物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2019年第1四半期
2019年1月3月

この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです

記事監修:竹内 英二
【監修者】

不動産鑑定士

竹内 英二 (監修者)

不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2019年1月〜3月期の東京メトロ日比谷線 (北千住駅中目黒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 268万円/坪(81.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて -5.8%( -16.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 52 件(1年前(2018年)に比べて +6.1%( +3件/坪)と堅調に推移しています。)。

平均築年数は 26.0年(昨年 28.1年から -7.5 %減)。平均土地面積は 42.0 坪 (昨年 37.7 坪から +11.5 %増)。平均建物面積は 95.4 坪 (昨年 95.4 坪から +0.1 %増)。

近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。北千住駅入谷駅仲御徒町駅築地駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは秋葉原駅で昨年に比べ +225.6 %、坪単価は 591 万円/坪となった。

上位 2 駅(秋葉原駅仲御徒町駅)は +159.0 %(坪単価 +261.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(小伝馬町駅三ノ輪駅)は -61.0 %(坪単価 -217.5 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 10.4 % → 2019年 21.6 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2018年 33.3 % → 2019年 28.0 %)

価格下落要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 35.4 % → 2019年 19.6 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 25.6 % → 2019年 24.0 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった銀座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,302万円/坪(394万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて -5.5%( -75.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。

鉄道路線中、最低値の駅となった小伝馬町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて -66.5%( -206.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2018年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

東京メトロ日比谷線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
東京メトロ日比谷線現状(2019)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
北千住駅179万/坪
(14.6年/21.9坪)
140万/坪
(0年/32.1坪)
167万/坪
(12.2年/17.8坪)
南千住駅139万/坪
(24.3年/22.2坪)
150万/坪
(41.3年/36.8坪)
276万/坪
(32.0年/33.8坪)
三ノ輪駅183万/坪
(39.5年/23.8坪)
411万/坪
(7.0年/35.1坪)
130万/坪
(26.0年/32.8坪)
入谷駅236万/坪
(17.0年/29.6坪)
181万/坪
(0年/24.7坪)
223万/坪
(25.0年/39.3坪)
上野駅188万/坪
(27.0年/33.3坪)
280万/坪
(55.5年/62.0坪)
98.3万/坪
(26.0年/30.3坪)
仲御徒町駅235万/坪
(38.8年/21.2坪)
122万/坪
(45.3年/30.6坪)
567万/坪
(26.0年/55.5坪)
秋葉原駅591万/坪
(11.0年/43.1坪)
182万/坪
(41.5年/55.2坪)
219万/坪
(39.7年/65.0坪)
小伝馬町駅104万/坪
(34.0年/36.3坪)
311万/坪
(41.5年/43.1坪)
-
人形町駅-299万/坪
(51.0年/46.9坪)
-
茅場町駅238万/坪
(52.0年/18.2坪)
345万/坪
(26.5年/28.7坪)
-
八丁堀駅124万/坪
(61.0年/13.6坪)
277万/坪
(31.2年/27.8坪)
192万/坪
(37.0年/44.6坪)
築地駅432万/坪
(2.0年/49.9坪)
285万/坪
(0年/25.7坪)
157万/坪
(42.0年/30.3坪)
東銀座駅528万/坪
(29.0年/40.8坪)
-350万/坪
(23.5年/103坪)
銀座駅1,302万/坪
(31.0年/25.7坪)
1,377万/坪
(17.0年/16.6坪)
-
日比谷駅---
虎ノ門ヒルズ駅---
神谷町駅---
六本木駅--444万/坪
(24.2年/42.8坪)
広尾駅318万/坪
(20.5年/63.1坪)
314万/坪
(30.0年/50.3坪)
1,265万/坪
(34.7年/110坪)
恵比寿駅280万/坪
(33.4年/86.5坪)
478万/坪
(26.0年/96.8坪)
500万/坪
(0年/34.8坪)
中目黒駅280万/坪
(30.5年/65.0坪)
339万/坪
(17.7年/23.7坪)
130万/坪
(39.0年/40.8坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

秋葉原駅591.2 万/坪(昨年同期比 +225.6 %)

秋葉原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 591万円/坪(179万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて +225.6%( +409.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 11.0年(昨年 41.5年から -73.5 %減)。平均土地面積は 43.1 坪 (昨年 55.2 坪から -21.9 %減)。平均建物面積は 236.0 坪 (昨年 183.0 坪から +28.9 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2018年 41.5 年 → 2019年 11.0 年、-73.5 %と大きく減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 6.0 分 → 2019年 2.5 分、-58.3 %と大きく減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 % → 2019年 50.0 %)

価格下落要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 % → 2019年 50.0 %)

仲御徒町駅234.9 万/坪(昨年同期比 +92.3 %)

仲御徒町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 235万円/坪(71.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて +92.3%( +112.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2018年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 38.8年(昨年 45.3年から -14.3 %減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 30.6 坪から -30.9 %減)。平均建物面積は 71.1 坪 (昨年 85.5 坪から -16.8 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2018年 45.3 年 → 2019年 38.8 年、-14.3 %と減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 6.0 分 → 2019年 4.3 分、-27.8 %と大きく減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 % → 2019年 83.3 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 % → 2019年 60.0 %)

小伝馬町駅104.3 万/坪(昨年同期比 -66.5 %)

小伝馬町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて -66.5%( -206.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2018年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 34.0年(昨年 41.5年から -18.1 %減)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 43.1 坪から -15.8 %減)。平均建物面積は 393.3 坪 (昨年 154.3 坪から +154.9 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2018年 41.5 年 → 2019年 34.0 年、-18.1 %と減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 4.5 分 → 2019年 2.0 分、-55.6 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 % → 2019年 100.0 %)

三ノ輪駅182.9 万/坪(昨年同期比 -55.5 %)

三ノ輪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 183万円/坪(55.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2018年)に比べて -55.5%( -228.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2018年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 39.5年(昨年 7.0年から +464.3 %増)。平均土地面積は 23.8 坪 (昨年 35.1 坪から -32.1 %減)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 39.9 坪から +47.7 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2018年 7.0 年 → 2019年 39.5 年、+464.3 %と大きく増加)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 75.0 % → 2019年 25.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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