【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年10月〜12月期の札幌市東西線 (宮の沢駅～新さっぽろ駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.8万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +13.2％( +8.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 126 件(１年前(2018年)に比べて -11.3％( -16件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 24.9年から -11.2 ％減)。平均土地面積は 73.9 坪 (昨年 82.5 坪から -10.5 ％減)。平均建物面積は 89.7 坪 (昨年 93.9 坪から -4.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。発寒南駅、西28丁目駅、円山公園駅、東札幌駅、白石駅、大谷地駅、ひばりが丘駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南郷13丁目駅で昨年に比べ +373.9 ％、坪単価は 88.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(南郷13丁目駅、発寒南駅)は +229.0 ％(坪単価 +53.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西11丁目駅、南郷18丁目駅)は -40.0 ％(坪単価 -31.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2018年 24.9 年 → 2019年 22.2 年、-11.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 2.1 ％ → 2019年 4.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 24.0 ％ → 2019年 15.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 11.3 ％ → 2019年 7.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2018年 39.2 ％ → 2019年 41.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西28丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +30.1％( +29.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2018年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西11丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.3万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -41.0％( -30.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2018年)に比べて -33.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 札幌市東西線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 宮の沢駅 | 74.8万/坪 (21.9年/55.0坪) | 64.5万/坪 (20.4年/57.2坪) | 57.1万/坪 (12.6年/102坪) |
| 発寒南駅 | 80.7万/坪 (16.2年/54.7坪) | 43.9万/坪 (32.3年/60.7坪) | 58.5万/坪 (26.6年/67.4坪) |
| 琴似駅 | 74.4万/坪 (16.1年/72.3坪) | 106万/坪 (18.9年/96.4坪) | 106万/坪 (12.6年/65.2坪) |
| 二十四軒駅 | 33.1万/坪 (19.8年/63.5坪) | - | 62.2万/坪 (24.2年/146坪) |
| 西28丁目駅 | 127万/坪 (10.1年/67.8坪) | 98.0万/坪 (10.3年/69.6坪) | 92.1万/坪 (9.8年/46.6坪) |
| 円山公園駅 | 59.3万/坪 (28.6年/99.1坪) | 49.1万/坪 (28.4年/78.9坪) | 134万/坪 (29.0年/58.6坪) |
| 西18丁目駅 | 84.9万/坪 (20.5年/71.8坪) | 72.2万/坪 (27.5年/122坪) | 190万/坪 (15.3年/60.0坪) |
| 西11丁目駅 | 44.3万/坪 (25.1年/97.1坪) | 75.0万/坪 (18.9年/131坪) | 77.9万/坪 (36.2年/131坪) |
| 大通駅 | - | - | - |
| バスセンター前駅 | - | - | - |
| 菊水駅 | 69.1万/坪 (23.3年/66.2坪) | 66.4万/坪 (14.0年/74.6坪) | 97.6万/坪 (23.9年/59.0坪) |
| 東札幌駅 | 59.2万/坪 (13.8年/95.3坪) | 39.6万/坪 (33.8年/124坪) | 87.2万/坪 (0.8年/31.8坪) |
| 白石駅 | 79.2万/坪 (20.1年/64.1坪) | 47.5万/坪 (28.7年/69.7坪) | 67.0万/坪 (21.0年/82.4坪) |
| 南郷7丁目駅 | - | 71.5万/坪 (29.8年/59.5坪) | 42.3万/坪 (24.9年/71.7坪) |
| 南郷13丁目駅 | 88.1万/坪 (25.8年/57.1坪) | 18.6万/坪 (31.8年/99.8坪) | 37.8万/坪 (29.3年/73.9坪) |
| 南郷18丁目駅 | 49.7万/坪 (28.8年/72.0坪) | 81.6万/坪 (26.0年/69.1坪) | 50.3万/坪 (23.1年/59.0坪) |
| 大谷地駅 | 74.6万/坪 (15.6年/89.2坪) | 55.8万/坪 (26.8年/69.7坪) | 70.8万/坪 (18.1年/58.3坪) |
| ひばりが丘駅 | 50.9万/坪 (25.3年/106坪) | 41.0万/坪 (25.8年/70.5坪) | 63.3万/坪 (22.9年/67.4坪) |
| 新さっぽろ駅 | 56.1万/坪 (33.1年/81.6坪) | 87.8万/坪 (8.0年/72.6坪) | 56.8万/坪 (16.3年/70.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南郷13丁目駅 88.1 万/坪(昨年同期比 +373.9 ％)
南郷13丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.1万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +373.9％( +69.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2018年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 31.8年から -18.9 ％減)。平均土地面積は 57.1 坪 (昨年 99.8 坪から -42.8 ％減)。平均建物面積は 58.0 坪 (昨年 145.2 坪から -60.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2018年 31.8 年 → 2019年 25.8 年、-18.9 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 33.3 ％)
発寒南駅 80.7 万/坪(昨年同期比 +84.0 ％)
発寒南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.7万円/坪(24.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +84.0％( +36.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2018年)に比べて -28.6％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.2年(昨年 32.3年から -49.8 ％減)。平均土地面積は 54.7 坪 (昨年 60.7 坪から -10.0 ％減)。平均建物面積は 51.3 坪 (昨年 47.7 坪から +7.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 32.3 年 → 2019年 16.2 年、-49.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2018年 24.9 分 → 2019年 20.1 分、-19.3 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 10.5 ％ → 2019年 33.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 47.4 ％ → 2019年 6.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2018年 26.3 ％ → 2019年 26.7 ％)
西11丁目駅 44.3 万/坪(昨年同期比 -41.0 ％)
西11丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.3万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -41.0％( -30.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2018年)に比べて -33.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 18.9年から +32.9 ％増)。平均土地面積は 97.1 坪 (昨年 131.3 坪から -26.1 ％減)。平均建物面積は 230.4 坪 (昨年 220.1 坪から +4.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 62.5 ％ → 2019年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 18.9 年 → 2019年 25.1 年、+32.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 14.3 分 → 2019年 21.2 分、+47.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 25.0 ％ → 2019年 16.7 ％)
南郷18丁目駅 49.7 万/坪(昨年同期比 -39.1 ％)
南郷18丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.7万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -39.1％( -31.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2018年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 26.0年から +10.8 ％増)。平均土地面積は 72.0 坪 (昨年 69.1 坪から +4.1 ％増)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 64.4 坪から -1.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 26.0 年 → 2019年 28.8 年、+10.8 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2018年 15.6 分 → 2019年 17.4 分、+11.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 20.0 ％ → 2019年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示