52.9坪) | 501万/坪 (34.4年/48.4坪) | 261万/坪 (17.4年/39.1坪) |
| 市ケ谷駅 | 260万/坪 (32.8年/30.3坪) | 198万/坪 (45.8年/56.0坪) | 347万/坪 (32.3年/31.3坪) |
| 九段下駅 | - | - | - |
| 神保町駅 | 223万/坪 (52.8年/54.5坪) | - | 344万/坪 (0年/10.6坪) |
| 小川町駅 | - | - | - |
| 岩本町駅 | - | 522万/坪 (32.8年/43.9坪) | 626万/坪 (50.1年/25.0坪) |
| 馬喰横山駅 | - | 418万/坪 (1.8年/30.3坪) | 236万/坪 (36.8年/22.7坪) |
| 浜町駅 | 370万/坪 (-0.25年/30.3坪) | 249万/坪 (23.8年/14.4坪) | 274万/坪 (28.8年/18.2坪) |
| 森下駅 | 287万/坪 (27.3年/32.4坪) | 186万/坪 (58.3年/24.7坪) | 173万/坪 (34.3年/31.4坪) |
| 菊川駅 | 178万/坪 (25.3年/31.8坪) | 459万/坪 (6.8年/49.5坪) | 225万/坪 (3.8年/50.7坪) |
| 住吉駅 | 228万/坪 (0.8年/16.6坪) | 219万/坪 (20.0年/38.7坪) | 527万/坪 (31.6年/78.7坪) |
| 西大島駅 | 283万/坪 (41.1年/95.0坪) | 144万/坪 (10.8年/28.7坪) | 187万/坪 (12.8年/57.5坪) |
| 大島駅 | 153万/坪 (34.0年/27.6坪) | 174万/坪 (11.1年/19.1坪) | 173万/坪 (24.1年/40.3坪) |
| 東大島駅 | 172万/坪 (28.4年/17.8坪) | 117万/坪 (20.6年/65.9坪) | - |
| 船堀駅 | 139万/坪 (22.5年/48.3坪) | 158万/坪 (6.7年/25.3坪) | 147万/坪 (11.2年/22.9坪) |
| 一之江駅 | 162万/坪 (12.2年/43.6坪) | 141万/坪 (16.0年/28.9坪) | 121万/坪 (17.6年/22.5坪) |
| 瑞江駅 | 161万/坪 (8.6年/30.0坪) | 114万/坪 (16.9年/58.1坪) | 160万/坪 (12.2年/31.8坪) |
| 篠崎駅 | 149万/坪 (9.4年/24.9坪) | 124万/坪 (14.6年/39.1坪) | 130万/坪 (12.6年/45.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西大島駅 282.5 万/坪(昨年同期比 +96.1 ％)
西大島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 283万円/坪(85.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +96.1％( +138.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.1年(昨年 10.8年から +282.1 ％増)。平均土地面積は 95.0 坪 (昨年 28.7 坪から +230.5 ％増)。平均建物面積は 107.4 坪 (昨年 53.4 坪から +100.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.8 年 → 2021年 41.1 年、+282.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.0 分 → 2021年 14.8 分、+146.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 66.7 ％)
森下駅 287.4 万/坪(昨年同期比 +54.4 ％)
森下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 287万円/坪(86.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +54.4％( +101.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 58.3年から -53.2 ％減)。平均土地面積は 32.4 坪 (昨年 24.7 坪から +31.0 ％増)。平均建物面積は 100.7 坪 (昨年 29.2 坪から +244.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 58.3 年 → 2021年 27.3 年、-53.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.0 分 → 2021年 3.6 分、-40.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 60.0 ％)
菊川駅 177.6 万/坪(昨年同期比 -61.3 ％)
菊川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 178万円/坪(53.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -61.3％( -281.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 6.8年から +274.0 ％増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 49.5 坪から -35.9 ％減)。平均建物面積は 76.2 坪 (昨年 54.8 坪から +39.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.0 分 → 2021年 4.3 分、-27.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 83.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 6.8 年 → 2021年 25.3 年、+274.0 ％と大きく増加)
曙橋駅 210.0 万/坪(昨年同期比 -58.1 ％)
曙橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 210万円/坪(63.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -58.1％( -290.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 34.4年から -19.4 ％減)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 48.4 坪から +9.4 ％増)。平均建物面積は 223.9 坪 (昨年 34.3 坪から +552.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 34.4 年 → 2021年 27.8 年、-19.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.7 分 → 2021年 5.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示